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人喰い の商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2023/12/31

首狩りとカニバリズム目的だけで読み始めたけどめっちゃくちゃ興味深いことがいっぱい載ってる 道徳基準のちがい 人間を殺すのが悪か、精霊の意志に背くのが悪か プリミティブアートすげぇわ 民族、信念、習慣おもしれぇ 私は、何よりも自分が怖れているのは私自身の恐怖に他ならないことがわ...

首狩りとカニバリズム目的だけで読み始めたけどめっちゃくちゃ興味深いことがいっぱい載ってる 道徳基準のちがい 人間を殺すのが悪か、精霊の意志に背くのが悪か プリミティブアートすげぇわ 民族、信念、習慣おもしれぇ 私は、何よりも自分が怖れているのは私自身の恐怖に他ならないことがわかっていた カール・ホフマンかっちぇー! 沈黙は金、じゃつまらんもんなぁ

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2023/09/05

1961年、首狩り族と噂される部族に殺され食べられた(!)と言われるロックフェラー家の子息、マイケル失踪の真実を追ったノンフィクション。題名に比して残酷な描写は少なく、むしろ著者が得た真相には、異文化コミュニケーションについて色々と考えさせられました。

Posted byブクログ

2023/02/10

1961年11月20日、オランダ領ニューギニア沖(当時)でそれは 起きた。オランダ人の人類学者とアメリカ人の青年が乗ったボートの エンジンに不具合が発生した。 同乗していた現地案内人は助けを求める為に陸地を目指して 泳いで行ってしまった。残されたふたりはボート内で待機して いた...

1961年11月20日、オランダ領ニューギニア沖(当時)でそれは 起きた。オランダ人の人類学者とアメリカ人の青年が乗ったボートの エンジンに不具合が発生した。 同乗していた現地案内人は助けを求める為に陸地を目指して 泳いで行ってしまった。残されたふたりはボート内で待機して いたが、アメリカ人青年は案内人の帰還を待ち切れずに空き缶を 浮き輪代わりにして海へ飛び込んだ。 彼の姿が確認されたのはこれが最後であり、後々、衝撃的なニュース となって世界を駆け巡った。 何故なら、行方不明になったアメリカ人青年は世界の大富豪である ロックフェラー一族の一員であったからだ。 マイケル・ロックフェラー。父親はニューヨーク知事であり、後に はアメリカ副大統領となった。その後継者であるマイケルは、所謂 「プリミティブ・アート」に魅せられ、その収集の為に現地を訪れて いた先での事故だった。 ロックフェラー家の公式発表では海難事故とされているが、この 行方不明事件には長らく不穏な噂が絶えなかった。 マイケルが収集していたのは、ニューギニアの未開の地に暮らす アスマット族の人々の生活用品だったからだ。 アスマット族は「首狩り族」と言われ、人喰いをすると言われる 人々である。 著者は当時の資料に当たり、現地の言葉を習得し、現地を訪問し、 限られた期間ではあるがアスマット族と生活を共にして、何故、 マイケルは「喰われたのか」を理解しようとする。 アスマット族を理解しようとする著者には好感を持つ。それと同じ 感情を、失踪当時のマイケルは持ち合わせていたのか?が気になる のだよね。 アスマット族が神聖な儀式に使用していた柱さえ、僅かな対価で 手に入れているのだから。そこに、恵まれた出自から来る「驕り」 があったのではないだろうか。 勿論、それだけがマイケルがアスマット族に殺害された理由には ならないだろう。マイケルが現地に赴いたタイミングも悪かった。 他部族との戦いがあり、オランダ人宣教師との衝突もあったのだ から。 カニバリズムはタブーである。よく、「人喰い」をテーマにした 書籍などに書かれていることだが、それさえも文明に頼って生きる 世界の人々の風習・文化の軽視なのではないかと思う。 とか書くと「人の命をなんだと思っているんだ」と怒る人もいるの だろうな。 「未開の部族」と呼ぶことさえ、文明世界の驕りだと思ってしまう のだよね。 本書はそんなことまで考えさせてくれる良書である。

Posted byブクログ

2020/07/07

期待したほどの面白さではなかったけど、充分に読む価値があった思う。 食人に関する食べる側の思考については一定の類型が視られるのだなと思う。 もう、地球上には、習慣的に食人する人たちはいないのであろうなぁ。

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2020/01/27

パプアニューギニア、未開の地、首狩り族。そこで富豪の息子が消息を絶つというノンフィクション。 食われたのか?がテーマではない。 なぜ?食われたのか。そこを理解することが重要。 それにしても、読みづらい本だった。 ノンフィクションゆえに、実際の土地や人の名前が似通っていて、対立...

パプアニューギニア、未開の地、首狩り族。そこで富豪の息子が消息を絶つというノンフィクション。 食われたのか?がテーマではない。 なぜ?食われたのか。そこを理解することが重要。 それにしても、読みづらい本だった。 ノンフィクションゆえに、実際の土地や人の名前が似通っていて、対立する村の名前は似ているしで大混乱。途中から、理解するのをあきらめて、とりあえず最後まで読むことが目標になった。 途中で、時系列に整理してまとめてくれている章があったので助かった。 普通はさ、の普通が相当違う人たちがいる。でもそういう部分があるというだけで全部ではない。 相手を尊重し理解しようとすれば防げたかもしれない。 まあ、書かれていることは衝撃的である。

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2020/01/14

2019/1/14読了 長いけれども、なぜかさくさく読めた。全く経験したこともない世界に強く憧れる。でも、興味があるからって土足でずかずか入るのはダメだなぁって。郷に入れば郷に従え。

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2019/12/30

ニューギニアにて、ロックフェラーの御曹司マイケルが消息不明となった事件。 彼は現地部族によって殺害、更に食されたと報道されました。 本書はその真相に迫るレポートとなります。 残虐な描写がありますので、苦手な方はご注意ください。

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2019/12/24

1961年、ニューギニアで「プリミティブアート」を蒐集していたマイケル・ロックフェラーの船が座礁し、同船していた者と別れて陸に泳ぐ姿を最後に、彼は行方不明になる。サメに喰われたのか、溺死したのか、首狩り・人喰いの風習があるアスマットに殺されたのか。世界の富豪ロックフェラー家の一員...

1961年、ニューギニアで「プリミティブアート」を蒐集していたマイケル・ロックフェラーの船が座礁し、同船していた者と別れて陸に泳ぐ姿を最後に、彼は行方不明になる。サメに喰われたのか、溺死したのか、首狩り・人喰いの風習があるアスマットに殺されたのか。世界の富豪ロックフェラー家の一員の安否に注目が集まったが、事件は解決を見ずに終わった。事件から50年後、著者は民族学のフィールドワークのように現地に入り込み、彼なりに事件のフーダニット、ホワイダニットに至る。収集した証言をどこまで信用するのかはよく民族学でも問題になる。調査者の役に立ちたいという善意の嘘も含めて、相手が本当のことを言っているとは限らないからだ。本書でも著者はその限界に直面する。訳のせいか少々読みにくい文体だが、近代社会とアスマットのコスモロジーの違いが、事件の背後にあることがわかる。理解できない決定的な違いが、ある文化とある文化の間に谷のように横たわることがあるのかもしれない。

Posted byブクログ

2019/11/27

小中学生の頃に愛読していた「ポケットムー」シリーズの「世界謎の10大事件」という巻に、確か"秘境に消えたロックフェラー"というサブタイトルで収蔵されていたと記憶している。 以来、これまでにこの失踪事件を扱った記事や書籍は何度か読んだが、当時のオランダ政府やイン...

小中学生の頃に愛読していた「ポケットムー」シリーズの「世界謎の10大事件」という巻に、確か"秘境に消えたロックフェラー"というサブタイトルで収蔵されていたと記憶している。 以来、これまでにこの失踪事件を扱った記事や書籍は何度か読んだが、当時のオランダ政府やインドネシア政府にアメリカ政府、そしてもちろん現場となったパプアニューギニアの政治的関係や立場を分析し、さらにはロックフェラー家と美術品収集の因縁にまで踏み込んで詳細に報告したものに接するのは初めてだ。 マイケル・ロックフェラーが辿った命運については、本書の序盤でいきなり結論めいた描写が生々しく綴られるが、そのショッキングな推察がどうやら事実だったらしい、と読み進むごとに納得感が増してくるような。 我々にとって身近ないわゆる"文明社会"から遠いところで生活しているコミュニティに関するルポタージュを読むといつも、彼らにとって"個"の概念はひたすら薄く、また生と死の距離が極めて近いことに驚くわけだが、今回もまたその例外ではなかった。

Posted byブクログ

2019/09/11

表紙とタイトルにひかれて、池袋のジュンク堂で買った。 ホラーとかそっち系かなと思って買ったけど、実際に起きた事件をもとに書かれた本だった。 とても面白くて、あっという間に読み終えて、久々に満足した本になった。名前がややこしくて、時々混乱したけど、描写が事細かで、まざまざと風景が...

表紙とタイトルにひかれて、池袋のジュンク堂で買った。 ホラーとかそっち系かなと思って買ったけど、実際に起きた事件をもとに書かれた本だった。 とても面白くて、あっという間に読み終えて、久々に満足した本になった。名前がややこしくて、時々混乱したけど、描写が事細かで、まざまざと風景が浮かんで、ドキュメンタリー映画を見ているようだった。

Posted byブクログ