1,800円以上の注文で送料無料

いつもそばには本があった。 の商品レビュー

4.7

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/03/23

人文書を読む悦びを教えてくれた一冊。著者とは年代が近く、どの本にどのタイミングで出会ったのか、そしてそれはどこに繋がっていったのか、といったことに共感できる箇所が多かったため、さながら旧知の友人から受け取った手紙を読んでいるかのような悦びがあった。たとえば、尾崎豊のコンサートに持...

人文書を読む悦びを教えてくれた一冊。著者とは年代が近く、どの本にどのタイミングで出会ったのか、そしてそれはどこに繋がっていったのか、といったことに共感できる箇所が多かったため、さながら旧知の友人から受け取った手紙を読んでいるかのような悦びがあった。たとえば、尾崎豊のコンサートに持って行った本がソシュールだったり、大学のイベントで柄谷行人がカントを一から解説するシーンに出会したり。90年代初頭に学生時代を過ごした人文系青年なら誰もが胸の熱くなれるエピソードが満載なのだ。

Posted byブクログ

2025/12/19

國分功一郎さんの言葉が、最近とくに身に染みてくる。とくにアーレントを巡って。 ほぼ同じ時代を生きて、あの90年代のクソな空気に反発し、そこから真摯に学んできたのだろう。 私はそこまで学びに打ち込めなかったけれども、この人の危機感とか憤りとか、疑問などはものすごくよく分かる。だ...

國分功一郎さんの言葉が、最近とくに身に染みてくる。とくにアーレントを巡って。 ほぼ同じ時代を生きて、あの90年代のクソな空気に反発し、そこから真摯に学んできたのだろう。 私はそこまで学びに打ち込めなかったけれども、この人の危機感とか憤りとか、疑問などはものすごくよく分かる。だからこそ本を読み、考えるべし、ということも。 長い学びの旅路の針路を示すブックガイドとしても、大変ありがたい。

Posted byブクログ

2025/09/08

本との向き合い方を再検討させてくれる一冊だと感じました。 人文書であれ何であれ、一人の読者がその本の中に自身の物語を見出し、接近し、その過程で己の知を組み上げていく。 そうした姿勢を持つことの大切さを読み取ることが出来た気がします。

Posted byブクログ

2023/03/31

わずか125ページの小著だが、人文学的知とはどういうものなのかを教えてくれる。特に論文の引用数だけで全てを評価しようとする風潮に警鐘を鳴らしている。 著者達が読んだ本を紹介しながら、往復書簡のように話が展開していき、たいへん勉強になる。

Posted byブクログ

2021/02/03

著者たちとあまり学生時代を過ごした年代が変わらないので、この本でふれられている”あの時代”の雰囲気はよくわかる。なぜか浅田彰の本がベストセラーになって、ドゥルーズ=ガタリの『アンチ・オイディプス』などという本が平積みになったりしていた時代だった。ちょっと前には「朝日ジャーナル」な...

著者たちとあまり学生時代を過ごした年代が変わらないので、この本でふれられている”あの時代”の雰囲気はよくわかる。なぜか浅田彰の本がベストセラーになって、ドゥルーズ=ガタリの『アンチ・オイディプス』などという本が平積みになったりしていた時代だった。ちょっと前には「朝日ジャーナル」などという雑誌があって、”人文的な教養”が価値のあるものと考えられていた時代でもあった。この本はちょっと懐古的に感傷的になっているような印象もあるが、それを踏まえた著者たちの現代への問題意識もわかる。ただ、両者がバックグラウンドとする仏哲学が『知の欺瞞』後にどれだけアクチュアリティを持てているか、単なる”妄想”になっていないかの自己認識みたいなものは聞きたかったな、とは思った。

Posted byブクログ

2019/07/19

新しい形式である。対談でもない。往復書簡でもない。同時代を生きてきた二人のなかで本を介した記憶や思想のネットワークがつながり、広がる。アクチュアルな哲学に興味のある人ならば、引き込まれるはず。いわゆるエッセイやガイド本ではない。 ・アーレントは最後まで実存主義を離れなかったには...

新しい形式である。対談でもない。往復書簡でもない。同時代を生きてきた二人のなかで本を介した記憶や思想のネットワークがつながり、広がる。アクチュアルな哲学に興味のある人ならば、引き込まれるはず。いわゆるエッセイやガイド本ではない。 ・アーレントは最後まで実存主義を離れなかったには目からウロコ。 ・内田義彦の『作品としての人文科学』。論文としての人文科学ではなく。 ・答えではなく、問いが人文科学。

Posted byブクログ

2019/08/29

國分功一郎さんらが書物という経験を語りあう一冊。 人文書を中心とする100冊を越える書物たちについて「連歌」のように語り合う書、注目です!

Posted byブクログ

2019/05/04

本の題名からして魅力的だが、國分さんの名前は、つい最近、能動でもなく受動でもない中動相を調べていて、『中動態の世界』に出会い、この人どういう人だろうと思っていたところだったから、思わず手にとって読み始めた(珍しく図書館の本だ)。國分さんは早稲田の政経の出身だが、専門は哲学・現代思...

本の題名からして魅力的だが、國分さんの名前は、つい最近、能動でもなく受動でもない中動相を調べていて、『中動態の世界』に出会い、この人どういう人だろうと思っていたところだったから、思わず手にとって読み始めた(珍しく図書館の本だ)。國分さんは早稲田の政経の出身だが、専門は哲学・現代思想。一方の互(たがい)さんは東大で博士号を取った人だが、研究者にはならず、岩波。講談社の編集者としてやってきた人だ。ところが、世の編集者がそうであるように、互さんは自分でも本を書き、和辻哲郎賞とかサントリー学芸賞なども獲得するほどの実力者である。専門は言語論、思想史。この二人が往復書簡のかたちで、読んだ本をめぐって議論を展開しているのだが、出てくる本がぼくが読んだことのないものばかり。もちろん、ソシュールとか、スピノザとかラカンとか名前は知っているが、縁遠い。人生70年近くやってきて、自分の読書範囲がいかに狭かったかを痛感させられた。しかし、今後読むかといわれると、おそらく一部を除いて読むことはないだろう。そういう本ばかりなのだが、二人が自分の読書体験史の中で語ると、とても魅力的に見えるのである。

Posted byブクログ

2019/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人文科学の社会科学科が進んでいる。そこに存在してしまっている実存、さまざまな喜びと苦しみを抱えてそこに行きえつぃ待っている実存から遡って、自分にとっては不明瞭な行為や言葉の背後に潜む動機に向かおうとするとこrに人文学の神髄はあるのではないかと

Posted byブクログ

2019/03/19

國分功一郎と互盛央が交互に書き綴る、一種の読書エッセイ。 文中に挙げられている本は基本的に哲学や思想などの人文書である。 序盤に『読書ガイドではない』と宣言されているのが面白い。しかし『違う』と言われるとガイドとして使いたくなるのが人間というもので(天邪鬼)、ページ下部に載ってい...

國分功一郎と互盛央が交互に書き綴る、一種の読書エッセイ。 文中に挙げられている本は基本的に哲学や思想などの人文書である。 序盤に『読書ガイドではない』と宣言されているのが面白い。しかし『違う』と言われるとガイドとして使いたくなるのが人間というもので(天邪鬼)、ページ下部に載っている書影をチェックしているのだった。 文庫化されているものもけっこうあるが、人文書は品切れにならずに細々とでも売り続けられていることが多いので、取り敢えず本屋に行ってみるか……。

Posted byブクログ