レゾンデートル の商品レビュー
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作者の医療知識が存分に活かされてリアリティがあって、事件を解き明かしていく話の流れが見事だった。 ただ、恋愛要素が多すぎて……お互いすぐ惚れるしそうはならんだろっていうご都合主義展開が多い。 結局ヒロインは運良く何もせずにすべてを手に入れたし、少しモヤっとした
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医学知識が存分に発揮されリアリティを持って語られる迫力の展開になっている。末期癌患者の医師が存在価値を求めて「正義」の名のもとに現代版切り裂きジャックに操られ殺人を犯していくが、最期に、本当の生きる意味を見つけ出していく。作者の幻のデビュー作とのことですがこの迫力はすごい!
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末期ガンの外科医が弱みを握られたことから事件に巻き込まれ、切り裂きジャックと化するお話。展開が分かりやすい。描写がイメージしやすい。よくドラマである話っぽい。ベタなとこが面白すぎ。知念先生のデビュー作とは驚き! ただ一点気になるとこ、捜査に行き詰まった刑事が別の方面から揺さぶり...
末期ガンの外科医が弱みを握られたことから事件に巻き込まれ、切り裂きジャックと化するお話。展開が分かりやすい。描写がイメージしやすい。よくドラマである話っぽい。ベタなとこが面白すぎ。知念先生のデビュー作とは驚き! ただ一点気になるとこ、捜査に行き詰まった刑事が別の方面から揺さぶりかけるって沙耶に接触したじゃない、動揺した沙耶が雄貴の部屋の鍵がかかった引出し開けてナイフとカード見つけるじゃん、んでいざこざあって逃げ出す、追う雄貴、逃げる沙耶、転倒してそのまま意識失う雄貴、それ見つけて救急車呼ぶ刑事、病気悪化で入院する雄貴。 なんで刑事はその後、沙耶から話聞いてないん?てか、その時に部屋に入ったらナイフとカードあるやん?揺さぶりかけて放置?そこだけ奇妙、、、
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レゾンデートル(raison d'être)とは、フランス語で「存在理由」「存在意義」などを意味する哲学用語だそう
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硝子の塔の殺人が面白かったので読みました。ミステリーを期待していたのですが、どちらかというと人間ドラマにフォーカスされている感じがして、私には合わなかったなと思いました。
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オーディブルで視聴。硝子の塔の殺人が最高に面白く聴きやすかったので、それと比べると平凡に感じた。末期癌の外科医が「レゾンデートル」に辿り着くまでの過程を、キューブラーロスの受容の五段階になぞらえてドラマチックに描き出している。わたしにとって多くの小説に言えることだが、登場人物たち...
オーディブルで視聴。硝子の塔の殺人が最高に面白く聴きやすかったので、それと比べると平凡に感じた。末期癌の外科医が「レゾンデートル」に辿り着くまでの過程を、キューブラーロスの受容の五段階になぞらえてドラマチックに描き出している。わたしにとって多くの小説に言えることだが、登場人物たちが人格的に未熟で幼く感じられ、あまり共感できなかった。とはいえやはり知念実希人の医学的知識には親しみが湧くし、正確で美しい文体は心地よく、他の作品も読んでみたいと思わされた。
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なんとも…… なんて言ったらいいんだろうねえ… 登場人物の様々な思いや葛藤が入り交じって… 知念氏のデビュー作だそう。 そんなこと知らなくって読み終わったあとに そうだったのかってなりました笑 医療描写は初期からバリッとして◎ でもこんなに濃厚に書いて、全く薬剤等分からな...
なんとも…… なんて言ったらいいんだろうねえ… 登場人物の様々な思いや葛藤が入り交じって… 知念氏のデビュー作だそう。 そんなこと知らなくって読み終わったあとに そうだったのかってなりました笑 医療描写は初期からバリッとして◎ でもこんなに濃厚に書いて、全く薬剤等分からない人は 読んでて楽しいのかな?って余計なお世話な心配をしてしまった笑 ラストの怒涛のスピード展開も良かった◎ 最後の最後に振り絞る力…すごい。
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例え自分が死んだとしても、存在を記憶して生きていってくれる人がいる、それが生きる希望や理由になる。それは別に我が子でなくともよくて。 だから人は他者との繋がりを求めずにはいられないのだなと思いました。
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連続殺人犯、切り裂きジャックの犯行の手助けをする癌に冒され余命僅かな外科医の雄貴、刑事の中野や外科医で友人の元カノの真琴、生きる意味、法で裁く事ができない者をジャックと手を組み裁き、そこに生を見出そうとする雄貴、そこへ友人をヤクザ楠木に殺害された19才の家出少女の沙耶が雄貴のもと...
連続殺人犯、切り裂きジャックの犯行の手助けをする癌に冒され余命僅かな外科医の雄貴、刑事の中野や外科医で友人の元カノの真琴、生きる意味、法で裁く事ができない者をジャックと手を組み裁き、そこに生を見出そうとする雄貴、そこへ友人をヤクザ楠木に殺害された19才の家出少女の沙耶が雄貴のもとへ… 自分が生きた証を沙耶に託す雄貴、切り裂きジャックはいったい誰なのか何で殺害を繰り返すのか… 登場人物たちの様々な葛藤をシニカルに描いた作品であった。
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知念さんのデビュー作ということで、まだまだ荒々しい感じ。ミステリー要素は薄いしベタベタな展開だけれど、するっと読めてしまう。医療系の描写はさすが。最後の戦いに挑む際のドーピングは本当に可能なのだろうか? 主人公が医者かつ剣道の達人で、昔馴染みの女医にも10代の家出少女にもモテモテ、というてんこ盛り属性。惜しい人を亡くしたものだ⋯。
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