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赤い館の秘密 の商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2024/01/29

「くまのプーさん」を書いた人がこんなに本格的なミステリーを書くんだ!という驚きを常に抱きながら楽しめた。

Posted byブクログ

2024/01/14

くまのプーさんの作者が書いた探偵小説。ふむふむ。面白そうだ。そんな軽い気持ちで読み進めていたが、これがズバリ、ミステリ黄金期の作品そのもの。こういう度直球を求めていた。そう感じた一冊。

Posted byブクログ

2023/09/09

物語の最後、「そうか、では、そこで殺人が起ったら、わたしに知らせてくれたまえ。探偵仕事にも慣れてきたからね」というギリンガムの台詞があり、この先、ギリンガム&ベヴァリーのコンビでシリーズ化される雰囲気満々なのだが、実際にはミルンは、この1作しかミステリを書いてない(残念!)。

Posted byブクログ

2022/05/26

本書の作者は、言うまでもなく「クマのプーさん」でおなじみのA.A.ミルン。 本書は文庫サイズで330ページほど。 結構文字もぎっちり詰まっていて、ちょっと読み終わるのに時間かかるかなあ…と思ったら、いざ読み始めると軽妙でスイスイ読めてしまう。 そしてシンプルで面白い! 探偵役の...

本書の作者は、言うまでもなく「クマのプーさん」でおなじみのA.A.ミルン。 本書は文庫サイズで330ページほど。 結構文字もぎっちり詰まっていて、ちょっと読み終わるのに時間かかるかなあ…と思ったら、いざ読み始めると軽妙でスイスイ読めてしまう。 そしてシンプルで面白い! 探偵役のギリンガムは、母の遺産のおかげで働く必要がないほどお金に困っておらず職を転々とし、つい最近また仕事をやめたばかり。友人であるベヴァリーが訪れているときいていた赤い館にぷらっと顔を出したら、たまたま殺人事件に出くわした。 そこで思い立つ。探偵業、結構自分に向いてるんじゃね?(意訳) 素人探偵発足!である。 そして探偵にはもちろん、優秀な助手が必要だよね! 私があまりミステリをたくさん読んでないからだとは思うけど、主人公探偵が熟練のそれではなく素人だなんて新鮮ですごく面白い!とわくわくしながら読み進めた。 話の展開も子気味よく、新しい発見があった!と思えばすぐに新たな疑問に直面したり。 そして、自らたちをホームズとワトソンになぞらえながら、共に謎を解いていくギリンガムとベヴァリーのやりとりが見ていて楽しいというか和むというか。 えっ、一応人死んでるミステリなのにこんなに和んだり二人のやりとりを楽しんでいていいのか?ってくらい二人がかわいい。 どちらも大の男で紳士的な側面もあるのに、なんだか少年が探検をしているようなかわいらしさ。 いや、人死んでるのに、こんな感想もなんだけど。 あとがきではミルンの探偵小説かくあるべき!な熱い語りが読めるのでぜひ。 私はてっきりプーさんのあとに本書(探偵小説)を書いたのかと思いきや、逆だったんですね。 この赤い館の秘密で好評を博し、次もぜひ探偵小説を!と所望されていたところにプーさんを書いたと。 その経緯もなんだか面白い。

Posted byブクログ

2021/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作品は、クマのプーさんとは何の関係もなく読まれるべきだと思います(自戒)。 古典なので、後世のミステリをそれなりに読んできてしまうと、さすがに冒頭の数章で、ああ、これはあのトリックかと分かってしまいます。 現代の作家だったら、それを逆手にとって、もう1回転か2回転くらいさせちゃうかもしれません。 そういう意味では、加納朋子氏の解説で「フィギュアスケートや体操」で最初に「くるくると回って」みせたパイオニアに例えているのは正鵠を射ていると思います。

Posted byブクログ

2021/09/07

ミルンの『赤い館の秘密』くまのプーさんで有名な作家さんですが、今回はミステリーに挑戦しました! ホームズとワトソンと呼び合う相棒とのやりとりが殺人事件解決へと導きます。 私はアガサクリスティーが好きですが、イギリスの郊外って素敵ですよね。 #ミステリー

Posted byブクログ

2021/01/18

初ミルン。クマのプーさんで有名な著者。こんなミステリィも描いていたのね。古典ではありますが、新訳なので読みやすかった(^^ ワトスン役のベヴァリーが有能すぎやしないかw 素人探偵ギリンガムのキャラがユーモアもあって良い。事件の真相にはアッと驚いた!まあまあ楽しめたので、星三つ半・...

初ミルン。クマのプーさんで有名な著者。こんなミステリィも描いていたのね。古典ではありますが、新訳なので読みやすかった(^^ ワトスン役のベヴァリーが有能すぎやしないかw 素人探偵ギリンガムのキャラがユーモアもあって良い。事件の真相にはアッと驚いた!まあまあ楽しめたので、星三つ半・・と言いたいとこですが、あとがきがとっても良かったので星四つにしましょう。

Posted byブクログ

2020/07/26

A・A・ミルン『赤い館の秘密【新訳版】』シャカミス読書会課題本として読了。 犯人の特定よりも、捜査描写の巧みさに真価がある。 謎自体はシンプルだがそれを紐解くギリンガムとベヴァリーの探偵行為の描写はわくわくさせるし、小冒険的で楽しい。どこか長閑で呑気なところもこの場合魅力であり...

A・A・ミルン『赤い館の秘密【新訳版】』シャカミス読書会課題本として読了。 犯人の特定よりも、捜査描写の巧みさに真価がある。 謎自体はシンプルだがそれを紐解くギリンガムとベヴァリーの探偵行為の描写はわくわくさせるし、小冒険的で楽しい。どこか長閑で呑気なところもこの場合魅力であり長所だろう。ギリンガム最初の事件として考えると、捜査の緩さもそう悪くない。 また、ギリンガムが小さな違和感から論理的に謎を突き崩す過程は世界観の柔らかさに反してしっかりとしていてアクセントになっている。 現代から見ると薄味だが、捨て置け無い面白さがあるのは間違いないだろう。

Posted byブクログ

2021/07/16

若い頃、赤川次郎さんの作品が好きで、赤川さんが、好きな推理小説ということで、当時読んだ別の訳のものは、判りづらくて挫折したが、今回の新訳版は、何が素晴らしいのか、はっきり理解できた。 「クマのプーさん」でお馴染みの、ユーモア作家「アラン・アレキサンダー・ミルン」が唯一書いた、こ...

若い頃、赤川次郎さんの作品が好きで、赤川さんが、好きな推理小説ということで、当時読んだ別の訳のものは、判りづらくて挫折したが、今回の新訳版は、何が素晴らしいのか、はっきり理解できた。 「クマのプーさん」でお馴染みの、ユーモア作家「アラン・アレキサンダー・ミルン」が唯一書いた、この推理小説(1921年の作品)が、日本の江戸川乱歩の、探偵小説黄金時代のベストテンにも選ばれていたのは初耳だったが、シンプルながら見事な伏線と、意外なところからストンと気持ちよくオチるトリックは、素晴らしく思えたし、タイトルもある意味、上手く、私もすっかり惑わされた一人です。 また、この作品の特徴的なところは、ドロドロした感じがなく、すごく爽やかに物語が展開されるところと、弱者に対する優しい視線であり、探偵役のギリンガムと助手のベヴァリーの、楽しささえ感じさせる描写には、嫌味な感じは全く無く、ラストのさりげない思いやりに心動かされたのは、赤川次郎さんの作品に近いものを感じたりもしました。

Posted byブクログ

2020/10/25

新訳出てたので読んでみた。やっぱり圧倒的に読みやすい。言葉が時代で変化するためか、英語や英語文化の理解度の向上のためか。

Posted byブクログ