三四郎はそれから門を出た 新装版 の商品レビュー
本好きにはたまらない本。本の紹介もさることながら、語り口が、気を抜かせてくれるトーンで嬉しい。とはいえその中にも、そんな読み方をするんだなと、自分の本の読み方を再考させてくれるところもある。学びになる。
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およそ20(±2)年前に書かれた、本や漫画についてのエッセイを中心にまとめた本。著者のエッセイをいくつか読んでいるが、これほど本好きとは思わなかった。読書量もすごいが、ジャンルも多彩だ。本がなければ、チラシでも読むというのはわからないでもないが、電車の中で隣に座った人の本まで読む...
およそ20(±2)年前に書かれた、本や漫画についてのエッセイを中心にまとめた本。著者のエッセイをいくつか読んでいるが、これほど本好きとは思わなかった。読書量もすごいが、ジャンルも多彩だ。本がなければ、チラシでも読むというのはわからないでもないが、電車の中で隣に座った人の本まで読む。様々な本を紹介する文章が面白い。特に2章は、本を2冊とりあげて紹介する形式なのだが、組み合わせが独特で、2冊をつなぐ共通項が時々無理やりすぎて面白い。この本の問題点は、読みたい本のリストがどんどん長くなることだ。
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三浦しをんさんの本や漫画に関するエッセイ集。 読みたいと思う本も多く、文楽や歌舞伎なども見に行きたくなった。 弟や母とのやりとりなど、外で読んでいても思わず笑ってしまうエピソードもいっぱいで、楽しめた。
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三浦先生のユーモアあふれる文体がおもしろい。仄かな笑いがクスクス漏れて、なかなかに良い味わい。 猿を秀吉に例えるくだりがめっちゃ笑いましたwww
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三浦しをんの小説は結構読んでいるけど、あぁダメな人なんだ、とわかってちょっと嬉しくなった。「風が強く吹いている」の走る描写に驚いてこの人はスポーツに精通しているんだなと勝手に思い込んでいたけどあっさり裏切られた。まさかブタさんだったとは。でも、甲本ヒロトが歌っているよ。「決して負...
三浦しをんの小説は結構読んでいるけど、あぁダメな人なんだ、とわかってちょっと嬉しくなった。「風が強く吹いている」の走る描写に驚いてこの人はスポーツに精通しているんだなと勝手に思い込んでいたけどあっさり裏切られた。まさかブタさんだったとは。でも、甲本ヒロトが歌っているよ。「決して負けない強い力を 僕は一つだけ持つ」それだけで十分。三浦しおんが何かのあとがきで、夢と希望のある物語を書きたい、って内容のことを語っていた。オイラはそれを信じて彼女の物語をこれからも読んでいくと思う。
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この本は大きく分けて、色々な本が読みやすい素晴らしい文章と言葉で紹介されている書評部分、本に関係したりしなかったりするエッセイ部分で構成されている。なのでそれぞれに分けて感想を書きたい。 まず書評部分。多くの場合はコミカルで読んでて吹き出してしまうような愉快な文章でありなが...
この本は大きく分けて、色々な本が読みやすい素晴らしい文章と言葉で紹介されている書評部分、本に関係したりしなかったりするエッセイ部分で構成されている。なのでそれぞれに分けて感想を書きたい。 まず書評部分。多くの場合はコミカルで読んでて吹き出してしまうような愉快な文章でありながら、時折ワタの中に仕込まれたナイフのように鋭くて深い言葉が飛び出てくるのがアクセントを与えている。当の本を読んでいないのに紹介文だけでも心に刻印を残していき、舐めていた甘え心を踏み潰していくようは気分だ(まぁその教訓はすぐ忘れてしまうのだが)。特に「すべて「乙女」たちのために」のエッセイは詩的かつ鋭い言葉で、綴られた痛切かつ鋭利かつ湿った恐るべき文章であり、短い文なのにも関わらず読んだ瞬間に最近悪くした肝臓を抉り出され踏みつけられているような気分になった。特に最後のタバコと肺胞に関する文章の存在感は圧巻だ。もはや同じ作者が本当に書いたんですか!?みたいな感じだが、恐るべきことにどちらの方向性でも圧倒的なまでにパワーと迫力を持ちえる文章なのである。親しみを感じたという部分で言うと「ドラえもん」に関する箇所だろう。自分たちがドラえもんに感じている寂寞と懐かしさと親しみをここまで言語化され代弁されているような気持ちになるのは中々ない機会だ。そしてやはり大の読書家の作品であるためか、本の魅力を伝える文章の力が強く、読みたい本リストがどんどん埋まってしまう 次に本を読む時のあるあるや思想、あるいはそれ以外に関するものを描いたエッセイ的部分。 自分も少しものを書いたり、本を読んだりするのは好きなので親近感のある話題が多いかった。それ以外にも面白いものや愉快なもの、行ってみたいなぁとなる旅行記など色々あったが、特に家族に関するエッセイの「耐えがたく、替えがたい、私の家族」はなかなかにグッときた。家族は煩わしいし衝突することも多いがそれでも失いたくないものなのだ。その他にもビールに関する大人と子供のめぐる営み、やたらキャラクターの濃い弟と母親、思いもよらなかった日常や非日常の楽しさを書いたり、鋭い考察をしたり、思い出を振り返ったり、旅行先で手に入った遠い文化と世界の馬の合う友人の話だったり様々でどんどん読み進めてしまった。 以上のように、時にコミカル、時にクスッと、時にすらすら、時にじっくり、時にしんみり、時にギックリ、時にワクワク。よんでいて様々な感情が湧き出てきて、そして面白い。読ませる力がすごく、引き起こす心の躍動がすごいエッセイ集だった。 やはり一番好きなのは、コミカルな作者から繰り出させる最終章「愛の唄」に多い、本から得た知見を鋭く理解し言語化し受け止めていく過程であろう。それは本当に本というものに真摯で高度に向き合い糧としていく姿であり、凄まじい成長であり、心を抉る恐るべき言葉だ。自分は恥ずかしながら大分のほほんと生きてたために、そうしたものに迫れる可能性が高い文学部に入って卒業してもなお、よくわからず悩んでしまい、そしてその悩みすらもすぐ忘れてしまう。だからこうした姿には畏敬と嫉妬と負い目が混ざったようななんともいえない感情を抱くのである。「ファイブスター物語」における愛についての一考、「百鼠」における神への視線と神ではないものへの信仰などは思わず読んで唸ってしまった。もちろんそれ以外のテイストのエッセイでも本の内容や中身に対し、鋭く把握して書き上げているものばかりで、毎回本を読みながら「フーム、よくわからん!すまない!〇〇よ(本の題名)!」と心で叫んでしまう自分として爪の垢でも煎じて飲みたいくらいだ。なんだが本の内容が移ってしまったような結びとなったがいやはや楽しかった。本ともう少し親しんでみようかなぁ、という気分になった。
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胡散臭さぷんぷんだなぁと敬遠していた作家だが、クールな装丁に惚れた。 一時間ほどの読書で、くすりと笑えた個所が二、三。 家族に関するエピソードがよかった。特に弟。 なるほど家族とは、「耐えがたく、替えがたい」。
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三浦しをんのおすすめ本のエッセイ集。 どれも読んでみたいと思ったが、まずはメモしたものから順次読もうと思う。 また作者の生声がそのまま本になったようなエッセイならではの文章で大変面白かった。 作者のオタクっぽい表現(ぶるぶるぶると口で(ここでは文でだが)言っているところとか)など...
三浦しをんのおすすめ本のエッセイ集。 どれも読んでみたいと思ったが、まずはメモしたものから順次読もうと思う。 また作者の生声がそのまま本になったようなエッセイならではの文章で大変面白かった。 作者のオタクっぽい表現(ぶるぶるぶると口で(ここでは文でだが)言っているところとか)などは凄く共感が出来た。 三浦しをんの作品はののはな通信しか読んだことがないがおすすめ本と並行して作者自身の作品も読んでいこうと思う。
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敢然と立ち向かっていく 沈思黙考 羞らいと、人間関係の距離を測る冷静な眼差しを感じる。 含羞の人 『黙って行かせて』 豚を絞めて一滴の血も無駄にせず腸詰を拵える 克己の日々 含蓄地獄 〈「走る」という行為の中には、才能と努力に纏わる根源的ドラマが潜んでいるに違いない〉と抱いた直感...
敢然と立ち向かっていく 沈思黙考 羞らいと、人間関係の距離を測る冷静な眼差しを感じる。 含羞の人 『黙って行かせて』 豚を絞めて一滴の血も無駄にせず腸詰を拵える 克己の日々 含蓄地獄 〈「走る」という行為の中には、才能と努力に纏わる根源的ドラマが潜んでいるに違いない〉と抱いた直感は
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本屋さんで待ち合わせ、同様しをん先生が様々な本をプレゼン(?)するという内容で、しをん先生の物を書く力でこの作品は読んでみたい!!と思わせられるものが多くて付箋を貼りながら読むのが楽しかった!エッセイもいつも通り面白くてやっぱり期待を裏切らない、本当に好きな作家さんだと思った。
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