迷いを断つためのストア哲学 の商品レビュー
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変えられないものを受け入れる心の平静と変えられるものを変える勇気とその二つを見分ける知恵を私に与えたまえ=平成の祈り。心の平静を得られる。 西風はいつふくか。西風がふこうと思ったとき。 神に対する態度は、ストア派の中でも違っていた。マルクスアウレリウスは神を信じたが、信仰というより敬虔な姿勢を持つことを重視した。神が存在しようとしまいと同じ態度をとるべき。 ランプを盗んだものは、ランプの代わりに義を失った。財布を盗まれたら、怒る代わりに出来ることをして平静を取り戻す。
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以前に読んだ『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』( ロルフ・ドベリ(著)、安原実津(訳)/サンマーク出版 )にはストア派の思想を現代向けにかみ砕いたTipsが豊富に紹介されていました。 それがきっかけでストア派の思想に触れたいと思い本書を購入。 本書の冒頭にも述べられますが、ストア派の思想は実践性が高いものの、ある種のクセの強さがあります。そのクセを理解していなければ、ストア派の思想を十分に理解できませんし、むしろこの思想を誤解することにつながると思います。 本書ではストア派の思想を(主にエピクテトスをベースに)優しく説いてくれるため、実際に古代ギリシャ・ローマの哲人の書にあたる前に読むのがおすすめです。 その内容も非常にシンプルで読みやすいです。ストア哲学を特徴を「①欲求の原則」、「②行動の原則」、「③受容の原則」の3点から説明をします。 物凄くかいつまんで説明すると①では自分の力の及ぶ対象に対して欲求し、そうではない対象は「あるがままに任せる」ことを説きます。これによりある種達観した心境を持つことができます。 ②はストア派の重視する人間の社会性と理性という2点から、人はいかなる原則で行動するべきかを説きます。個人的にこれが最も実践が難しいように感じました。 ③は、①で言及する「自分の力の及ばない対象」に対し、これにどう向き合い、受容するかを説きます。その最たるものは「死」ですね(セネカが「私たちは日一日と死んでいる」と述べたように、ストア派の哲学者たちは死への向き合い方を非常に重視しました)。 終始、筆者の身の回りの出来事を引き合いに出してストア派の思想をかみ砕いて説明してくれるので、とてもわかりやすいです。 また、実際に本書読了後にセネカやマルクス・アウレリウスの書にあたりましたが、すんなりと腹落ちできたので内容も的確だと感じました。 これからストア派の思想に触れたい方にはとてもおすすめの一冊だと思います。
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世の中には、自分がコントロールできること・できないことがあり、その見極めが重要。確かに他人の評価や成績は、私にはどうにもできない。気にしても仕方ないし、周りがどうであれ、自分ができることをやっていく。それを積み重ねる日々だ。 時間がない人は、訳者あとがきだけでも読んでほしい。哲学がより身近になった。哲学は今後生きていく上で必要
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ヨガ哲学を学んでいて、ひょんなことからストア派に触れてみたいと思ってました。 この本の良いところは 著者(生物学者さん)がストア派の生き方を実践しながら その主張を紹介しているところ! 学術的に一歩引いて批判的に記載する事も大事だと思うのですが、現実的で実践的な(で、クールな)熱意を感じられます。(ヨガも実践と体系的学びのスパイラルなので、ちょっと似てる) 備忘録として要旨を記載しておきます。 実践編 基本的原則 1美徳は最高の善 2理性(自然)に従う 3コントロール出来るもの、出来ないもの →得られる4つの徳 実践的知恵、勇気、公正さ、節制 12の実践 1心像を調べる(プルシャとプラクリティ) 2永遠に存在しない(原始仏教にもあったね) 3運命次第(カルマ!?) 4美徳をどう使うか(アパティア) 5ひと呼吸 6他人化(プルシャとプラクリティ) 7話は上手に手短に 8相手をよく選ぶ(ヨーガスートラ) 9侮辱されたらユーモア返し(ヨーガスートラ) 10自分自身についてあまり話さない 11判断を交えず話す(内観、マインドフルネス) 121日を振り返る(アーユルヴェーダなら朝)
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マクロ的には『時間とテクノロジー』で言うところの「確率の物語」や「べき乗の物語」と言われて腑に落ちたんだけど,ミクロ的にはうまくいっていない自分がいてこの気持ちをどうしようかと思って手にとったのがこの本。「確率の物語」や「べき乗の物語」には公式がない。「因果の物語」のように成功方程式がない。それでいて成功者がさもありなんと見下している…そう思ってしまっていた自分がいる。 この本はストア派の哲学を人生に活用できるようにマッシモ・ピリウーチさんが教えてくれる,という形を取っている。ストア派の哲学を知るというよりは、人生にストア派の哲学(特にエピクテトス)を活かす私の方法,というような趣になっている。 さて,前段の僕の悩みに対しては「わたしたちの力の及ぶものは最大限に生かし、そうでないものは、なりゆきにまかせるのがいい」<エピクテトス『語録』>(p39)というのがこの本の答え。先程の『時間とテクノロジー』でいうところの「確率の物語」であれば,まさに確率の問題なわけで,当然自分の力だけでは解決できないこともある。とはいえ,それは確率を待つだけではなく,少しでも確率を上げる工夫をしたい。だから「状況の許す限り努力したうえで、解決できないこともある」(p198)。努力しても解決できないことがある。そういう事があるとわかるだけで心が少し落ち着く。もちろん,それで期待する結果を得られるかはわからない。でも「自分が最善を尽くしているのを知ることで、満足を得られる」(p48)ことを心得たい。 著者の話の展開がじわりとこない部分もあるけれど,それは「ロールモデルといえども完璧な人間ではない」ということと同じ。ストア哲学に詳しくない人でうまくいかないと思っているのであれば,読んでみる価値があると思う
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ストア哲学の入門と実践をエピクテトス(語録、提要)を主に取り上げ筆者の人生と絡めて紹介している。 欲求は、何を求めるのか自分ではコントロール出来ないもの、人の行動などを求めるのは意味がなく、自分のできることを行う。 行動、実際の世界でどのように振る舞うか。徳(勇気、公正、慈悲、節...
ストア哲学の入門と実践をエピクテトス(語録、提要)を主に取り上げ筆者の人生と絡めて紹介している。 欲求は、何を求めるのか自分ではコントロール出来ないもの、人の行動などを求めるのは意味がなく、自分のできることを行う。 行動、実際の世界でどのように振る舞うか。徳(勇気、公正、慈悲、節制、知恵、超越性)に従い、熟慮したのちに行動する。徳と無関係なものには触れる必要はない。 受容、コントロール出来無いものを受け入れる、死は毎日近づいてくる。どんなものにも永遠はなくその瞬間を十分に過ごす。
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悪に走るものは悪を肯定しているのではなく,それが悪ということを判断できない,無知な状態. それは非難では買う哀れみを向けるべき. ベトナム戦争 ハノイ・ヒルトン ストックデール コントロールできるものとできないものを見定める.前者は落ち着いて受け止め,後者には後悔がない意思決定と行動をとる. 孤独と1人でいることの違い,後者は事実,前者は後者に評価を加えたもの 実用の友情・快楽の友情・善の友情 知恵・勇気・公正さ・節制 自分の他人化 判断を交えずに話す しかし,ストア哲学はミニマリズム精神とも親和性が高く,自分の求めるストレスフリーなライフスタイルには必須だなあと思う
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迷いを断つには、自分でコントロールできることとそうでないことを判断し、自分でコントロールできることに力を注ぐことが大事だ、というように受け取った。人事をつくして天命を待つ、に近い。そして結果は追求してはいけない。ストア哲学というのは人間っぽくない冷たいものだと思っていたが、決してそうではないと著者は言う。そして、自分なりに見つけてそれを身につける事が大事だ、という姿勢に好感。 このストア哲学には3つの原則がある。 欲求、行動、受容がそれであり、それぞれに必要な美徳として、勇気/自制、公平さ、(実践的な)知恵があるとする。 そして、この美徳を日々哲学すること、言い換えると、日々実践することが、豊かな人生を送るために必要なこと、となる。 ここに、ストア哲学は実践の哲学と言われるポイントがあるのだ。 ここから受け取れることは少なくないと思う。
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