シーソーモンスター の商品レビュー
「シーソーモンスター」「スピンモンスター」の2作品収録。 「海」と「山」の属性の人間たちが古くからぶつかり合う運命にある…という設定を共通点にしたお話で、「シーソー」は時代設定が「昭和バブル期」、「スピン〜」は近未来。近未来モノはSF感あって登場する物の描写もワクワクします。 昭...
「シーソーモンスター」「スピンモンスター」の2作品収録。 「海」と「山」の属性の人間たちが古くからぶつかり合う運命にある…という設定を共通点にしたお話で、「シーソー」は時代設定が「昭和バブル期」、「スピン〜」は近未来。近未来モノはSF感あって登場する物の描写もワクワクします。 昭和の方のキャラが近未来にも何人か出てくるのも嬉しい!せつさんみやこさん本出せたんだね〜!絵本「アイムマイマイ」読んでみたいです。 あとがきで知った「螺旋プロジェクト」の他作品も読んでみたくなりました。
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本書は、文芸誌『小説BOC』の創刊にあたり、8組の作家によって、紡がれた「螺旋プロジェクト」の1作です。 (巻末引用) 本書に収載されている『シーソーモンスター』と『スピンモンスター』は「人と人との対立」をテーマに書かれた内容。 読んでいて考えさせられるようなお話でした。 以下...
本書は、文芸誌『小説BOC』の創刊にあたり、8組の作家によって、紡がれた「螺旋プロジェクト」の1作です。 (巻末引用) 本書に収載されている『シーソーモンスター』と『スピンモンスター』は「人と人との対立」をテーマに書かれた内容。 読んでいて考えさせられるようなお話でした。 以下に私が好きな一文を載せておきます。 ・「偶然は神様のペンネーム」(p412) “運”や”偶然“が起きると、人はどこか神様と結びつける時があるような。上手い表現だな思いました。 ・「生き物は、遺伝子が生きながらえるための乗り物に過ぎない」(p416) ヒトを乗り物に例えるところが面白いなと思いました。 ・「未来を創るのは、情報と事実だけじゃない。むしろ、人の感情だ」(p426) ヒトの「感情」は、ロボットにも他の動物にも勝る、唯一の“特権”かなと思いました。 感情なくして、私生活送るなんて難しいですもんね。 後半のページばかりでごめんなさい(汗)。 他にも、心に残った表現はたくさんありますが、最後のページを載せることで、このレビューを見た方が、最後まで読んでくれるかなと(苦笑)。 「螺旋プロジェクト」ということで、他にもシリーズ?繋がりがあり、これから読むのが楽しみです。 それぞれの小説は、独立している(あとがきより)ので、他作品を読んでいなくても楽しめます!
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情報に溢れる社会で手放しでなんでも信じちゃいけないなと AIが更に発達することで判断がますます難しくなるなと感じました。 でも自分の記憶に関しては改竄することで痛く苦しいことから自分を守ってくれることもあるなと、 常に正しく事実を覚えていなければいけないわけじゃないと思いまし...
情報に溢れる社会で手放しでなんでも信じちゃいけないなと AIが更に発達することで判断がますます難しくなるなと感じました。 でも自分の記憶に関しては改竄することで痛く苦しいことから自分を守ってくれることもあるなと、 常に正しく事実を覚えていなければいけないわけじゃないと思いました。
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人間の思考・思想というのは時に身勝手になり、都合の良い方に改竄しようとする。 正しい事実より、自分にとって都合の良い事実を信じたくなる人間の残酷さ。 そして発達しすぎた人工知能の恐怖。 「感情」を持たない人工知能は、発達しすぎると人間の感情に軋轢を発生させる。 「対立」によっ...
人間の思考・思想というのは時に身勝手になり、都合の良い方に改竄しようとする。 正しい事実より、自分にとって都合の良い事実を信じたくなる人間の残酷さ。 そして発達しすぎた人工知能の恐怖。 「感情」を持たない人工知能は、発達しすぎると人間の感情に軋轢を発生させる。 「対立」によって「発見」「発展」が生まれる。 その考えは正しいのか、間違っているのか。 ニュースで報道されたことだけが全てなのか。 何が本当で何が嘘なのか。 我々も自分の思考に時には自信を持ち、時には疑念を持たなければならない。そう思った。
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感想 テーマは疑心暗鬼と対立? 伊坂ワールド。後編は理由も分からず大きな権力から逃げる。 あらすじ 長編2本 シーソーモンスター 穏やかな夫と結婚した宮子は、今は専業主婦だが、元々は国に勤める優秀な諜報員だった。その能力を駆使して義母と上手くやっていくつもりだったが、どうも...
感想 テーマは疑心暗鬼と対立? 伊坂ワールド。後編は理由も分からず大きな権力から逃げる。 あらすじ 長編2本 シーソーモンスター 穏やかな夫と結婚した宮子は、今は専業主婦だが、元々は国に勤める優秀な諜報員だった。その能力を駆使して義母と上手くやっていくつもりだったが、どうも馬が合わない。疑問を持った宮子は、神社の階段から落ちて亡くなった義父のことを調べ始める。 宮子が義母への疑いを深めつつあった。そんな頃、夫の直人が取引先の病院の保険金の不正受給に気づき、院長に辞めるように言うが、命を狙われる。宮子は助けにいくが、ピンチに陥った時、義母が助けに入る。義母も同じ組織で働いていた人だったのだ。 スピンモンスター 水戸は小学生の時、交通事故に遭い、家族を失った。加害者の檜山も同じように家族を失った。二人は馬が合わない。大人になり、水戸は配達屋をしており、新幹線で有名プログラマーから手紙を渡され、中尊寺という彼の友達に手紙を渡す。 そこからなぜか警察と警察官の檜山に追われるハメになる。水戸は中尊寺と一緒に逃げ、絵本作家の宮子のところでAIプログラムを崩壊させるコードを見つける。PCは警察によって破壊されるが、第二の方法があると信じて中尊寺と水戸は駆けずり回る。檜山に冷たくされた水戸の思い出は、実は逆だったことが分かり、水戸は混乱する。結局二人は捕まるが、水戸は檜山に撃たれて植物状態になる。
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螺旋シリーズ2作目、面白かったです!個人的には、前半の「シーソーモンスター」がより好みでした。ミヤコがどこか漫画「SPY×FAMILY」のヨルさんを彷彿とさせるキャラで、親しみを覚えました。嫁姑問題という古今東西通じるテーマがあるのも良かったですね。
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この本が螺旋プロジェクトの中の1冊だと知らずに読み進めていましたが、それでも読了後は何とも言えない満足感でいっぱいになりました。 殺伐としていそうなのに、なんだかちょっと拍子抜けのような緩急のあるストーリーにいつもあっという間に読み終わってしまいます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前情報なしで図書館で選んでみた本。 シーソーモンスター 姑と上手くいかない元スパイの妻と、怖がりだけど優しい夫。 伊坂幸太郎さんらしいハラハラドキドキ展開とハッピーエンド。 読んでいてとても楽しい。 こんな姑嫁関係も悪くないかもしれない。 スピンモンスター 不運な自動車事故の生存者の主人公がある出来事から事件に巻き込まれていく話。 伊坂幸太郎さんらしくどこかにハッピーエンドを求めていたけど、まぁこんな形も仕方ない。 始めはなぜそれぞれ長編なのにくっつけて本にしたのかと思ったら、ここで繋がるのか! 相変わらずの身のこなしで安心。笑 海の人間と山の人間。‘対立’というテーマで8人の作家さんが時代に沿って書いた文芸誌の一冊らしい。 朝井リョウさんの「死にがいを求めて生きているの」もそれに該当するらしいので、ぜひ読んでみたい。
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危険な目に遭ってるのに姑からの小言を気にしてる宮子さん、強い。わりとシリアスな場面なのにどこかユーモラスでゆるっとした雰囲気があるのが、やっぱり伊坂先生の物語の魅力だと思った スピンモンスター後の世界では結局壁が作られたみたい。8人の作家の連作みたいになってたのか。知らずに読ん...
危険な目に遭ってるのに姑からの小言を気にしてる宮子さん、強い。わりとシリアスな場面なのにどこかユーモラスでゆるっとした雰囲気があるのが、やっぱり伊坂先生の物語の魅力だと思った スピンモンスター後の世界では結局壁が作られたみたい。8人の作家の連作みたいになってたのか。知らずに読んでましたが、「海族と山族の対立」とか「ウェレカセリ」とか全体に通じそうなワードがあるし、対立が結局どうなるのか気になるから、原始と未来のお話は読もうかな
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安定の伊坂幸太郎さんの作品。長編2作が時代を緩くつながってる。海と山の相性の悪さをテーマにぶつかったりしながら、最後は少し分かり合える。そんな物語。
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