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食の実験場アメリカ の商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2021/12/21

「実験場」「ファーストフード帝国」と好事家の食指が動くようなグロテスクな表題に比べて 中身はアメリカ全史を流動する食の変遷を取り上げるもの。 建国初期の食から見られるアメリカの源流が、時代的要請にしたがって興隆したファーストフード産業との対峙の中で如何にしてアメリカ精神を纏い立ち...

「実験場」「ファーストフード帝国」と好事家の食指が動くようなグロテスクな表題に比べて 中身はアメリカ全史を流動する食の変遷を取り上げるもの。 建国初期の食から見られるアメリカの源流が、時代的要請にしたがって興隆したファーストフード産業との対峙の中で如何にしてアメリカ精神を纏い立ち上がり続けてきたか。

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2021/11/23

アメリカの近代史を知るとっかりとして、 食文化を軸にする発想おもしろいですね。 紹介される料理、 どれも食べてみたくなりました。

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2021/02/06

ファストフードや食品産業への目線、ヒッピー礼賛的なところなどは皮相的に思えるが、それでもアメリカの食文化の歴史の手頃なまとめ。特に前半が面白かった。 ファストフードを格差社会とシンクロするものとする一方で、有機農業・地産地消みたいなのや多様なエスニックフードなどをその対抗軸と位...

ファストフードや食品産業への目線、ヒッピー礼賛的なところなどは皮相的に思えるが、それでもアメリカの食文化の歴史の手頃なまとめ。特に前半が面白かった。 ファストフードを格差社会とシンクロするものとする一方で、有機農業・地産地消みたいなのや多様なエスニックフードなどをその対抗軸と位置づけようとしているが、そういうのこそ、ある程度は裕福な人しか関心を持たない /持てないことなんだよね。

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2020/11/22

 今食べてる/食べたいもの、に対する知識、つまり食文化は、反知性主義に対する突破口。という見立てはご慧眼。反知性側の人の方が一家言あることが多く、さらに知識欲もあり、それは常にマイノリティにつながってることがわかる。  ただ、アメリカのそれを、日本に横展するのは結構難しいと思っ...

 今食べてる/食べたいもの、に対する知識、つまり食文化は、反知性主義に対する突破口。という見立てはご慧眼。反知性側の人の方が一家言あることが多く、さらに知識欲もあり、それは常にマイノリティにつながってることがわかる。  ただ、アメリカのそれを、日本に横展するのは結構難しいと思った。欧米化という服従史観にならざるを得ない。  本書は、ヨーロッパからの移民が、持ち込んだ作物以上に、インディアンや、黒人の食物に頼っていたことを明かしている。 意外とWASP由来のものは少なく、たとえばハンバーガーでさえもドイツ由来だ。

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2020/09/16

「実験場」という過激な言葉が使われて いますが、内容はアメリカの食の歴史です。 移民国家であるアメリカにおいて、現在の 食の主流であるファーストフードを経て どこへ行こうとしているのか。 まさに米国の食文化論です。 ケンタッキーフライドチキンの発足時に 店の向かいに、評判の良...

「実験場」という過激な言葉が使われて いますが、内容はアメリカの食の歴史です。 移民国家であるアメリカにおいて、現在の 食の主流であるファーストフードを経て どこへ行こうとしているのか。 まさに米国の食文化論です。 ケンタッキーフライドチキンの発足時に 店の向かいに、評判の良かったフライド チキンの店と並んでガソリンスタンド、 レストレン、モーテルなどを併設した そうです。 これが今のショッピングモールの始まり と言われています。 カーネルさんはすごいですね。

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2020/07/23

食を通じてアメリカの歴史を理解出来る。インディアンや黒人奴隷が持ち込み白人が生活に取り込んだ料理や、ヒッピーが始めた有機食品やエスニック料理との融合など面白かった。この著書の他のアメリカ関連書籍は面白そうだった。

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2019/12/29

食文化の変遷からたどるアメリカの歴史。ヨーロッパ本国・アメリカ先住民・奴隷の故郷アフリカや西インド諸島の料理、ヒッピーたちが取り入れたアジアの食習慣がぐっちゃぐちゃに混ざっているのがアメリカ食文化の特徴だそうです。日本人的にはカリフォルニアロールは邪道に見えますが、アメリカ食文化...

食文化の変遷からたどるアメリカの歴史。ヨーロッパ本国・アメリカ先住民・奴隷の故郷アフリカや西インド諸島の料理、ヒッピーたちが取り入れたアジアの食習慣がぐっちゃぐちゃに混ざっているのがアメリカ食文化の特徴だそうです。日本人的にはカリフォルニアロールは邪道に見えますが、アメリカ食文化史的には正統・王道なのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/12/blog-post_29.html Amazon↓ https://amzn.to/367PrSs

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2019/12/22

アメリカの食文化をその起源から歴史、現在そして未来まで考察する。画一的なファストフードだけでない多様なアメリカの食のなんと奥深いことか。 イギリスからの移民と原住民のインディアン、黒人奴隷さらにフランスやメキシコの影響とドイツからの移民、そんな人々の食文化の融合体がアメリカの食...

アメリカの食文化をその起源から歴史、現在そして未来まで考察する。画一的なファストフードだけでない多様なアメリカの食のなんと奥深いことか。 イギリスからの移民と原住民のインディアン、黒人奴隷さらにフランスやメキシコの影響とドイツからの移民、そんな人々の食文化の融合体がアメリカの食文化。 たとえばハンバーガーはひき肉、ピクルス、ケチャップがそれぞれ別々に発展してきたもの。 日本人には寿司のアメリカ進化版のカリフォルニアロールがイメージしやすいだろう。各国の食文化がいつの間に融合している。 こんな歴史とさらにファストフード、ヒッピー起源の自然食なんかが絡んだアメリカ食文化の通説史。 斬新な視点でした。

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2019/10/13

 アメリカの料理といえばファストフードやテレビディナーのイメージだが、そもそもなぜそのような食文化となってきたのか、について説明してくれる本はなかなか無い。  アメリカが移民の国であり、様々な国から人たちが集まり、受け入れあって今の食文化があるのだと感じた。面白い。

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2019/08/17

アメリカ原産の食物と料理法が結びついて様々なローカル料理ケイジャン、ベーグル、ハンバーガー、ガンボ、スパム、クラムチャウダーが誕生したアメリカの料理。その中で第二次産業かで時間の制約に対応する中で、フィンガーフードたるハンバーガー、サブ、コーンフレーク、TVフードが台頭し、画一化...

アメリカ原産の食物と料理法が結びついて様々なローカル料理ケイジャン、ベーグル、ハンバーガー、ガンボ、スパム、クラムチャウダーが誕生したアメリカの料理。その中で第二次産業かで時間の制約に対応する中で、フィンガーフードたるハンバーガー、サブ、コーンフレーク、TVフードが台頭し、画一化が進む。 一方文化的には健康を目指し禁酒法に一時は行きつき、そのごはヒッピー、ビーガンとなり現代に至る流れがあり、このなかではアジアの食文化を取り込み、先端か、多様化も進む。

Posted byブクログ