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世界が変わる「視点」の見つけ方 の商品レビュー

3.7

19件のお客様レビュー

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2024/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユニクロ、セブン、日清、今治タオルなど手掛ける。 デザインの核はコミュニケーション。 デザイン能力スキルは訓練で伸ばすことが出来る。 デザインとは思考法であり考え方(ビジョン)の設計。 問題を「自分事化」させ前提を疑い、本質を探る。 いわばドクターに近い。物事におこる症状の原因を探る。 耐久性のある普遍的なコンセプトがしっかりしていなければいけない。 勘と感。 ファーストスケッチを因数分解して、なぜを探る。

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2024/12/12

課題→コンセプト→ソリューション 課題の発見と考え方の方向性、ここまでできれば、解決策のアイデアはいろいろと出る。 コンセプトは、PCでいうOSという喩えはわかりやすかった。

Posted byブクログ

2024/09/21

本書を読んでまず感じたのは、近年の学校の在り方や学生の学び方が随分自分の若い頃とは変わったなという点である。これは慶応SFCだからなのか、総合政策学部とか、環境情報学部といった学部の特徴からきている独特のものであるのかもしれないが、この様な環境で、本書に記載されている授業を受けて...

本書を読んでまず感じたのは、近年の学校の在り方や学生の学び方が随分自分の若い頃とは変わったなという点である。これは慶応SFCだからなのか、総合政策学部とか、環境情報学部といった学部の特徴からきている独特のものであるのかもしれないが、この様な環境で、本書に記載されている授業を受けている学生が非常に羨ましい。少なくとも私の在籍した大学は考える・学ぶというよりも「教わる」感覚の方が大きかったし、学部的に法律がメインであったため、判例を片っ端から記憶し、当てはめ直す=神経衰弱の様な「記憶」に頼る部分が多かった。友人の中にも慶応に行った者は多く、未だ交友関係を続けて偶に飲んだりもするのだが、本書にある様な学生の雰囲気は感じられない(勿論、記憶力や考えるスピードは光るものがあるのだが)。言い方は悪いかもしれないが、クリエイティヴさはあまり感じた事はない。今から大学受験をやり直せるなら、こういったカリキュラムのある学校に行って見たかった、それが本書を読んで最初に浮かんだ感想だ。 本書はデザインを単なるプロダクトデザインや空間デザイン、グラフィックデザインなど一つの視点から入るのではなく、例えば企業のある製品のCMづくりであれば、その製品コンセプトや製品そのものの魅力から作り直す様な大胆な手法として捉える。筆者は著名なデザイナーである事は間違いないのだが、単なる目に映る視覚的なもの以上に、人々の感覚や感情に訴えかける事を重視する。それにはクライアントとの向き合い方から、課題発見、コンセプト作り、最後にソリューション選定といったビジネスの基本スタイルを徹底的に実施する事の重要性について再認識させてくれる。 仕事の中でも、頻繁に企画書を書いたりレビューする機会があるが、「製品・ソリューションありき」は社会人の企画書にも非常に多いと感じる。何か閃きで自分のやりたい事、目の前の課題を一つの解決策決め打ちで持ってこられる事は多い。課題は確かに今困ってるから何とかしなければという問題意識から生まれているのだろうが、よく考えるともっと他にある大きな原因を見落としていたり(目の前しか見れてない)、考えが短絡的なものを多く見かける。だから、本書にある様に「課題」設定が最終的な成果の大きさを決める最も重要なプロセスだという意見には大きく頷ける。 そうした深く考察する能力は社会に出れば必須であり、会社のお金を無駄には使えないから、上司のレビューで徹底的に必要性と対策の妥当性を見極められる。学生時代に中々そうした事の重要性に気付かせる授業は、少なくとも私の大学や授業には無かった。仮にあったとしても少なくとも授業を受ける側の学生の大半がその重要性を認識出来ていなかったと思う。だから羨ましく感じたのかもしれない。過ぎ去った時間を取り戻す事は出来ないので、後悔していても始まらないが、本書の様な書籍に早くに出会っていれば、少しは自分の考え方や人生が変わっていた様にも思う。 本書には他にも、既に長い間ビジネスパーソンとして過ごしてきた様な私にも、改めて学生に戻って授業を皆で受けて考えている様な感覚に陥る内容が沢山書かれている。少しの懐かしさと羨ましさと後悔を覚えながらも、今も目まぐるしく動き続けるビジネスシーンに参考になるヒントがあるように思える。

Posted byブクログ

2024/01/04
  • ネタバレ

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とても読みやすいため半日で読了。 デザインとはというhowtoではなく、デザインの思考とはといった内容だった。 帯にも書かれている「①課題②コンセプト③ソリューション」の考えはシンプルだけど、本質的に理解するためにはそれこそ経験が大切なんだろうと感じる。 自分は教職だったため、教材研究とデザインを重ねて読み進めていたが、そういうデザインとは関係ない分野の人にもおすすめできる本だった。

Posted byブクログ

2023/12/11

学生時代に、このような授業を体感したかった… 子供にもこのような授業がある学校を勧めてみたいなとも思わせてくれた書籍です。

Posted byブクログ

2023/10/02

いつもながら難しいけど端的な文章。 「プロフェッショナル」を観て以来の、 注目している人ですが、 変わらず流石だなと思いました。 課題→コンセント→ソリューション、か。 ストンと腹落ちしました。 少しでも何か取り入れられれば。

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2024/04/30
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SFCで特別講師をしている佐藤可士和さんの授業内容をもとに 「授業内容を聞く生徒への思い」「生徒・卒業生の声」「一緒に授業を務めた先生との対談」「佐藤さんの経歴」を通して、多角的な視点から実際に佐藤さんの授業を聞いているような感覚で新しい視点の見つけ方を学べるようになっている。 フォーマット式にまとめてあるというよりは、感性を大事にしつつロジカルな内容となっていて、コミュニケーションという掴めないものを対象にした領域の解決方法を生徒とともに探っているように感じた。 最終的なグラフィックもシンプルで明快なところが特徴ですが、文章も同様の特徴を帯びている感触でとても分かりやすかった。 導入のイントロでよく取り上げている、博報堂時代の仕事の「KIRIN CHIBI LEMON」の事例など、一つ一つのターニングポイントの論理もわかりやすく、キャリアデザインとしても参考になった。 「コミュニケーションの不具合」に対するところの課題を意識されていることがデザインする上での起点として分かりやすいと思った。 その課題は数値的な判別は付けづらく、マーケターなどのビジネスより職業の方では難しいように感じられた。 だからこそ、デザイナーの感性が必要とされているんだなぁと思ったりした。 私自身デザイナーの活動として、どのような課題に向かって取り組んでいるのかをまとめたいと思っていた中で読んでいたので、とても参考になった。 そして、まだ言語化されていないコミュニケーションを起点とした課題を探してみたいと思う気持ちになった。 授業を受けた生徒たちの声も面白かった。 文章語り口からしてもアウトプットの質からも優秀さが伝わった。 生徒の中には、グループ内での合意形成の難しさにも触れていて、どんなに優秀でもそういったことはあるのだなと思った。(意外にもSFC内にオラオラ系の子がいたり飛び出してしまう人もいないとか。) 学生時代にグループワークで苦戦した覚えがありますが、どこでもあることなのだなと思わされた。 後半の方に触れている福沢諭吉の考えをもとに「独立自尊」「実学」「半学半教」といったコンセプトをもとに、専門領域ではない学科でこういった挑戦的な授業があるんだなぁと感心した。 私自身デザイナーになるきっかけが大学生のときの先生の授業だったので、デザインの面白さを知った原点を知れた気がした。 AIについても少し触れられていますが、私は最近気にし始めたに関わらず2019年の時点で触れているというのは、常に新しいことをキャッチされているんだなと知らされました。

Posted byブクログ

2023/04/11

掲載している学生のプロジェクト結果・気付きは秀逸です!まぁ一冊の本のみで語り尽くせるほど単純ではありませんが、コンセプト化についてヒントはあってもやりきるしか無いという結論はがっかり。結局視点の変え方は???内容は学びが少なくありませんが、標題に偽りありです

Posted byブクログ

2022/08/16
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中途入社のおじさんに教えてもらって知った佐藤可士和さん。(おじさんはずっと広告業界で働いてきた方です) ユニクロや今治タオル、楽天のロゴなどを作成されている方。 この方だったのですか!!という驚きで、 どうしてもお盆中に 佐藤可士和さんの本を一冊は読みたくて、手に取りました。 慶応義塾大学で 「未踏領域のデザイン戦略」という授業を担当され、 実際にそのなかで学生が考えた成果物(結果)と、 授業内容、それに対しての佐藤さんの考え方、 そして、 佐藤さんの「デザイン」に対する考え方も書かれている、 とても贅沢な一冊でした。 帯に、 ------------------------- 誰だって「デザインの力」を使える。 大切なのは、この3つ。 ①課題 ②コンセプト ③ソリューション ①の「課題」とは、問題を解決するための 取り組みやテーマのことです。 ②の「コンセプト」とは、 考え方の方向性のことです。 ③の「ソリューション」とは、具体的に課題を解決するアイデアと実行プランのことです。 ①「課題」→②「コンセプト」→③「ソリューション」は、シンプルでありながら、極めて有効なフレームです。 この順番だけは、ぜひ覚えておいてください。 ------------------------- とありますが、 もうすべてこれに尽きます。笑 すでに帯でネタバレしてます。苦笑 デザインは感性だけではなく、 問題解決の思考も大事なんだと思われます。 大事なのは、課題に対するコンセプトであって、 ソリューションが先に来るのは間違い、だと。 そうすると、中身の何もない成果物しかできない、と。 本書を読んで思ったのは、 本書に登場するこの授業ですら、 佐藤さんにデザインされているんだな、と。 そして大学生が考えるデザイン結果がとても素敵でした。 コミュニケ―ションと煙が出るまで考えること、 そして時代に対する反射神経、 読んでて、なるほどが止まらない一冊でした。

Posted byブクログ

2022/03/25

読みやすくて面白かった。 佐藤可士和氏の考え方や仕事の向き合い方を知れる。 また、慶應義塾大学の授業の様子が知れる。 アウトプットをどれだけサイクルを回すかの重要性を知れる。 その中でどんな人とも意見を出し合って作り上げる楽しさや難しさがわかり受けてみたく感じる。 1人では出てこ...

読みやすくて面白かった。 佐藤可士和氏の考え方や仕事の向き合い方を知れる。 また、慶應義塾大学の授業の様子が知れる。 アウトプットをどれだけサイクルを回すかの重要性を知れる。 その中でどんな人とも意見を出し合って作り上げる楽しさや難しさがわかり受けてみたく感じる。 1人では出てこないアイディアもチームだと無限の可能性を感じる。そう思わせてくれる良本。 コンセプトやロゴの作り方を佐藤可士和氏の方法を感じられる作品でした。

Posted byブクログ