平成金融史 の商品レビュー
「ドキュメント 異次元緩和」(岩波新書)を買ってみたら、同じ著者の本書が積ん読状態だったことに気が付き、読んでみました。 金融機関の破綻処理や金融政策も理論だけでは動かず、政治の力学によって左右されることがよく分かります。 一つ思ったのは、適切な見通しを持つことが難しいのは理解で...
「ドキュメント 異次元緩和」(岩波新書)を買ってみたら、同じ著者の本書が積ん読状態だったことに気が付き、読んでみました。 金融機関の破綻処理や金融政策も理論だけでは動かず、政治の力学によって左右されることがよく分かります。 一つ思ったのは、適切な見通しを持つことが難しいのは理解できるものの、日本では政策決定の前提となる見通しが甘くなりがちなのでは、ということ。 これは少子化対策や年金問題についてもあてはまると思います。
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バブル崩壊からアベノミクスまでの平成金融史を詳述。バブル崩壊後の金融機関の連鎖的倒産についてその生々しい現状が当事者の口述などを通じて語られている。アベノミクス導入にあたっての、共同宣言の細かい文言についての関係者のせめぎ合いも、実に生々しい。昭和の金融史から学んでいなかったとす...
バブル崩壊からアベノミクスまでの平成金融史を詳述。バブル崩壊後の金融機関の連鎖的倒産についてその生々しい現状が当事者の口述などを通じて語られている。アベノミクス導入にあたっての、共同宣言の細かい文言についての関係者のせめぎ合いも、実に生々しい。昭和の金融史から学んでいなかったとする筆者の論調は手厳しい。過去から学ぶことができるか。令和の金融政策に期待を込めたい。 内容としては中上級者向けかと思う。
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自分が政策側の担当者だったらゾッとするなと思うことの連続だった。 金融に携わるのであれば、本書を読んで、日本の金融に何が起きて、今のような金融規制ができあがったのかは知っておくべき。
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誰に対しても等距離で、また、後から見れば「失敗」といわれるような判断も、その時代の理解に合わせて淡々と書き連ねているところが、心地よく(内容は心地よくないが)読み進められた要因。 それにしても、私が幼少期を過ごした平成時代が、遠い昔に感じられるようになってしまった。
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人は選ぶと思いますが平成の時代の金融や政府側の動きがわかっておもしろかったですね。 どちらかと言うとドキュメンタリーで政治寄りですかね。
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バブル崩壊から後始末に費やした15年。本書のキモもその平成前半にあたる15年で、後半戦については日銀の金融政策を中心として、あとリーマン・ショックを軽く扱う程度。東電救済、サラ金規制、地銀の苦境など、おもしろいテーマは他にもあった気がするけれどね。ジャーナリストが(おそらく)自分...
バブル崩壊から後始末に費やした15年。本書のキモもその平成前半にあたる15年で、後半戦については日銀の金融政策を中心として、あとリーマン・ショックを軽く扱う程度。東電救済、サラ金規制、地銀の苦境など、おもしろいテーマは他にもあった気がするけれどね。ジャーナリストが(おそらく)自分の取材をベースに書いているものなのでやむを得ないか。まあ、バブル後始末に比べればネタが小粒と言われるとそうかもしれない。 時系列で起こったことをひたすら連ねていきながら関係者の証言で多少の味付けをしていくジャーナリスティックなスタイル。自分がほぼリアルタイムで知っている出来事を歴史として読み返すので、つい自分史と重ね合わせてしまうのも一興。しかし、なんという長い時間、多大な労力が注ぎ込まれたことか。 後知恵で読めば公定歩合5%なんてナンセンスに思えるが、当時は地価もいつかは回復すると思っていた人が多数派だったのだろう。われわれも物価上昇がふたたび訪れると信じられないくらいになってしまったが、この先はどうなることやら。
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バブル崩壊、拓銀破綻、山一自主廃業、ペイオフ解禁、黒田バズーカ、マイナス金利…。どれもニュースで眺めたことのある言葉ばかり。でも、その本質を分かっていなかったのだなとまざまざと気づかされた。こんなにもおもしろい本はなかなかないと同僚に言ったら、ちょっと引かれてしまった。 いった...
バブル崩壊、拓銀破綻、山一自主廃業、ペイオフ解禁、黒田バズーカ、マイナス金利…。どれもニュースで眺めたことのある言葉ばかり。でも、その本質を分かっていなかったのだなとまざまざと気づかされた。こんなにもおもしろい本はなかなかないと同僚に言ったら、ちょっと引かれてしまった。 いったいどうやって取材したのだろうという裏側の数々。そこらへんのドラマよりずっとドラマがある。
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ジャーナリストの著者による平成30年の波乱に満ちた金融政策のドキュメンタリー。 金融という小難しいテーマだが、綿密な取材に裏打ちされた臨場感あふれる記述に読み入ってしまった。90年代の金融危機の際の政策担当者は本当にハラハラドキドキだったろうなと思う。
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名著。バブルからアベノミクスまでを1つのストーリーとしてスッキリと纏めている。こうしてみると、平成の日本の金融は、昭和のバブルの後処理に追われた30年間だったように見える。その中で、また次の問題を抱え込んでしまっているのか?
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平成時代はバブルのピークから崩壊過程 金融失政の30年 金融記者として、舞台裏のドキュメントに詳しい ex拓銀破綻前夜19971114- 金融バブル処理を日本的に時間を掛けてやってきたが、 結果的には「鬼手仏心」短期決戦が正しかったと思う ex現在のコロナ対策も同じ2020/04...
平成時代はバブルのピークから崩壊過程 金融失政の30年 金融記者として、舞台裏のドキュメントに詳しい ex拓銀破綻前夜19971114- 金融バブル処理を日本的に時間を掛けてやってきたが、 結果的には「鬼手仏心」短期決戦が正しかったと思う ex現在のコロナ対策も同じ2020/04/30 ソフトにずるずる長期化すると最悪の結果になる 政治家は断行できない 官僚は全く出来ない 誰もリードせず底なし沼に落ちていく
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