シュガーレス・ラヴ の商品レビュー
山本文緒さんのご命日なので、もう一冊 1997年の作品 現代社会の中で 働く女性達は かなりのストレスを抱えて生きている そして乱れた生活習慣と相まって 彼女達は様々な病気を抱えている 10人10種の病気を抱えた10編の短編集 骨粗鬆症にアトピー性皮膚炎等々 とても身近な症状...
山本文緒さんのご命日なので、もう一冊 1997年の作品 現代社会の中で 働く女性達は かなりのストレスを抱えて生きている そして乱れた生活習慣と相まって 彼女達は様々な病気を抱えている 10人10種の病気を抱えた10編の短編集 骨粗鬆症にアトピー性皮膚炎等々 とても身近な症状から それぞれ回復するきっかけが面白く ぎゅっと上手くまとまっている
Posted by
私自身も心の調子によって体調が悪くなることがあるからこそ共感できることが多かった。 そういった苦しさを抱えた女性たちの話。 心を狂わし体調を崩す理由が家庭だったり、交際相手だったり、もちろん人間関係や仕事なこともある。 今、好きなものは好き、嫌いなものは嫌い 私のありのままを受...
私自身も心の調子によって体調が悪くなることがあるからこそ共感できることが多かった。 そういった苦しさを抱えた女性たちの話。 心を狂わし体調を崩す理由が家庭だったり、交際相手だったり、もちろん人間関係や仕事なこともある。 今、好きなものは好き、嫌いなものは嫌い 私のありのままを受け入れて、私も受け入れることができる、自分がつらいことはつらいと言えて どんな時も受け止めてくれる彼の器に助けられてるなと改めて感じる。 何も自分を偽らない素直な自分でいられること、相手の顔色ばかり伺わない、人生で初めての安らぎと感謝のきもちを持ち続けるなんて、そんな人に出会えてる自分を数年前には予想してなかったな。 本からこんな気持ちにさせられるなんて!
Posted by
山本文緒さんは、「生きていくことの鈍痛を描きたい」作家らしい。解説でそう書いてあって響いた。 派手さがなくて斜に構えた展開の作品が多くてそこが好きだと思ってたけど、鈍痛って言葉はすごくピンとくる。 この作品もその鈍痛を体現した短編集だと思った。
Posted by
よかった。短編集で読みやすい。 考えさせられる。少しもやっとする話もあるけど、スカッと終わる話もあって、泣いたり笑ったり悔しく思ったりと感情が忙しい。 この方のお話をもっと読みたかったなぁ。残念。
Posted by
別の小説の巻末の広告欄から探して手に取った。 病気に悩む女性をテーマにした短編集。各話の最後は、少し向きが変わりそうなところで終わるのだけれども、自分が交わったことのないタイプの人たちもいて引き込まれながら一気によんだ。 短編なのもあって、思い悩む場面は短くさくさく軽く読める...
別の小説の巻末の広告欄から探して手に取った。 病気に悩む女性をテーマにした短編集。各話の最後は、少し向きが変わりそうなところで終わるのだけれども、自分が交わったことのないタイプの人たちもいて引き込まれながら一気によんだ。 短編なのもあって、思い悩む場面は短くさくさく軽く読める。 この手の話、アルコール依存症は苦手。
Posted by
じわじわハマり出している山本文緒作品。今作は様々な病気に悩む女性を描いた短編集。アトピー性皮膚炎は自分も悩まされているので共感ポイントも多いが、生理痛や睡眠障害、肥満など相変わらず心がザラつき印象に残る作品がたくさん。ここまでのイライラには悩まされないが、生理痛(PMS)での破...
じわじわハマり出している山本文緒作品。今作は様々な病気に悩む女性を描いた短編集。アトピー性皮膚炎は自分も悩まされているので共感ポイントも多いが、生理痛や睡眠障害、肥満など相変わらず心がザラつき印象に残る作品がたくさん。ここまでのイライラには悩まされないが、生理痛(PMS)での破壊衝動に駆られる気持ちは理解できる。自律神経失調症では、主人公が彼女にちゃんと向き合おうとしたラストが良かった。健康こそすべて。何らかの病気を抱えてしまったこと自体は悪いことではないが、人生を楽しもうと思うと土台がしっかりしていないといけないと改めて思い知らされる。
Posted by
ストレスを抱え、体調を崩す女性たちの10作の短編集。 1話1話は短いけれど、どれも話がうまい、、、 私自身、人を性別で判断するのは好きではない。女として生きてきて、男だったら良かったと思うことも何度もあった。それでも、「男女平等」が大切だと言われても、やっぱり男女は身体の作りが違...
ストレスを抱え、体調を崩す女性たちの10作の短編集。 1話1話は短いけれど、どれも話がうまい、、、 私自身、人を性別で判断するのは好きではない。女として生きてきて、男だったら良かったと思うことも何度もあった。それでも、「男女平等」が大切だと言われても、やっぱり男女は身体の作りが違う。 男に生理痛はないし、男の方が筋肉と力があるからこそ、女にはできないことができたりもする。 そして女も都合よく「女」を武器にするし、「女だから」と壁を作ったりする。性別に差があることは事実だ。 周りの人に相談できず、溜め込んでしまう女性たちの姿はかなりリアルで、ただのフィクションには思えない、この社会のどこにでもいる女性たちの話だった。 体調を崩すまでストレスを溜め込まないように気をつけなきゃな、、、
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リアルな人間の、女性の姿が描かれている。性別で何かを語るのはあまり好きではないけど、それでも生理は女性という性から切り離せない。みんなにかに耐えながら生きているんだな。
Posted by
大好きな山本文緒さんの本。 女性が主役の短編小説です。 みな我慢したすえに体調を崩しています。 相変わらず女性の嫌な部分を描くのがとても上手です。 でも共感出来る部分もきちんと描かれています。 手を差し伸べたくなるような気持ちになります。 みな生きていくのに必死です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
身体や心の一部を病んでしまった女性達を題材にした短編集。 タイトルに病名が付いている所が新鮮で面白い。 骨粗鬆症がテーマの『彼女の冷蔵庫』が好きだったな。 生理痛がテーマの『月も見ていない』は生々しいのと、物語最後の不快感もあって印象に残っている。 何でどいつもこいつも不倫をしたがるんだ、なんて思いつつ読了。面白かった。 健康には気をつけないと。
Posted by