イギリスのお菓子とごちそう の商品レビュー
ポアロシリーズには、イギリスの優雅なお茶のひと時がよく出てくる。 このお茶のシーンもポアロシリーズが好きになった理由の1つ。 『葬儀を終えて』の焼きたてのスコーンにジャムをつけて、紅茶と楽しむシーンが印象に残っている。本物はどんな感じだろうと思っていたら、こんな素敵な本をブク友...
ポアロシリーズには、イギリスの優雅なお茶のひと時がよく出てくる。 このお茶のシーンもポアロシリーズが好きになった理由の1つ。 『葬儀を終えて』の焼きたてのスコーンにジャムをつけて、紅茶と楽しむシーンが印象に残っている。本物はどんな感じだろうと思っていたら、こんな素敵な本をブク友さんの本棚で見つけた。 スコーンとお茶を軽く楽しむのは「クリームティー」と呼ぶらしい。 ケーキやサンドイッチまである本格的な「アフタヌーンティー」とは別に名前があるなんて知らなかった。さすが本場。 『葬儀を終えて』ですごく気になっていたのは、ウェディングケーキが郵送されてくること。そのケーキを枕の下に入れて眠ると、夢の中に将来結婚する相手が現れる⁉というイギリスの古い習慣が作中に出てくる。 どんなケーキ??と思ってたら想像よりも硬そうなケーキだったので納得。 ウエディングケーキの一番上の段のケーキは、赤ちゃんが生まれるまで大切にとっておくらしい。そんなに日持ちするんだ⁉ 『スタイルズ荘の殺人』を執筆した「ムアランドホテル」の写真や『そして誰もいなくなった』のモデルとなった「バー・アイランドホテル」も掲載されている。 ここであの名作が生まれたと思うと感慨深い。 クリスティーのホリデー用の家の写真も掲載されていた。テニスコートやプール付きボートハウスもあり、自然豊かで素敵なお家。いつか聖地巡礼したいな。 クリスティの好物はロブスター。 つわりで苦しんでいた時にも食べていたそう。 イギリスの雰囲気が感じられて、これからポアロシリーズを読む時にもっと楽しくなる1冊だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
イギリス人ご夫妻と共に暮らした経験を持つ著者による、様々なイギリス食文化が書かれた本です。 イギリス各地の食文化がアガサ・クリスティー作品の文章と共に写真や地図を添えて紹介されているのですが、印象的なエピソードがたくさんありました。 ・イギリスのブルーチーズ「スティルトン」やキャッスル・プディング ・デミタスカップでいただく濃いコーヒー(紅茶の印象の強いイギリスでもコーヒー文化があり、コーヒーの普及の方が紅茶よりも早かったそう) ・青い柳模様の食器とスコーン、ウエディングに列席できなかった人に白い砂糖衣のウエディングケーキが郵送されてくる習慣 ・寒い季節の温かいポリッジ(穀物粥) ・暖炉の火であぶるクランペット(パンやのくまさんのパン) ・ブレッドプディングとプディングの伝統を守ろうと発足したスリーウェイズホテルの「プディングクラブ」(行ってみたい!) ・黄金色に輝くマーマレード ・ハロウィンの水に浮かべたリンゴのゲームとアップルパイ ・白いバンの魚屋さん。好みでいかようにも切身にしてくれる(いいなぁ) ・(イギリスからの移民時代つながりで)ジョージ・ワシントンのお母様のジンジャーブレッドレシピ ・デヴォンシャーの昔ながらのクロテッドクリーム作り ・ビールで溶かしたチーズを乗せて焼くトースト、ウェルシュ・ラビット ・(材料があれば)すぐ作れるアイルランドのソーダ・ブレッド ・一ヵ月熟成させて作るクリスマス・プディングとイギリスのクリスマス ブレッドプディングやジンジャーブレッドは作ってみたくなります。ポアロも読み返したくなりました。「パンやのくまさん」は読んだことが無かったのですが、子どもたちと一緒に読みたいです。
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だいすきな絵本「パンやのくまさん」が食べていたパンがわかって、個人的にうれしい。 写真も素敵。クリスティの物語をもっと楽しめそう。
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アガサ・クリスティーの作品(特にポワロやミス・マープル)を読んだことのある人には、より内容を楽しめる一冊。小説内で出てきてもどんなものかわからなかったもののレシピやイギリスの食事情などが写真付で説明されていて、自分でも一度作ってみたくなる。
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アガサ・クリスティーの食卓。確かに。なんだけど、主役は別になってしまって文章というか内容は著者の好きなイギリスにクリスティーや他のイギリス文学を合わせたようになってしまっているのがちょと残念。 それでも、あの話もう一回読もっと、と思えたり、これは是非食べて、作って、みたいと思う楽...
アガサ・クリスティーの食卓。確かに。なんだけど、主役は別になってしまって文章というか内容は著者の好きなイギリスにクリスティーや他のイギリス文学を合わせたようになってしまっているのがちょと残念。 それでも、あの話もう一回読もっと、と思えたり、これは是非食べて、作って、みたいと思う楽しさはありがとうと思う。特に今はイギリス行けないし。
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クリスティーの著作にはこんなに食事に関するシーンがあるのかと感心しました。 ところどころに配された写真も素敵。
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「アガサクリスティーの食卓」1998刊が、カラー写真とともにパワーアップ。おまけにゆかりの地図、オリエント急行の行路地図グリーンウェイ周辺の地図がとても分かりやすい。 クリスティの作品での食事はとてもおいしそうに書いてあるが、3年前のイギリスパック旅行ではあまりおいしい食事には...
「アガサクリスティーの食卓」1998刊が、カラー写真とともにパワーアップ。おまけにゆかりの地図、オリエント急行の行路地図グリーンウェイ周辺の地図がとても分かりやすい。 クリスティの作品での食事はとてもおいしそうに書いてあるが、3年前のイギリスパック旅行ではあまりおいしい食事にはありつけなかった。しかしこの本ではとてもおいしい写真が載っている。がしかしケーキなどは、今の日本のお菓子屋さんに並んでいる装飾いっぱいのものではないのが分かる。 「デボンクリーム」が一番好きと自伝などに出ていたのだが、これが「クロテッドクリーム」のことだと分かり納得した。 2019.4発行 図書館
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クリスティの作品に登場する食べ物や食習慣に関するエッセイ。写真が豊富で、イギリスへ行ってみたくなる。お腹もすく。
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言わずと知れたミステリの女王、アガサ・クリスティーの作品中に登場する、スイーツや料理を紹介している一冊。 ハヤカワ書房のクリスティ文庫から、スイーツや料理について触れた文章を引用し、本文では写真を交えながら詳しく解説していきます。 いくつかのメニューについては、レシピも掲載。...
言わずと知れたミステリの女王、アガサ・クリスティーの作品中に登場する、スイーツや料理を紹介している一冊。 ハヤカワ書房のクリスティ文庫から、スイーツや料理について触れた文章を引用し、本文では写真を交えながら詳しく解説していきます。 いくつかのメニューについては、レシピも掲載。 イギリスに住んでいたこともある著者の実体験を基にした解説がリアルで、本に掲載されているメニューを現地で味わいたくなってきてしまいます! わたしはミステリ要素以上に、背景描写が大好きで、もちろん食べ物に関する描写も大好物! アガサ・クリスティーの作品でも、特に注目して読んできました。 この本は、まさに理想的な一冊で、物語の背景にある食文化に興味がある方は必読です! ◇おすすめポイント ・現地の写真やリアルなエピソードの数々 ・取り上げたスイーツや料理が登場する場面やあらすじの紹介もあり ・クリスティーの生活やイギリスの食文化に触れられる ◇こんな方におすすめ! ・クリスティーの作品が大好き ・食文化に興味がある ・物語の背景にある歴史や文化を学びたい
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アガサ・クリスティーの作品を彩る料理やお菓子、食材を紹介。 食の紹介エッセイ、作品の紹介、料理が登場する文章、 オールカラーの画像、での構成。適宜レシピや地図有り。索引有り。 アガサ・クリスティーの作品には、数々の料理やお菓子、食材が 登場し、あるときは英国の生活の一部を演出、あ...
アガサ・クリスティーの作品を彩る料理やお菓子、食材を紹介。 食の紹介エッセイ、作品の紹介、料理が登場する文章、 オールカラーの画像、での構成。適宜レシピや地図有り。索引有り。 アガサ・クリスティーの作品には、数々の料理やお菓子、食材が 登場し、あるときは英国の生活の一部を演出、あるときは事件の 媒体として重要な役割を果たしています。 でも、ほんもののシードケーキとは?桃のシチューって? この本は、そんな謎を解き明かしてくれます。 英国での経験に基づく四季折々の食と生活は文章、レシピ それに豊富な画像で紹介。 トライフルの砂糖飾り、オートミールとポリッジの 違い、用途で異なるリンゴ等の食材や料理、お菓子の他、 柳模様の皿、アンティーク、店やパブ、マーケットの様子等の、 作品中に登場する英国人の生活の一部がわかる内容です。 クリスティー作品以外の作家の一文があるのも興味深いし、 なんといってもアガサ・クリスティーの家訪問記があるのも良い。 再度クリスティーのの作品が読んでみたくなる、楽しい本です。 あ、“甘美なる死”が無いのは、ちょっと残念かも。
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