インナー・シティ・ブルース の商品レビュー
江戸時代から東京を護ってきた能力者、囲間家の姉妹を主役とした話。というから、どんな話かと思っていたが化け物との戦いは軽く扱い、病んでいる人や残留思念のお化け、ちょっとしたロマンス、街 などを扱った連作短編集。 続編読みたい。
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江戸ー東京に未練を残し悪霊化した魂を鎮める役を代々担ってきた囲間家とその執事を勤める一橋家の物語。1980年代の渋谷の残像から始まり、過去と現在をはじめとする行きつ戻りつ街の謂われとそこで生きてきた人々の想いを綴る。 ひとつひとつのネタは斬新とはいえない(あとがきに著者のネタばら...
江戸ー東京に未練を残し悪霊化した魂を鎮める役を代々担ってきた囲間家とその執事を勤める一橋家の物語。1980年代の渋谷の残像から始まり、過去と現在をはじめとする行きつ戻りつ街の謂われとそこで生きてきた人々の想いを綴る。 ひとつひとつのネタは斬新とはいえない(あとがきに著者のネタばらしあり)が、都市の記憶をモチーフに巧みに新しい物語を紡いでいる。それぞれ一癖ある囲間家と一橋家の人々も魅力的に描いている。 次作も楽しみにしたいところである。
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