未亡人バスガイド 新装版 の商品レビュー
敗北感のある寝取られとほろ苦い結末
2013年に竹書房ラブロマン文庫より発売された同タイトルの再販。〈新装版〉という文言から推測するに、多少の誤字・脱字を訂正することはあっても内容的な変更(加筆・修正)はないものと思われる。つまり、装いを新たにするのみであり「改訂版」ではないということであろう。 この作者の初...
2013年に竹書房ラブロマン文庫より発売された同タイトルの再販。〈新装版〉という文言から推測するに、多少の誤字・脱字を訂正することはあっても内容的な変更(加筆・修正)はないものと思われる。つまり、装いを新たにするのみであり「改訂版」ではないということであろう。 この作者の初期においては複数の男から1人のヒロインが迫られるテイストが多々あり、本作においても主人公の恋敵といったポジションの男が出てくる。しかも、ヒロインの学生時代の先輩という、主人公の知らないヒロインの過去を知る有利な立ち位置であり、その立場を利用して執拗にヒロインへ迫っている。年下かつチェリーボーイな主人公では太刀打ちできない相手であり、とりわけ序盤から中盤は寝取られ風味が占めることとなる。 焦った主人公がやや強引にヒロインへ迫る後半もイタい印象が漂い、ほろ苦い結末を通じた全体としても重くはないが明るくもないテイストと言わざるを得ない。 バスガイドという設定を活かした旅行中の描写が全体を占め、露天風呂なども効果的に用いられているが、どちらかと言えば敗北感のある寝取られを好む諸兄におすすめできる作品と言えそうである。
DSK
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