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子育てのきほん の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2024/08/20
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子育てでなにより大切なのは、子どもが喜ぶことをしてあげることです。そして。そのことを自分自身の喜びとすることです。 子どもはかわいがられるからいい子になります。 かわいい子だから、かわいがるのではないのです。 いくら抱いても、いくら甘やかしてもいい。 たくさんの喜びと笑顔を親とともにした子どもは、やがて、人の悲しみをも知ることができるようになります。 誰とでも喜びと悲しみを分かち合える人に成長するでしょう。 これは、人間が生きていくうえで、もっとも大切な、そして素晴らしい力です。 いじめた子は、いじめられた子以上に傷ついた子どもなので、いじめた子に「もうしてはいけない」と言うのではなく、「○○ちゃんも悲しいんだよね」と抱きしめる。 家庭で何かにおいて叱る時も同様に、叱ることがあってもあなたを見放したり、嫌いになったりはしないのだ、ということを何よりも伝えてあげる。 願いをたくさん聞いてもらって育った子は、社会のルールも自然に学ぶ。しつけのために、健康のために、安全のためにと子供のことを考えてのことでも、子供にとっては嬉しいとこではない。親に受容された、願いと希望を叶えてもらえたという経験によって、ある段階で必ず親の言うことを理解し、叱られなくても自分で判断して悪いことはやめることができるようになる。 兄弟喧嘩は、誰かが泣いたらおしまいといったルールを作り、親は試合終了の笛を吹くだけでよい。どちらが悪いとか、お兄ちゃんは我慢しなさい等は言わず、「はい、お疲れさま。おやつにしましょう。」と終わらせる。どの子にもお母さんとふたりだけの時間を作ってあげる。 与え合うことが最高の人間関係。親が赤ちゃんを喜ばせ、喜んでいる赤ちゃんを見て喜ぶことが大事だということ。 乳幼児期に親との関係が親密で安定したものであることが、その後の子どもの人生にどれほどの影響を与えるか、どうか忘れないでほしいのです。 乳幼児期の泣かせっぱなしの時間はなるべく短くする。遊びたい、寄り道したいなら待ってあげる、甘ったれてぐずぐずしてるなら抱っこしてあげる、泣き止まないならおんぶして家事をしてあげる、眠る前にぐずるなら添い寝をしてあげる。 漠然と、何がしたいのと質問するのではなく、アイスとチョコとプリンのどれが食べたい?お風呂に船とジョウロとブーブーのどれを持って入る?と聞いてあげる。 いじめられている子どもは、傷付き、それを恥だとも思っている。いじめられているの?などと言い出さず、さり気なく話しやすい環境を作ってあげる。無理に学校の話をしようとしなくてよく、何気ない話をたくさんしてあげる。子供から話してくれて初めて教師や学校にお願いする。それでもダメなら、学校を休む、転校させればよい。負けるな、がんばろうなんて言う必要はない。 親は教育者ではなく、保護者にならなくてはいけない。体罰は子どもが傷付き怯えるだけで、なんの効果もない。しつけなんて二の次でよく、子どもを喜ばせ、それを自分の喜びにすることが何より大切で、その後他の人と関わるようになってルール等を学んでいく。 何より待つことが親の大事な仕事。9割手伝ってあげて、1割出来れば褒めてあげる。こう育ってほしいと願うのではなく、子どもが望んでいる親になろうという気持ちで育てる。 母親が思う存分に母性性(受容、許容)を発揮できるように父親がサポートすることが大事。母親が気持ちに余裕を持って、子どもに優しく接することができるかは、父親の母親への接し方、サポートにかかっている。 夫婦関係もまた、まず喜びと幸福を分かち合うことで、相手の悲しみや苦労を理解し助けることができる。夫にも文句や望みだけを言うのではなく、まずは一緒に楽しんで育児をできるように働きかける。 厳しくしつけて、勉強、受験、就職などか最初に上手くいったところで、人生が幸福になるとは限らない。子どもが社会で幸福に生きていく力をつけるために親が出来るたったひとつのことは、常に許されてくつろげる家庭という場所を与えてあげること。ただ、ひたすら優しさだけを与えてあげる。 子どもを育てる人は、基本的にはものを善意に長所側から見ることのできる人でなければならない。長所と短所は背中合わせなので、その子どもの長所を発見する努力を怠ってはならない。長所をよく理解し、ありのままの状態をまず許容する。

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2024/07/03

11ヶ月と6歳の2児を育児中です。 色々な意味で、余裕がなかった第1子の時の反省も含め、自身の子育てを振り返る中で、たまたま図書館で見かけ手に取りました。 1章が短く、簡潔にまとめられていて、読みやすいながらも、豊かな臨床経験とご自身の子育て体験を通じて得られたとても深い洞察...

11ヶ月と6歳の2児を育児中です。 色々な意味で、余裕がなかった第1子の時の反省も含め、自身の子育てを振り返る中で、たまたま図書館で見かけ手に取りました。 1章が短く、簡潔にまとめられていて、読みやすいながらも、豊かな臨床経験とご自身の子育て体験を通じて得られたとても深い洞察もあり、胸に刺さります。 本書は、育児の観点から見た、1人の人間が成長し、自立する為に必要な(原始的)要素について記されており、自分自身、しいては人間理解に繋がる、とても奥深い本だと思います。 人間理解という点で、ビジネスにも役立ちそうだなと思いました。

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2023/11/13

子供を育てていくための「基本的な当たり前な大事なこと」が書いてあります。 その「基本的な当たり前なこと」は今子供への教育熱が高まる中、後回しになっていないか自問自答できました。 親は教育者ではなく絶対的な保護者であってほしい。という言葉が印象に残りました。

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2023/09/29

子供への接し方から主人とのコミュニケーションまで広範囲に及んでいた。まさに主人には育児への参加について不満が募る毎日だったから崩壊するまでに読めて良かった‼︎笑 親から「肺が強くなるから泣かせた方がいい」とか「抱っこ癖が付くからすぐ抱かない方がいい」などの昭和助言をスルーして、...

子供への接し方から主人とのコミュニケーションまで広範囲に及んでいた。まさに主人には育児への参加について不満が募る毎日だったから崩壊するまでに読めて良かった‼︎笑 親から「肺が強くなるから泣かせた方がいい」とか「抱っこ癖が付くからすぐ抱かない方がいい」などの昭和助言をスルーして、この本から学んだひたすら抱っこの毎日‼︎がんばれ、私!

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2023/09/26

子どもたちのできてないことに、しつけをしないといけない、叱るとか、諭すとか、色々と大変だなぁと思ってましたが、この本を読んで、また違う感覚でしつけはできるんだっと思うと、すごく気持ちが楽になりました。目の前の我が子をあたたかく見守る、話を聞く、もっともっと我が子の子育ての今を大切...

子どもたちのできてないことに、しつけをしないといけない、叱るとか、諭すとか、色々と大変だなぁと思ってましたが、この本を読んで、また違う感覚でしつけはできるんだっと思うと、すごく気持ちが楽になりました。目の前の我が子をあたたかく見守る、話を聞く、もっともっと我が子の子育ての今を大切にしたいと考えさせられる機会になりました。

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2022/12/25

1人目が生まれてすぐに読んだ本だけど、2人目が最近生まれて、自分に余裕がなくなりイライラしたり上の子にあたったりすることが増えたので、子育ての原点に立ち返りたいと思い再読。 ・乳幼児期のお母さんはただやさしいだけでいい、あとの大切なことはみんなほかの人にまかせたらいい ・家庭と...

1人目が生まれてすぐに読んだ本だけど、2人目が最近生まれて、自分に余裕がなくなりイライラしたり上の子にあたったりすることが増えたので、子育ての原点に立ち返りたいと思い再読。 ・乳幼児期のお母さんはただやさしいだけでいい、あとの大切なことはみんなほかの人にまかせたらいい ・家庭とは、ほかのどこにもないほどに居心地のいい場所だ、ということだけを子どもに伝えてやれたら、それでいい この考え方が自分の子育てのベースになっているとは思う。いつもそうやって子どもに接したいとは思っている。 だけど、どうしても自分ひとりの時間をいかに確保するかに終着してしまっていて、子どもが旦那ではなく私ばかりにかまってほしがると旦那に対してイライラもするし子どもにも「お父さんのところに行ったら?」と邪険にしてしまって...悪循環。 自分がこれだけしたから、旦那もこれだけするべきだって意識も常にあるので、均等な分担を求めない方がいいみたいな章を読んで納得はするんだけど、男性にこれを言われると少しモヤモヤする自分もいる。 旦那のことに話が逸れたけど、子育てで悩んだら何度でも開きたい一冊です。

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2022/12/13

【キーメッセージ】 子育てで大切なことは「子どもが喜ぶこと」そしてそのことを「自分自身の喜び」とすること 【子育てで大切なこと】 ・振り返れば必ずママがいるという安心感があると、「見捨てられ不安」「見捨てられ抑鬱」といった感情を残さずに成長でき、それが将来の安定した心につながる...

【キーメッセージ】 子育てで大切なことは「子どもが喜ぶこと」そしてそのことを「自分自身の喜び」とすること 【子育てで大切なこと】 ・振り返れば必ずママがいるという安心感があると、「見捨てられ不安」「見捨てられ抑鬱」といった感情を残さずに成長でき、それが将来の安定した心につながる。 ・母親は子どもの喜ぶことをしてあげる、そしてそれを親自身の喜びとする。それが喜びを分かち合う力を育てることに繋がる。喜びを分かち合える力は、悲しみを分かち合える力であり、すなわち思いやり。人と生き生きと交わりながら生きていく力。つまりそれこそが社会性である。 ・お互いに喜びあうことが、人間の最大の喜びであり、これこそが人間的なコミュニケーションの根源である。この力は乳児期後半から育ち始める。 ・泣いて訴えることに応えてもらうことで、人との交わりに喜びを感じる感情の基盤ができていく。 ・願いをたくさん聞いてもらった子は、社会のルールも自然に学ぶ。 ・ゆるやかに地域とのお付き合いを複数持って、親戚、仕事、趣味など複合的に持つべし。 ・人間は自分が存在する意味と生きる価値を、人間関係のなかに見いだす。いや、人間関係の中にしかそれを見いだすことはできない。 ・最高の人間関係とは、誰と誰の関係であっても、相手に与えているものと与えられているものが、同じ価値を持っていることを実感できていれば、それが最高の人間関係。 ・男の子、女の子の違いを意識して子どもに接することはしない。 ・健全な人間関係を築く力を育ててあげる。見守るべきはその子の個性で、性別の違いではない。 ・子どもをありのままに認める。

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2022/08/27

「お母さんとふたりだけ」という時間をつくってあげるといいと思いますよ。そうした時間があれば、子どもはきょうだいがたくさんいても「ひとりひとり、全員がそれぞれ大切にされているのだ」ということを理解するでしょう。 私がお母さんたちに、何を望むかといったら、ただひとつ、やさしさです。...

「お母さんとふたりだけ」という時間をつくってあげるといいと思いますよ。そうした時間があれば、子どもはきょうだいがたくさんいても「ひとりひとり、全員がそれぞれ大切にされているのだ」ということを理解するでしょう。 私がお母さんたちに、何を望むかといったら、ただひとつ、やさしさです。「私にしかできない」というプライドを持って、やさしくしてあげてほしいと思います。 いい子だからかわいがる、言うことをきくからやさしくするのではありません。子どもというのは、かわいがるから、言うことをきいてやるから、いい子に育つのです。 前回読んだ 子どもが喜ぶことだけすればいい がすごく良かったからまた 佐々木正美 さんの本を手に取った。 今回もなるほどーと気付きばかり。 3つに絞るのが大変だった。 子どもが喜ぶことは何か考えて、一緒になって喜んだり楽しんだりしてたくさんの幸福を分かち合いたい。 それができると悲しみも分かち合えるようになるということも印象に残った。子どもが話しやすい環境づくりや、大切にされていると思えるような愛情のかけ方をみつけていきたい。 兄弟ができたら一人目の子にはさみしい思いをさせちゃうのかなと心配だったけど、私と二人きりの時間をとることも大事にしたい。 子どもの長所を見つけることを大切にしてたくさん子どもをかわいがっていきたい。やさしくしたい。

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2022/01/17

まずはすべて認めよう、というのはその通りだなと思う一方で、男性が女性に「夫にはこうしてあげてほしい」と言い始めると変な感じになってしまうなと。(これは逆も然り)

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2021/12/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

かつて子どもだった人間としても共感できるポイントが多く、子どもへの向き合い方のヒントが詰まった分かりやすい良書だと思う。これから親になるにあたっての心構えをするのに役立ちそうで読んで良かった。 ありのままの子どもを認めることで、思いっきり甘えられる環境を作ってあげたい。 終盤の、母親は家庭を父親も喜ぶ場所にしましょう!みたいなのは時代錯誤だなと思ってイラッときたけど、、笑

Posted byブクログ