1,800円以上の注文で送料無料

アンソロジー 嘘と約束 の商品レビュー

3.8

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりにちゃんとした文章の本を読んだ。 (写真集などが続いていたため) アミの会(仮)は外れなし。 今回も面白かった。 1番印象に残ったのは矢崎存美さんの「青は赤、金は緑」。1ヶ月友人の猫の世話をするうちに、次第に猫が慣れてきてかわいくなっていく。海外出張でなく入院だったことに驚いたけど、こんな友人関係良いな。 大崎梢さんの「いつかのみらい」は最後の収録ながら最初に読みました。謎の女は誰だったのかな...。良い人そうで、いつか約束が果たされる日が来たら良いな、と思った。 2020.01.26 読了。

Posted byブクログ

2019/11/03

アミの会<仮>の作家陣によるアンソロジー。 何冊か読んだが、今回の作品集も面白かった。 「嘘と約束」という、危うい物語になるのかそれともホッとする結末になるのか、先が分からない話にワクワクしながら読んだ。 「自転車坂」松村比呂美 初読み作家さん。車と自転車の接触事故から始まる物...

アミの会<仮>の作家陣によるアンソロジー。 何冊か読んだが、今回の作品集も面白かった。 「嘘と約束」という、危うい物語になるのかそれともホッとする結末になるのか、先が分からない話にワクワクしながら読んだ。 「自転車坂」松村比呂美 初読み作家さん。車と自転車の接触事故から始まる物語。自転車という、被害者にも加害者にもなる危うい立場が怖い。 私自身、自転車にも乗れば車の運転もする、もちろん歩行者にもなる。事故を起こさない、遭わないように慎重に動くのはもちろんだが、その後の対応次第でも人生は変わる。 最近は誠実に対応した者の方が辛い目に遭うことも多いので何とも言えないが。 「パスタ君」松尾由美 松尾さんなのでSFっぽいのかと思ったら少年物。だが少年から見る世界が可愛らしくキレイとは限らない。むしろ子供だからこそシビアにリアルに見えてしまうものもある。 「ホテル・カイザリン」近藤史恵 近藤さんはシリアスなものとホノボノものとがあるが、これはシリアス。 セレブな主婦にもいろんな裏の顔がある。 大変マニアックな話で申し訳ないが、この作品を読んで子供の頃に読んだコミック「悪魔の花嫁」に収録されている「虚言のはて」という話を思い出した。 「青は赤、金は緑」金崎存美 初読み作家さん。今回のアンソロジーのまとめ役らしい。 収録されている作品の中では一番ホノボノする話だったような。手放しで良かった良かったと言えるものではないのだが、タイトルになっているなぞなそも、答えよりもなぜそんななぞなぞを出したのかということに重きがあって良かった。 「効き目の遅い薬」福田和代 福田さんらしい、様々な視点で描く不審死事件。 最初は可愛らしいお願い、それに応えるイタズラだったのになぜこんな結末になったのか。 気付いた時にはもう遅い。 「いつかのみらい」大崎梢 小学生の頃に書いた絵が見知らぬ人の部屋で見つかったといきなり言われたら、怖くて仕方ない。 だが主人公は落ち着いているし、相手の調査員も頼りないようでグイグイ来て巻き込まれていく。 端から見ればとても怖い話だが、引っくり返してみれば違う見方もある。なるほど、と感心。

Posted byブクログ

2019/10/31

題名が嘘と約束だからかシュールな話もあった。効き目の遅い毒は悲しすぎるねえ。彼は一体何を考えていたんだろうね。ホテルカイザリンはシュールだ(-_-;)。それ以外は気持ちがほっこりできる話で良かった。アミの会のアンソロジーはいつも秀逸で面白いねぇ。

Posted byブクログ

2019/08/25

アミの会(仮)アンソロジー 今回は、どの作品もそれぞれに好き。面白かった。 嘘と約束っていう真逆でないちょっとずれた裏側みたいなとこが いいなぁと思って読んでたら あとがきにそう書いてあった。 なるほど、企画通りに読まされたぜ! 嬉しいったらありゃしない。

Posted byブクログ

2019/07/09

〈嘘と約束〉をテーマにしたアンソロジー。 6篇それぞれおおそう来たか!みたいな驚きやらあり面白かったー。

Posted byブクログ

2019/06/16

毎回楽しみなアンソロジー。版型が違うのは版元が違うせいか!近藤さんは既読。松村さん、福田さんが特によかった。

Posted byブクログ

2019/06/11

アミの会、質の高い作品と、クソみたいな駄文の混在が激しすぎる。クソみたいな、の人はもちろんいつも同じ人だけどね。

Posted byブクログ

2019/05/29

いゃー良かった。 「自転車坂」、「パスタ君」、「ホテル・カイザリン」、「青は赤、金は緑」、「効き目の遅い薬」、「いつかのみらい」。 どれも甲乙つけがたい。 "今回は甘美で不穏"はまさにぴったり。 お勧めの一冊。

Posted byブクログ

2019/05/17

【収録作品】「自転車坂」 松村 比呂美/「パスタ君」 松尾 由美/「ホテル・カイザリン」 近藤 史恵/「青は赤、金は緑」 矢崎 存美/「効き目の遅い薬」 福田 和代/「いつかのみらい」 大崎 梢

Posted byブクログ

2019/05/16

アミの会(仮)のアンソロジー第六弾。 このシリーズに関して私は、「ゲストの男性作家に頼り過ぎている」とか、「迷走している」とか、不満ばかり書いてきた。今回は最初、本自体の変形サイズと薄さに不満だったが、収録作品を読んでスッ飛んだ。傑作ばかりだ! ゲストが入らない純正メンバーの六作...

アミの会(仮)のアンソロジー第六弾。 このシリーズに関して私は、「ゲストの男性作家に頼り過ぎている」とか、「迷走している」とか、不満ばかり書いてきた。今回は最初、本自体の変形サイズと薄さに不満だったが、収録作品を読んでスッ飛んだ。傑作ばかりだ! ゲストが入らない純正メンバーの六作品で、近藤史恵さんと大崎梢さんは流石に貫禄の面白さ。でも一番良かったのは矢崎存美さん。悲しい話を温かさが包む、こういう作品は大好きだ。テーマの『嘘と約束』に最もマッチしていたし、これから他の作品も読んでみよう。

Posted byブクログ