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万引き家族 の商品レビュー

4.1

31件のお客様レビュー

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2019/11/29

映画を原作として書かれた小説だったのね。映像の補足的な要素が満載で 更に深みが増したし、社会問題を提起するといった側面が強かったように思う。 人の生き方はそれぞれだけど子どもに及ぼす影響は計り知れない。巻き込むことへの大きさが怖いくらいだった。人生において何が正しくて何が間違って...

映画を原作として書かれた小説だったのね。映像の補足的な要素が満載で 更に深みが増したし、社会問題を提起するといった側面が強かったように思う。 人の生き方はそれぞれだけど子どもに及ぼす影響は計り知れない。巻き込むことへの大きさが怖いくらいだった。人生において何が正しくて何が間違っているのかはっきりとした線引きができないし、価値観はひとそれぞれ。幸せが何かっていうこともしかり。様々な登場人物の背景を克明に描き出すことで生きていくことの過酷さを映像では描ききれなかった心の機微まで表現できていたのではと思う。読んでよかったと心から思える作品。

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2019/11/02

アインシュタインの「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」が読み終えたとき頭に浮かんだ。 この本を読むまでは、ニュースで虐待や年金詐欺や家族の揉め事で巻き起こる実際の事件を見たときに、本の中で出てくる警察官達のような目で今まで彼らを見てしまってたような気...

アインシュタインの「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」が読み終えたとき頭に浮かんだ。 この本を読むまでは、ニュースで虐待や年金詐欺や家族の揉め事で巻き起こる実際の事件を見たときに、本の中で出てくる警察官達のような目で今まで彼らを見てしまってたような気がする、、。 どんな人にもそれぞれの背景や事情があって、その実状はメディアを通して知っても表面的で、 みんな自分の常識(偏見)で解釈するから、ときにむしろ全く知らない状態よりも厄介なのかもしれない。 知ることは大切だしどう解釈するかは自由だけど。 現代社会の問題にふれたとき、どんな人にもそれぞれの背景があることを考えられる人になりたいなぁ 力になりたい、、って思った

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2019/10/07
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映画より先に読了してしまったので、なんだろうなぁという気持ち。貧困層、日本社会の闇、という宣伝文句で手にしたけれど、想像していたのとは違い、ただただ治と信代に苛立ちしかない。どんな生い立ちを抱えているにせよ、それを理由に道を踏み外していいはずがない。そして、その選択は子供たちまで巻き込んで、結局、捕まって社会的制裁を受ける以外に納得のいく終わりがない作品だったと思う。

Posted byブクログ

2019/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あの女の子は結局親に虐待され続けたんだろうなぁ。。。万引きはいけない事だけど虐待されるよりはマシかも。

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2019/06/18
  • ネタバレ

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映画『万引き家族』を小説化したものなので、視点人物がコロコロ変わったり、小説としてのクオリティは正直あまり……という感じ(そこは求めてはいけないのかもしれないけれど)。 登場人物の心情や、ややこしい人間関係など、映画を1度観ただけでは理解が把握が難しい部分についての補完として読むのが良いかと思います。

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2019/06/08

家族とは何か、改めて考えさせられた。家族は血縁関係により結ばれる人々の集合体だと思っていたが、そうではない。血縁関係があっても家族の温かさや安心さ、楽しさ、愛情がなければ家族ではないかもしれない。逆に血縁関係が無くてもそこに自分の居場所を感じる事ができればそれが家族になる。冷静に...

家族とは何か、改めて考えさせられた。家族は血縁関係により結ばれる人々の集合体だと思っていたが、そうではない。血縁関係があっても家族の温かさや安心さ、楽しさ、愛情がなければ家族ではないかもしれない。逆に血縁関係が無くてもそこに自分の居場所を感じる事ができればそれが家族になる。冷静に考えれば夫婦は元々血の繋がりはないし、養子も同じく血が繋がっていない。では、血の繋がりが無い家族は何を拠り所として共に生きるのか、それは時として利害関係や自身のコンプレックスや復讐心の他者への投影という形で現れる。本著を通して、血の繋がりという表面的だが本質的な要素が実は家族を家族たらしめる事なのかもしれない事を示唆している気がした。

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2019/05/26

万引きで生活を支える疑似家族の物語。先進国といわれる日本だが、貧富の格差や高齢社会の歪のなかで起こる児童虐待・年金詐欺などにスポットをあて、家族とは何か、幸せとは何かを問う作品。小説としての面白さよりも、現代社会への警鐘としての意義を感じる作品。

Posted byブクログ

2019/05/23

話題になっていた映画「万引き家族」を是枝監督自ら小説化した、とのことで、書店で見かけて迷わず手に取った。 映画は見ていないのだけれど、何度も見た映画のワンシーンが頭に浮かび、そこからどんどんイメージ映像が広がっていく。 私の頭の中で脳内映画が完成した。 映像があって小説化され...

話題になっていた映画「万引き家族」を是枝監督自ら小説化した、とのことで、書店で見かけて迷わず手に取った。 映画は見ていないのだけれど、何度も見た映画のワンシーンが頭に浮かび、そこからどんどんイメージ映像が広がっていく。 私の頭の中で脳内映画が完成した。 映像があって小説化されたものだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、頭の中で容易くイメージができる文章は読んでいて全くストレスがない。 物語の中に入っていきやすく、軽く読めたことが心地よかった。 本当の家族ではない6人の「家族」としての物語。淡々と過ぎていく毎日は外から見れば幸せとは程遠い暮らしであるにもかかわらず、とても温かいものを感じる。 最後はゆっくりと現実に戻されていくような感覚。 でも、気持ちは本を読む前とは若干違う。 言葉にすると陳腐ではあるものの、「なんの代わり映えもしない毎日だけど、前向きに生きていこう」と思うような、少し晴れやかな自分がいた。

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2019/05/18

映画は見たいと思っていながら見れなかったので小説を目にして買って見ました。 小説がもとじゃなくて、 映画にもどついて、監督が自ら描き下ろしたそうです。 映画と同じ内容の、さらに詳しい内容が読めたので、良かったと思う。 映画の宣伝やキャストの顔が浮かんで、読みながら、あの人達が動い...

映画は見たいと思っていながら見れなかったので小説を目にして買って見ました。 小説がもとじゃなくて、 映画にもどついて、監督が自ら描き下ろしたそうです。 映画と同じ内容の、さらに詳しい内容が読めたので、良かったと思う。 映画の宣伝やキャストの顔が浮かんで、読みながら、あの人達が動いている様、表情、感情が想像とともに映像になっていって。。。 家族って血の繋がりじゃなくて心のつながりなんだなって思いました。 「そして父になる」はDVDで見ましたが、同じ監督なんですね。 家族のあり方について、こだわりのある監督なんだと思います。 私自身、家族ともめたりしていて、つい、今日解決の糸づちが見えてきて、小説に共感できる部分もありました。 例えば、姉妹での劣等感や親の愛情を競い合ったり。 自分が愛されているのか、わからなくなったり、それゆえに強く変わりの愛を求めてしまうとか。 小説の中では、それぞれが悲しく、温かい感情を持っています。 これから読む人もいると思うので小説の内容にはあまり触れていませんが、人に勧めたいと思える本でした。

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2019/05/16

映画の原作かと思っていたけど、映画原作の小説だったみたい。 物語は退屈せず読めて、読みやすかった。 前半は楽しく、後半は少し切なかった。 彼らは幸せだったのかなぁ。この先、どう生きるんだろう。 そう言えば万引きってしたことないな。

Posted byブクログ