籠の少女は恋をする(3) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全3巻一気読みした。 フランク・ヴェデキントの小説『ミネハハ』を原作に、ルシール・アザリロヴィックが監督した『エコール』を思い出す。 amazonの1巻のレビューが賛否両論毀誉褒貶で、興味深い。 幸せな百合を期待して購入したら、こんな胸糞悪いものを顔面に突き付けやがって、という狼狽や怒りが多い。 その中に、丸尾末広、駕籠真太郎、山本直樹、鬼頭莫宏、谷崎潤一郎に連なるならいいが、百合漫画として出すのはカテゴリエラーなんじゃないか、というレビューがあって、確かに、と。また沙村広明の鬱作も連想。 確かに表紙詐欺。笑。しかもトラップなので悪い意味での表紙詐欺ということか。 たぶん90年代00年代の「文学的エロゲー」も同じ根っこなんじゃないか。 個人的には、決して嫌いじゃない、現実の女性もかつてはこうだったし、今もこうかもしれない、と思う。試みやよし。 しかし百合セックスが結局は性奴隷になる練習だという胸糞悪さには、amazon諸氏の怒りも判らないでもない。 でもこういうものがあってもいいじゃないかとは思う。
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