池上彰の世界の見方 東南アジア の商品レビュー
知っている「つもり」でいた東南アジア。すいません、知りませんでした。改めて、ベトナム戦争、シンガポール、フィリピン、ポルポト、アウンサンスーチー、と勉強になりましたし、これこそ知っておかなければ今のニュースが理解できないのではないでしょうか? このシリーズ、どれも良いですが、逸品...
知っている「つもり」でいた東南アジア。すいません、知りませんでした。改めて、ベトナム戦争、シンガポール、フィリピン、ポルポト、アウンサンスーチー、と勉強になりましたし、これこそ知っておかなければ今のニュースが理解できないのではないでしょうか? このシリーズ、どれも良いですが、逸品に間違いないです。再読必至。
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東南アジア各国の実態や現代史を、授業形式で記した一冊。東京学芸大附属高校で行われた講義がもとになっていて、ところどころに問いかけがあるため、自分の頭で考えながら読み進めることができる。池上彰氏の上手な語り口により、納得感のある説明で分かりやすい。 以下、特に印象に残った内容。 ...
東南アジア各国の実態や現代史を、授業形式で記した一冊。東京学芸大附属高校で行われた講義がもとになっていて、ところどころに問いかけがあるため、自分の頭で考えながら読み進めることができる。池上彰氏の上手な語り口により、納得感のある説明で分かりやすい。 以下、特に印象に残った内容。 - 日本が東南アジアに対して行うODAは、太平洋戦争の戦時賠償の延長である。日本は敗戦後に世界銀行から融資を受けてインフラが発展したという過去があり、東南アジアに無償ではなく有償協力という形で援助を行っている。 - シンガポールは「Fine Country」と呼ばれるほど罰金の多い国。ガムや電子タバコをシンガポールに持ち込んだり、公共の道路で唾を吐いたり、公衆トイレで水を流し忘れると罰金が科せられる。 - カンボジアのポル・ポト氏は毛沢東思想の影響を受け、知識人を排除しようとした。眼鏡をかけている人や、学校の先生、海外に留学している人を寄せ集め、殺害していった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
振りとつかみ、説明の分かりやすさは絶品。 もとキャスターという履歴もあり、かつての要人との対談の逸話も多くあり、また語り・つかみが上手なので、そうしたところから東南アジアに興味を持ちやすい本だなあと感じました。 ほんの初歩の初歩としては良いかもしれませんが、ただ深さとしては飽くまで高校生レベル。 ・・・ さて、本書ですが、かの池上さんが、高校生に東南アジア、わけてもいわゆるアセアン諸国について語るというもの。 日本の立ち位置で一章、アセアンという組織の由来とベトナムで一章、シンガポール・マレーシアで一章、インドネシアで一章、タイとフィリピンで一章、カンボジアとミャンマーで一章、という構成。 ・・・ 幾つか面白いなと思ったのは、シンガポールの「明るい北朝鮮」という形容と2018年の米・北朝鮮の首脳会談。 シンガポールをして「明るい北朝鮮」というのは、東南アジア界隈にいればまあ良く聞く話。今や国民一人当たりGDPで日本の遥か上をいくシンガポールは、他方で報道の自由度等が極めて低く、政党政治にも自由がないことを揶揄する言葉です。 そのシンガポールが米・北朝鮮の首脳会談の開催地になった理由は、トランプ大統領率いる米国から独裁北朝鮮への「シンガポールみたいなこういう統治方法もあるんだよ」というメッセージであったとかなかったとか。あるかもしれませんねー。 ・・・ あと、最後の章だけが国名ではなく個人名なのです。「ポル・ポトとアウンサン・スーチー」。より彼らの人となりと国の状況にフォーカスしているのが印象的でした。 例えばノーベル平和賞を取ったスーチー氏ですが、ロヒンギャ問題には手つかず。政治的には隠然たる勢力を持つとか持たないとか。目下軟禁されていますが、クーデター前の軟禁状態時もかなり落ち着いた(恵まれた)環境にいたとあります。事の真偽はわかりませんが、一方的に虐げられていた印象が強かったのですが、そうでもないかもしれません。 ポル・ポトについては個人的には既知でしたが、共産主義の行き過ぎと抑止できなかった政治体制については高校生として学んで悪くない箇所ですね。分かりやすい説明でした。 ・・・ ということで池上氏による東南アジア入門でした。 ニュースの報道というのは本当に表面の事実だけしか伝えず、その背景は個々人は全く分かっていなかったりすることは多々あります。その背景を知るには歴史でしょうが、そうした歴史を知るきっかけ、「なぜこの国はこうなの」という疑問を持つきっかけとしては、本書は絶好のフックになり得ると思いました。 中高生のみならず学びたい大人にもお勧めです。
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世界を知ることは、日本をもっと知ることだ! つい先日、知人が出張でマレーシアに行ってきたという話を聞いた。 『あ〜マレーシアね・・』 全く会話が続かなかった。 なぜならマレーシアがどこにあるのか、どんな国なのか全く知らなかったからである。 そこで他の国の事も知りたいと思い本書...
世界を知ることは、日本をもっと知ることだ! つい先日、知人が出張でマレーシアに行ってきたという話を聞いた。 『あ〜マレーシアね・・』 全く会話が続かなかった。 なぜならマレーシアがどこにあるのか、どんな国なのか全く知らなかったからである。 そこで他の国の事も知りたいと思い本書を手に取ったのである。 本書を読めば東南アジアの国々の事が11ヵ国それぞれ興味深いエピソードと一緒に歴史や文化を知ることができる。 中には日本人として知っておかなければならない暗い過去の事実もある。 (WWⅡにおけるシンガポール攻撃に伴う虐殺など) このような事実は知らないでは済まされない。 グローバルな世界を生きる現代人として知っておかなければならない常識だと思った。 他にも、ふわっとしか知らない事が学べるので是非読んでみて欲しい。 ⚪︎マレーシア・・マハティールという人物によって発展を遂げた国。マレー人を優遇している。 ルック・イースト政策を掲げ日本を成長のモデルとしていた ⚪︎ミャンマー・・アウンサンスーチーさんの光と影(いい人なんだなーでは終わらせない。ぜひ読んでください。面白いです!) ⚪︎タイ・・仏教国。朝夕に国家が流れ全員が立ち止まる。東南アジアで唯一植民地とされなかった国。 ⚪︎カンボジア・・アンコールワットが有名。ポル・ポトという独裁者により大虐殺が行われた歴史をもつ。 ⚪︎ベトナム・・ベトナム戦争。(指導者ホー・チミン)アメリカ唯一の敗戦。社会主義国家。ベトナム共産党の一党独裁。バイク多い。コーヒー豆の生産量世界2位。 ⚪︎フィリピン・・キリスト教の国。治安は随分良くなってきているとの事 ⚪︎シンガポール・・初代首相リー・クアンユー。 マレーシアから独立したビジネス大国。法人税率が最高22パーセントと日本の半分以下。面積は東京都23区と同じ大きさ。徹底した監視社会である事から明るい北朝鮮と呼ばれる事もある。
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視野を広げるためにどこか海外の人と現地で交流してみたい、せっかくなら今勢いがあって且つ身近な国がいい、どこがいいか検討材料を得よう という動機で読んでみた。 その結果、少なくとも東南アジアはかつての日本の影響もありどの国も複雑な背景を抱えており、生半可な覚悟では近づいてはいけな...
視野を広げるためにどこか海外の人と現地で交流してみたい、せっかくなら今勢いがあって且つ身近な国がいい、どこがいいか検討材料を得よう という動機で読んでみた。 その結果、少なくとも東南アジアはかつての日本の影響もありどの国も複雑な背景を抱えており、生半可な覚悟では近づいてはいけない国かもしれないと思った。 というか、それぞれややこしいながらも魅力的なお国柄であり、日本にとっても大事な存在であり、本気の覚悟を持って学びに行ってみたい国だと思った。
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高校の授業ベースで分かりやすい。高校生のレベルの高さに舌を巻く。池上さんの本を良いと思うことはなかったのだが、ざっくりとした説明はさすがだと思った。東南アジアという概念が日本の進出/侵略から生まれたというのは個人的にとても新鮮だった。
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東南アジアの近代史が網羅的にまとめられてる。 日本との関係性も事実ベースでわかりやすい。 浅く広い理解に役立つ。
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ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、カンボジア、ミャンマーの近現代史を筆者の視点で紹介された一冊。 東南アジアは植民地、戦争、紛争の影響が今でも強く残っている国々であり、ビジネスや旅行の際は今一度本書で歴史的経緯を確認したい。
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東南アジアが好きで、いろんな国を旅しました。旅に行く時はその国の歴史を知ろうとしてきましたが、浅かったなぁと。池上さんの話は本当にわかりやすくて、このシリーズは全部読みたいと思いました。アウンサンスーチーさんが気になるので、もっと深く知りたいと思いました。
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身近な存在なのに、よく知らなかった東南アジアの国々のことがかなり理解出来ました。高校生に向けた話しとのことですが、大人にも是非読んでもらいたいと思います。
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