不見の月 の商品レビュー
感じのよい話が多くて気分もゆるみ、同時に芸術とは? に思いを巡らすことになります。 /警備(VWA)の兵藤健、学芸員の尚美・シャハム、新システムのダイク(デイケ)、ふたりの新人を中心にロマンチスト田代孝弘は指導する立場として背景に。警備のタラブジャビーン、ネネの姪ティティ、健の叔...
感じのよい話が多くて気分もゆるみ、同時に芸術とは? に思いを巡らすことになります。 /警備(VWA)の兵藤健、学芸員の尚美・シャハム、新システムのダイク(デイケ)、ふたりの新人を中心にロマンチスト田代孝弘は指導する立場として背景に。警備のタラブジャビーン、ネネの姪ティティ、健の叔父ジョー、批評家のアイリスなども印象的。 /芸術は《人の心の中にしか存在しないんじゃないだろうか》p.88。《あるけれど見えない。》P.288。
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菅浩江先生、第41回日本SF大賞受賞おめでとうございます、って、え?!『博物館惑星』続編出てたの!?知らなかった。ということで慌ててまずはIIを手に取る。折り返しを見ると19年ぶりとのこと。今回は警備担当者が主人公で、接続先DBは犯罪等の情報を教えてくれるけど、前作と違い主人公の...
菅浩江先生、第41回日本SF大賞受賞おめでとうございます、って、え?!『博物館惑星』続編出てたの!?知らなかった。ということで慌ててまずはIIを手に取る。折り返しを見ると19年ぶりとのこと。今回は警備担当者が主人公で、接続先DBは犯罪等の情報を教えてくれるけど、前作と違い主人公の兵頭健が人間の感情についてDBに教えて育てている。相棒のアテナ所属の尚美シャハムとのやりとりがエヴァのシンジとアスカのよう。芸術に纏わる事件を通しての二人の成長と過去の克服がメインテーマのよう。前作のような接続したDBとのやり取りを読んでいるワクワク感が薄いのは、インターネット環境が広がるワクワク感のあった前作との時代の違いか。前作の主人公の田代孝弘が上司なのか。懐かしくて出てくるとホッとする。日系イスラエル人の尚美、兵役の頃の年齢設定だけどな、と野暮なことを考える。
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世界を理解していたからか、一巻目よりも読みやすかった。三巻目も今すぐ読みたい。そして美術館行きたい。
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「博物館惑星」の1巻からかなり時間が経っていて、続編がでていることにもしばらく気づかなかった。19年ぶりらしい。今年の星雲賞ってなんだっけって確認していて気づいた次第。1巻の主人公は偉くなっていて、部下たちの話。特に主人公の兵藤健は学芸員ではなく警備員。でも「正義の女神(ディケ)...
「博物館惑星」の1巻からかなり時間が経っていて、続編がでていることにもしばらく気づかなかった。19年ぶりらしい。今年の星雲賞ってなんだっけって確認していて気づいた次第。1巻の主人公は偉くなっていて、部下たちの話。特に主人公の兵藤健は学芸員ではなく警備員。でも「正義の女神(ディケ)」と呼ばれるデータベースに直接接続していて、情動教育をしているところが、ただの警備員と違う。「総合管轄部署(アポロン)」配属の同期、尚美・シャハムと協力して、博物館惑星で起きる事件に対応する。 健と尚美の会話や、彼らを取り巻く人とのやり取りも面白いのだけれど、芸術や現代美術をめぐる問いかけが面白い。1巻を読み返してないので断言できないけど、インタラクティブな作品の話も増えている気がする。現代美術が大きく変化したのではないかもしれないけれど、それを楽しむ観客は約20年の間に変わったように思う。
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20/09/29読了 続刊を出してくれたことに、気付いてなかったわたしにきっかけをくれたTwitterのツイートに、感謝。 よかったです。
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芸術とは何か、美とは何か。前作を読んだ時も感じたことだったが、それがより深く考察された気がする。単行本としては18年ぶりの新作ということだが、それは恐らく、著者自身の思索をも深めた時間だったのだろう。 芸術は言葉にするのが本当に難しいが「印象は鑑賞者の経験から引き出される」と...
芸術とは何か、美とは何か。前作を読んだ時も感じたことだったが、それがより深く考察された気がする。単行本としては18年ぶりの新作ということだが、それは恐らく、著者自身の思索をも深めた時間だったのだろう。 芸術は言葉にするのが本当に難しいが「印象は鑑賞者の経験から引き出される」との言に、ワシは安心した。 前作の主要人物を出しつつも、メインキャラは入れ替えたのも英断だし、その上できっちり面白く仕上げているのが素晴らしい。 SF×アート×ミステリー、それらを使って丁寧に人を描いている良作。
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図書館で借りる。 19年前はAIを介して芸術を鑑賞するなんて!と思っていたが、AIが芸術を創造するようになってきた現在に読むとまた面白い。
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前作がよくまとまった終わりで、かつ時間も経っていたのでどきどきしましたが、十二分に面白かった。 まだ続くので期待を込めて星4つ。 新登場のキャラクターも可愛いし、前作メンバーが出てくると安心感がある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アフロディーテにもういちど行くことができて満足。だけどケン視点だとロマンチスト度?がいまいち。 おじさん問題が解決しなくてんん?って思ったけど続くみたいなので楽しみ。
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地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑アフロディーテには、全世界のありとあらゆる美術品・動植物が収められている。巨大データベースに頭脳を直接接続した学芸員たち。新人自警員と新人学芸員が様々な事件に出会う6短編集。 通好みな。若干グローバル風の組織名ルビ。名前。表面的記述を1〜2段...
地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑アフロディーテには、全世界のありとあらゆる美術品・動植物が収められている。巨大データベースに頭脳を直接接続した学芸員たち。新人自警員と新人学芸員が様々な事件に出会う6短編集。 通好みな。若干グローバル風の組織名ルビ。名前。表面的記述を1〜2段読み解いて現れて来るミステリーと未来風景。
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