日本型リア充の研究 の商品レビュー
見事なくらいに内容の薄い本。 題名になっている「日本型リア充」とは、大都市部に親が土地を持っていて、将来それを相続できる人たち。そういう人たちは、将来的な心配があまりないので「非内省的人間になりやすい」。こういった人たちを、真の「日本型リア充」というが、親からの相続を期待できない...
見事なくらいに内容の薄い本。 題名になっている「日本型リア充」とは、大都市部に親が土地を持っていて、将来それを相続できる人たち。そういう人たちは、将来的な心配があまりないので「非内省的人間になりやすい」。こういった人たちを、真の「日本型リア充」というが、親からの相続を期待できない人間はどういう戦略をとれば良いか、をその後で少し書いている。あまりにも内容が薄いので、途中から飛ばし読みになったが、文章は上手いので、飛ばし読みながら、つい最後までは目を通してしまった。 私にとっては、その程度の本でした。
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読みました。 私的には、歴史学をもう少し学ぶべきかと心新たにしました。 文章のスタイルは好き嫌い別れるところかと思いますが、言いたい事は分かります。持たざる者への提案、或いは取るべき手段は大極的に正しいと感じました。 都心の土地先行取得者への、ある種の怨念とも言える、同じ事を...
読みました。 私的には、歴史学をもう少し学ぶべきかと心新たにしました。 文章のスタイルは好き嫌い別れるところかと思いますが、言いたい事は分かります。持たざる者への提案、或いは取るべき手段は大極的に正しいと感じました。 都心の土地先行取得者への、ある種の怨念とも言える、同じ事を繰り返し主張する書きっぷりには、(筆圧強めな文章が好きな私でも、)やや閉口するところがありました。 ただ、純然と存在する格差をデータに基づいて客観的に語り、中盤から展開される提案、そして「対抗」手段として情報・教養が重要だと言う下りは、筆者の主張がその実践の上に成り立っている点で説得力があります。 要は、学ばん奴は、どんな境遇・状況だろうと成功出来ない、という、割と当たり前の事を言っていると感じました。 ただ、ここで極端な定義をして糾弾している、日本型リア充「的な」立場にいる人の中でも、都心の土地先行取得者の子弟ではあれど、非内省型ではなく、学んでいる人達はいるはず(と言うか、事実そういう人を見て来ているの)で、そんな人達には、ちょっとやそっとじゃ対抗出来ないよな〜とは思いました。 (まぁ、そんな人達は、筆者の言う、対抗すべき「日本型リア充」とは定義されないのでしょうが) なので、ムキになって、「対抗」なんて思わずに、飲まれない程度に資本主義と対峙しながら、自身のより良い人生のために淡々と努力しよう、と言うのが私の結論です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「リア充の打倒・放逐を目指す野心作」ってあるけど,著者があまりに非リア充で,怨嗟だけで書いた,論理的にも無理筋な著作。 このレベルの著作では,「彼らとどう闘い、如何にして打ち勝つか。本書は、この困難な問題に挑むすべての非リア充に届けたい、武器としての言論である。」なんてのは夢のまた夢。
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