万引き家族 の商品レビュー
あまりにもうらぶれた家族で、しかも誰もそこから脱却したいと思ってない様子が、読むのが辛くなるほどだった。 しかしみんなで海に行った場面は幸せそうで、でもこんな生活長く続くわけはないから、どのようにラストを迎えるのだろうと気になって読むのが止まらなくなった。 りんちゃんのその後だけ...
あまりにもうらぶれた家族で、しかも誰もそこから脱却したいと思ってない様子が、読むのが辛くなるほどだった。 しかしみんなで海に行った場面は幸せそうで、でもこんな生活長く続くわけはないから、どのようにラストを迎えるのだろうと気になって読むのが止まらなくなった。 りんちゃんのその後だけが気がかり。 ほんとは再び一緒に住めればいいのにと思ってしまう。
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万引きという犯罪に手を染めないと生きてはいけない家族。それでもそこには確かに存在する絆。 思わず、この家族が日本に住んでいなければ幸せに暮らせるのになぁとも思ってしまいました。
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後味の悪さは抜群。日本じゃなかったらこの家族は幸せに暮らせたんだろうな。方と秩序だけじゃ救えないものもいっぱいある。
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衣から顔を覗かせた馬鈴薯をスープの中に切り崩し 生活がどのように逼迫していくか 善悪の価値観が世間とズレている 過去から湧き上がってきた憎しみが生んだ力だった 童貞殺しの略 労災下りないとはな 会社の一方的な都合でワークシェアを提案して給与をカットした上に スイミー 蛸の形をした...
衣から顔を覗かせた馬鈴薯をスープの中に切り崩し 生活がどのように逼迫していくか 善悪の価値観が世間とズレている 過去から湧き上がってきた憎しみが生んだ力だった 童貞殺しの略 労災下りないとはな 会社の一方的な都合でワークシェアを提案して給与をカットした上に スイミー 蛸の形をしたルアー 「好きだから叩くんだよ、なんてのはね、嘘なの」 嘘吐き同士が鏡越しに擬似的に5分だけ、恋愛とも呼べないような愛情を交わす。 治は色っぽさとは別の神々さを感じることがあった 本当に穏やかな菩薩のような顔をしてると初枝は思った きちゅう忌中 その痛みを自分の心に刻みたくて、ここに来たのだと亜紀は気づいた。 「父ちゃん…おじさんに戻るよ…」 最初につけたタイトルは『声に出して呼んで』だった。
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2018年6月に映画にもなった本であるのに、そして、樹木希林さんが、亡くなり、書籍が色々出たのに、、、、まだ読んでいなかった! 万引きで、生活をしていた家族! おばあさんは、年金を貰っていたのだが、・・・・ そのお金も充てにして、日々の日を送っている家族。 虐待で、外に放り出...
2018年6月に映画にもなった本であるのに、そして、樹木希林さんが、亡くなり、書籍が色々出たのに、、、、まだ読んでいなかった! 万引きで、生活をしていた家族! おばあさんは、年金を貰っていたのだが、・・・・ そのお金も充てにして、日々の日を送っている家族。 虐待で、外に放り出されている5歳位の女の子を 家に連れて帰って来るのだが、、、、コロッケを食べさせたりしてから、元の場所へ戻そうとするのだが、そこでは、またもや両親の言い争うを声を聞いて、戻すことが出来なかった。 誘拐でも監禁でもないのだから、、、との事で、女の子は、居候(?)の身になる。 まともに、クリーニング店で働く 信代も、リストラになるし、治は、仕事嫌いで、足を骨折してしまい余計に家計が、苦しくなる。 おばあさんの初江は、女の元へ行った夫の仏壇ヘ月命日にと、その子供の家に行き、3万円のお金を貰って来る。 そして、初江が、提案して、家族みんなで、海へと遊びに行くのを最後に、亡くなってしまう。 皆どうする・・・・おばあさんの遺体を・・・ 段々中盤から、家族一人づつが、本当の血のつながった家族でないことが、理解してきたのだが・・・ おばあさんの遺体を、結局は、家の床下ヘ埋める。 そして、初江の年金も不正に受給し、残された現金も見つけ出す。 その3万円づつの封筒に入ったお金は、月命日ヘ行った時のお金であろう。 使われないで、其のままを残していたのだ。 読んでいて、もっと、現金を最初に見つけ出して、簡略でもいいから、葬式をしてやれば良かったのに、と、思われて仕方がない。 血がつながらないせいなのか??? 結局、信江一人が、犯行をした事にして、皆、バラバラになって行くのだが、・・・ 本当の家族のように見せた疑似家族は、崩壊する。 もし、まだ初江が、生きていても、幼き子ども達は、どのような教育を受けれるのだろうか? 元の本当の家族に戻された女の子も、幸せではない。 読んでいても、素敵な家族に 思えない。 映画なら、上手く表現出来ているのかもしれないが、・・・ 日本でも、このような家族が存在するのだろうか?と、心が、痛くなった。
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フリードマンによる家族の定義は 絆を共有し、情緒的な親密さによって互いに結びついた、しかも、家族であると 自覚している、2人以上の成員であると述べられている。 ここには、血縁について書かれていない。 家族の定義が揺らいでいる現代に難しい問いを投げかける本でした。
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ママだけどママじゃない 父さんだけど父さんじゃない だけど本人達にとっては心の底から居たいと思える家族の暮らしがあった 時に人は極限の状態や複雑なバックグラウンドが重なり合って“常人”には理解されにくい行動を起こすし、そこに居心地を感じることもあるんだなと思った
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家族で万引きをしているお話かと思ったけれど、 万引きもしているけれど、それが主どはなく、家族のあり方、血の繋がりについて、考えさせられる良い本でした。
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映画『万引き家族』のノベライズ。 映画も本も両方観たり読んだりする必要があるか、というと微妙。 子役の子が上手かったりした分、やっぱり映像の方がよかったかな。
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久しぶりに小説を読んだのだが、なんだか感動してしまった。見ず知らずの寄り合いの家族なのだが、どこか温かい人間性がそれぞれにあって、家族のよさだけでなく人間関係のよさをも再認識させられた。
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