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シュガーレス・ラヴ の商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

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2023/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 どこか病んでいる人の再生の物語でしょうか。10話楽しく読了しました。山本文緒「シュガーレス・ラブ」、2000.6刊行、2019.4文庫。次の4話がお気に入りです。「彼女の冷蔵庫」一時間の正座で両足首を骨折した骨粗しょう症の未也25歳。「観賞用美人」便秘に悩む超美人の氷川みち帆。「秤の上の小さな子供」肥満がテーマ、柊子と美波。「過剰愛情失調症」自律神経失調症のまりこと要士。

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2023/03/05

読みやすくおもしろかった。症状を抱えながらもそれぞれの人生を生きていて、それを垣間見れて、1冊の短編集としてとても良かった。

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2023/02/26

どの物語の主人公も病気とは別に拗らせている部分や恋愛に重心を置きすぎたり性に奔放な所がある。振り切れているわけでもなくそれを楽しむこともない中途半端で生々しい感じが時々鬱陶しく感じる。とくに最初の2つの短編には強く感じた。 男性も下品で攻撃的な人が多く出てくる。のめり込まず適度...

どの物語の主人公も病気とは別に拗らせている部分や恋愛に重心を置きすぎたり性に奔放な所がある。振り切れているわけでもなくそれを楽しむこともない中途半端で生々しい感じが時々鬱陶しく感じる。とくに最初の2つの短編には強く感じた。 男性も下品で攻撃的な人が多く出てくる。のめり込まず適度な距離感で読まないと嫌な気持ちに浸ってしまう。でも著者の作品はどれも読みやすくて一気に読める。

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2023/01/25

疾患を抱える人や、その周りの人の描写が恐ろしいほどリアル。 どの話も、人物像がよくわかる。 特に秀逸だとおもったのが「ねむらぬテレフォン」 誰も悪くない。 自分の周りはみんな優しい。 でも、彼からの電話を待ってしまう自分が苦しくて睡眠障害になってしまう。 無駄に周りは自分の...

疾患を抱える人や、その周りの人の描写が恐ろしいほどリアル。 どの話も、人物像がよくわかる。 特に秀逸だとおもったのが「ねむらぬテレフォン」 誰も悪くない。 自分の周りはみんな優しい。 でも、彼からの電話を待ってしまう自分が苦しくて睡眠障害になってしまう。 無駄に周りは自分のことを想っていることがわかるから、不満もぶつけられない。 そんな実家暮らしの独身女性の心理が見事に描かれている。

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2022/10/21

骨粗鬆症、アトピー性皮膚炎、便秘、生理痛、、どれも病気ではないけど、コンプレックスを抱えながら生きてる彼女たち。

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2022/04/02

病は気から。気は病から。サブタイトルに病名を冠した10編の短編を収録。その病を核に物語が紡がれる。ストーリテリングがとても上手い。

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2022/04/01

以前読んだ『プラナリア』が面白かったので、違う小説も読んでみたいと思い購入。 本作は味覚障害、アトピー性皮膚炎、突発性難聴などなんらかの問題を抱えた女性が主人公の短編小説。 一編は約30ページくらいで非常にすっきりとしたボリュームで読みやすく、また作者さんの文章も非常にお上手な...

以前読んだ『プラナリア』が面白かったので、違う小説も読んでみたいと思い購入。 本作は味覚障害、アトピー性皮膚炎、突発性難聴などなんらかの問題を抱えた女性が主人公の短編小説。 一編は約30ページくらいで非常にすっきりとしたボリュームで読みやすく、また作者さんの文章も非常にお上手なので最後まで退屈せずに読めた。 一番印象に残ったのは『夏の空色』。 昼間からビールをガブガブと飲んでしまうアルコール依存性の女性の物語なのだけど、まさかその女性というのが高校生だとは思っていなかったので斬新な設定でいいなあと思った。 アルコール依存性になった背景、ラストにおける主人公の心境の変化、この二点がしっかりと描かれていて、30ページながらも非常に読みごたえがある作品だった。 この作者さんの作品を二作読んでどちらも当たりだったので、ちがう小説も近いうちに買おうとおもっている。

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2022/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいて、あーわかるよその気持ち、そんなこともしたくなるよね、そう思うこともあるよねと、共感することもあれば、なるほどおもしろいなと読む話もあった きっと女性なら誰でも1回くらいは体験したことが多いであろう話が多いと思う もう一度読みたい

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2022/03/07

誰もが耳にする病気がテーマになっている短編集。 心因性のものが多く ストレスを抱えやすい現代に身近に感じる。 気づけていないだけで悩んでいる人もいるだろうし 私も何か抱えていてそのうち出てくるのかも。 なんて、ストレスは溜め込まないことがいちばん。

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2022/02/03

「夏の空色」「秤の上の小さな子供」の2編が特に好き。「夏の空色」では主人公の背景や気持ちが書かれていたが、咲視点の話も読んでみたい。「秤の上の〜」は女性同士の友情、嫉妬、憧れなど複雑ながら互いに相手をよく見ている関係がわかる。 この2編は、登場人物2人の感情の描写が良く、互いの...

「夏の空色」「秤の上の小さな子供」の2編が特に好き。「夏の空色」では主人公の背景や気持ちが書かれていたが、咲視点の話も読んでみたい。「秤の上の〜」は女性同士の友情、嫉妬、憧れなど複雑ながら互いに相手をよく見ている関係がわかる。 この2編は、登場人物2人の感情の描写が良く、互いの関係性が強く出ていて良かったと思う。 自覚有る無しに関わらず、様々なストレスから心身に異常を来すのは、今も昔も変わらない。ただ、自覚しなければ解決できないので、自分の気持ちには敏感になりたいと感じた。

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