夢幻にあそぶ 能楽ことはじめ の商品レビュー
お茶の方がひと段落し、次の作品を待つてゐた時に丁度新刊として見つけた。 世阿弥を読んでから能といふものはいつか見てみたいと思ひつつも、どこか敷居が高く、また眠くなつてしまふのではないかといふ思ひから、鑑賞できずにゐた。やつとの機会として、NHKの年末の文化功労で、演者の姿をみた時...
お茶の方がひと段落し、次の作品を待つてゐた時に丁度新刊として見つけた。 世阿弥を読んでから能といふものはいつか見てみたいと思ひつつも、どこか敷居が高く、また眠くなつてしまふのではないかといふ思ひから、鑑賞できずにゐた。やつとの機会として、NHKの年末の文化功労で、演者の姿をみた時に思つた以上に何を言つてゐるのか理解できず、やつぱりまだ難しいのだらうなとあきらめてしまつたところだつた。 さういふときだつたので、能とはどんなものなのかしらと、興味はつきなかつた。また、松村さんがどのやうに能の世界に飛び込み、何をみてゐるのかといふのはこれまでの作品を読んできた中で、とても心惹かれるものであつた。 世阿弥の著書を読んでゐて、能の作品名の解説に随分と失はれてしまつたものが多いと感じてゐたが、それでもこれだけの作品が今もなお受け継がれてゐるのは演者たちのたゆみない稽古の賜物だと感じた。 能の流れや演者の役割などをかうして知ると、改めて世阿弥といふ人間の鬼才ぶりに気づかされる。 小難しい理屈や歴史は置いておいて、初めて能の世界に飛び込む様子が手に取るやうに伝はり、かういふ能の楽しみ方でもそれはそれでいいのだと知つた。
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