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文具店シエル ひみつのレターセット の商品レビュー

3.4

8件のお客様レビュー

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2022/09/06

★空良は、手紙自体が小さな贈り物なのではないかと思った。(p.47) 【感想】 ・文具好き(マニアとは言えないと思うが)なので読んでみました。 ・愛用の手帳が入るサイズの革カバーが壊れ裸で使ってるので買おうかなあ。という気になりました。これまでのは修繕レベルのカバーではないので...

★空良は、手紙自体が小さな贈り物なのではないかと思った。(p.47) 【感想】 ・文具好き(マニアとは言えないと思うが)なので読んでみました。 ・愛用の手帳が入るサイズの革カバーが壊れ裸で使ってるので買おうかなあ。という気になりました。これまでのは修繕レベルのカバーではないので。 ・著者の名前に記憶があるので調べてみたら『明治あやかし新聞』三冊を読んでました。著者名とか書名とかあまり意識しないタイプで… 【内容】 ・半分は、主人公も含め、自分の周囲が敵ばかりに見えてしまっている人たちの心が少しほどけていく感じのお話。 ・生霊も登場。 ・文通とレターセットが好きな女子高生の心菜はときおり表情がかたくなる。 ・小学一年生の翔太が母親にプレゼントしたい消しゴム。 ・世話の焼ける男たちと革の手帳。 ・亡くなった夫からもらったのと同じ緑色の万年筆インクを探しているがどれもビミョーに違うという緑川千歳さん。 【一行目】「嘘」 ▼簡単なメモ 【江崎茂/えさき・しげる】有名な広告代理店のマーケティング部部長。部下の日下が退職して起業するのが寂しい。 【江崎の手帳】正確には革製の手帳カバー。B6(128mm×182mm)くらい。四六判の本、ごく一般的な本よりちょっと小さいくらいだがほぼ同サイズと言える。 【王司陽葵/おうじ・ひまり】→陽葵 【風間拓海/かざま・たくみ】→拓海 【日下/くさか】江崎の部下。 【心菜/ここな】新庄心菜。いつもレターセットを買いにくる女子高生。 【シエル】文具店。元八百屋だった店を改造して陸久が作った。現在陸久は世界を旅しているのでその間空良が代理店長やってる。シャッター商店街の中で生き残っている店のひとつ。「空」の意。「ラルク・アン・シエル」だと空の弧で虹の意。発音は違うらしいが。 【翔太/しょうた】萩原翔太(はぎわら・しょうた)。無口な小学生。 【翔太のママ】萩原早苗。昼はスーパーマーケットで、夜は紅子ママの店「紅/くれない」で働いている。なにかを「消したい」らしい。 【新庄心菜/しんじょう・ここな】→心菜 【空良/そら】八木空良。主人公。二十四歳。就職していたが退職して実家に戻ってきた。その後どうやら引きこもっていたようだ。SNSがらみでイヤなことがあったらしい。そのストレスもあって痩せている。自分では地味な女と思っている。丸っこい字を書く。けっこうブラコン。 【高木】革職人。江崎の美大時代の友人で今も使っている革の手帳カバーを作ってくれた。 【拓海】風間拓海。三十四歳。自由人。世界中を旅している。ぶーにゃんの名付け親。クールな陸久を年相応に振る舞わさせる唯一の存在。不機嫌な猫ぶーにゃんですら懐いている。ルックスがよくモテる。交通事故に遭い病院で昏睡中だが生霊となってときおり空良の前に現れる。ぶーにゃんは触れることができるが空良にはできない。 【手紙】《空良は、手紙自体が小さな贈り物なのではないかと思った。》p.47 【陽葵/ひまり】王司陽葵(おうじ・ひまり)。空良とは小学校から大学まで同じだった同級生。衣料品店勤務。友人と言える。最近恋愛では五連敗中。 【ぶーにゃん】シエルの看板猫。丸々と太っていていつも人間のように足を投げ出して座っている。 【万年筆をくわえたヤギ】シエルの看板代わりの陶器の置物。 【緑川千歳/みどりかわ・ちとせ】シエルの常連さん。上品な老齢の婦人。とある色の万年筆インクを探している。 【八木空良/やぎ・そら】→空良 【陸久/りく】空良の兄。正確には母方の従兄。叔母の息子で叔母が亡くなったとき母が引き取りその後母が結婚し空良が生まれた。きっちりした性格。大企業で働いていたがいきなり辞めて文具店「シエル」を開業した。極度のシスコン。

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2022/05/06

兄の店の留守番をやっている主人公の所へ 今日も幽霊離脱した、兄の友人がやってくる。 やってくるお客さんとのほのぼの交流ですが 主人公事態に、何か傷があるようで…。 それもそのうち分かってくるのですが その男と結婚しなくてよかったというべきか お嬢様すごいと拍手するべきか、悩むと...

兄の店の留守番をやっている主人公の所へ 今日も幽霊離脱した、兄の友人がやってくる。 やってくるお客さんとのほのぼの交流ですが 主人公事態に、何か傷があるようで…。 それもそのうち分かってくるのですが その男と結婚しなくてよかったというべきか お嬢様すごいと拍手するべきか、悩むところです。 主人公の心の整理が終わったのはいいものの 物語なので、もう一歩分かりやすい大団円が 欲しかった気がします。

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2021/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続きがあってもいい流れで終わったように思うのですが、どうせならくっつくところ、兄が帰ってくるところまで読みたかったなと思いました。 彼氏に裏切られ、会社にはいづらくなり、外へ出るのが怖くなった主人公が兄の店を手伝いながら元の生活へ少しずつ戻っていく話。 ぶーにゃんが可愛いです。弱ってるときはちゃんと慰めてくれるぶーにゃん最高です。

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2020/10/14

会社でヒドい目にあって引きこもっていたのに、周りの人にとても優しく接することができるとてもステキな女性です。 おそらく幸せになれるでしょう。 生き霊が早く目を覚ませばね…

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2019/10/01

兄が営む商店街にある文具店で働く空良。本人も外に出られなかったりと大きな悩みがありそうだけれど、お客さんの問題について一緒に悩んで解決していく。明るいとは言えない雰囲気の空良だけど、一生懸命考えていることが分かるからか、心配してもらえたら嬉しくなりそう。とにかく明るい拓海の存在が...

兄が営む商店街にある文具店で働く空良。本人も外に出られなかったりと大きな悩みがありそうだけれど、お客さんの問題について一緒に悩んで解決していく。明るいとは言えない雰囲気の空良だけど、一生懸命考えていることが分かるからか、心配してもらえたら嬉しくなりそう。とにかく明るい拓海の存在が空良にとって救いになっているのかな。と思った。

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2019/08/16

私はケータイもスマホも持ったことのないアナログ人間ですから、電話よりも葉書に手紙。レターセットはまだまだ縁の切れない、おそらく一生つきあうであろう存在です。文具フリークではないけれど、文具の話は嬉しい。 仕事を辞めてひきこもってしまった主人公が手伝うことになった兄の文具店。その...

私はケータイもスマホも持ったことのないアナログ人間ですから、電話よりも葉書に手紙。レターセットはまだまだ縁の切れない、おそらく一生つきあうであろう存在です。文具フリークではないけれど、文具の話は嬉しい。 仕事を辞めてひきこもってしまった主人公が手伝うことになった兄の文具店。その兄の親友が事故に遭って意識不明のまま入院中。主人公は、親友の快復を祈って旅に出た兄の留守を引き受けることに。で、文具店に現れる親友の生き霊。 基本、とてもいい話。ところどころ、「ひとりで摂る食事は寂しい」発言などなど、誰かと食べるごはんもひとりで食べるごはんもどちらも良いと思っている私は反感を持たなくもない(笑)。 私よりも主人公の年齢に近い読者のほうが共感できると思われますが、登場人物みんなよい人よい子で、優しい気持ちになれます。

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2019/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手紙もスケジュール管理もデジタルに取って代わられた時代に文具の魅力を再認識できる作品だったなと思います。 文通に使う便箋や万年筆やインクに込められた思いなどを知ると、アナログが愛しくなるといいますか。 兄に代わって文具屋を切り盛りする主人公が、どちらかというと読者側(文具を専門にしている訳ではなく、日常的に使えればそれでいい多数派)の位置だったのも大きい気がします。 専門家じゃない人が頑張っているからこそ、価値が伝わりやすいといいますか。 ただ、この話に出てくる文具に関わる人たちは何かしら悩みを抱えていて、特に主人公の悩みは本当に大きい。 その心のリハビリに付き合ってくれたのが、兄の親友の生き霊というのが、また優しくも切ない。 彼がいてくれたからこそ、彼女は最後に一歩踏み出すことができた訳だけど、だからといって昏睡状態である彼が目覚める奇跡までは起きず。 でも、希望の持てるラストだったので、そこは本当によかったです。 まああれで目覚めちゃったら、ご都合主義と言われちゃうか。 是非とも彼には自身の体で自身の口から彼女に伝えて欲しいなと切に願います。 このままの関係性は関係性でおいしい気もしますが。

Posted byブクログ

2019/05/24

 うら寂れた商店街の一角にある文具店・シエル。突然店を任された空良は、無愛想な看板猫と共に毎日店に立つ。  店にやってくるのは様々な悩みを抱えた人たち。文具にはその用途だけではなく、その先の想いを伝える力があると感じた空良は、彼らに最適な文具を紹介する事で解決に導くのだが、彼女自...

 うら寂れた商店街の一角にある文具店・シエル。突然店を任された空良は、無愛想な看板猫と共に毎日店に立つ。  店にやってくるのは様々な悩みを抱えた人たち。文具にはその用途だけではなく、その先の想いを伝える力があると感じた空良は、彼らに最適な文具を紹介する事で解決に導くのだが、彼女自身も大きな悩みを抱えているようで――。  文具によって紡がれる人と人とのつながり。そして込められた想いや願い。  読んだあと、心にぽっと温かい光が灯る物語。

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