バベル の商品レビュー
この作品が連載していたのが2012から13年、単行本が出版されたのが2014年、コロナなんて流行る以前に、この様な作品が書ける作者には流石と言った感じ…特に序盤から中盤の、成す術が無く蔓延してく様が、コロナ後の’今’読むとやたらリアルで怖いです。 終盤は、やはりフィクションなので...
この作品が連載していたのが2012から13年、単行本が出版されたのが2014年、コロナなんて流行る以前に、この様な作品が書ける作者には流石と言った感じ…特に序盤から中盤の、成す術が無く蔓延してく様が、コロナ後の’今’読むとやたらリアルで怖いです。 終盤は、やはりフィクションなので怖さよりどんなラストになるか楽しみながら読みました。 この作品が’今’制作されていたらなぁ…
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文庫本は2019年の発売だが、書かれたのはもっと前で、当然コロナ禍以前。後遺症で失語をきたすバベルウイルスに、多くの日本人が感染。感染モノではあるが、ウイルスとの対決が主題ではなかった。何か途中からおかしな総理が出てきて・・・やっぱり筆者はバトルアクションが得意なんだな。
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『バベル』(福田和代氏作)は2012~13年に書かれた連載小説で、文庫自体も2019年発売であることから、当然に「コロナウイルス」のパンデミックを経ていない時期の物語である。 以前より「食物連鎖の頂点に立つ人類の天敵は、ウイルス」と言われていた。そのため昔から細菌やウイルスのバ...
『バベル』(福田和代氏作)は2012~13年に書かれた連載小説で、文庫自体も2019年発売であることから、当然に「コロナウイルス」のパンデミックを経ていない時期の物語である。 以前より「食物連鎖の頂点に立つ人類の天敵は、ウイルス」と言われていた。そのため昔から細菌やウイルスのバイオハザードに関する本や小説が数多くあった。 現実に、世界的規模の「パンデミック」となったコロナウイルス蔓延を経験してしまった今、このような物語が「どこか甘い」と感じてしまい、なかなか没入できないと敬遠する気持ちがあった。 ところがこの『バベル』は、「ウイルス・パンデミック」はあくまで背景として「言語という手段」や「極限時の民衆の集団心理」に考えさせられ、派手なアクションシーンで終盤いっきになだれ込むなど最後まで興味が引き付けられて、コロナ以降でも読むことのできる物語となった。 潜水艦が実用化された後でも「海底二万里」が面白いように、物語の力があれば長く読まれることになる。
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日本にある日突然広まったウイルス感染による新型脳炎。 バベルと名付けられたその脳炎は感染すると高い確率で言語中枢を壊され言葉が出なくなってしまう。 ウイルスが脳の一部を傷つけてしまい言語障害が残るという後遺症が高い確率で発現する。 後遺症が残るのは厭だなぁ。 コロナも結構後遺症あ...
日本にある日突然広まったウイルス感染による新型脳炎。 バベルと名付けられたその脳炎は感染すると高い確率で言語中枢を壊され言葉が出なくなってしまう。 ウイルスが脳の一部を傷つけてしまい言語障害が残るという後遺症が高い確率で発現する。 後遺症が残るのは厭だなぁ。 コロナも結構後遺症ある人がいるよね。 この小説はちょっと極端な設定だったのでのめり込めなかった…。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12759699266.html
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なんか時間かかりました ふたつの時間軸が交互に展開される ウイルス感染ってことでどこかコロナを想像させるが 展開は違う 感染者と非感染者を分断とはまたすごいことを したものです にしても普通はとらない一手なんだろうなと 思いながら読んでました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コロナの最中に読み始めたけど初期の社会状況は結構現実と合ってるなあ。 コロナは海外の方が悪化しているけど現実的な社会はどう変化していくんだろう。
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エンタメ。中盤ちょっとダレるのと、最後のAnother章が蛇足なのが残念。でも全体よくまとまっていて、何より文章が読みやすいのが素晴らしかった。
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「バベル」 福田和代著 1.感染症フィクション 日本で未知の感染症が発見されました。 通称「バベル」。 高熱、嘔吐そして後遺症。 後遺症では言語障害が起きます。バベルの塔にちなんで「バベル」と呼称されます。 政府は、感染初期は入院、隔離政策をとります。 感染拡大とともに、病床...
「バベル」 福田和代著 1.感染症フィクション 日本で未知の感染症が発見されました。 通称「バベル」。 高熱、嘔吐そして後遺症。 後遺症では言語障害が起きます。バベルの塔にちなんで「バベル」と呼称されます。 政府は、感染初期は入院、隔離政策をとります。 感染拡大とともに、病床は逼迫したため、症状が緩和されたら退院措置を取る施策に変更されます。 国民の14%が感染へ、、、。 国民と政府が下した決断とは? 2.執筆 2012年。 マスクをする。 接触を減らす。 飛沫感染を防止する。 いま、世界が直面している風景が、この小説「バベル」では描写されています。 巻末には、感染症、脳、そして言語に関する参考文献も記述あります。 ひとつの物語として、また、視点を広げる意味でも、一読の意義ありの書と感じました。
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日本で突如新型脳炎によるパンデミックが起こり、感染した物は言葉を失ってしまうという後遺症が残る。このまま拡大感染が続けば日本の文化が、言葉が失われてしまう…。それを懸念した首相は長城と呼ばれる壁を作り非感染者を内側へ、感染者を外側へ追いやり「住み分け」をするという大胆な方法に出る...
日本で突如新型脳炎によるパンデミックが起こり、感染した物は言葉を失ってしまうという後遺症が残る。このまま拡大感染が続けば日本の文化が、言葉が失われてしまう…。それを懸念した首相は長城と呼ばれる壁を作り非感染者を内側へ、感染者を外側へ追いやり「住み分け」をするという大胆な方法に出る。物語は住み分けが始まった地点を境にbeforeとafterの時系列で交互に話が進んでいく。病気は違えど今まさにウィルスによって世界的に大変な事になっているので小説の世界が現実に起きてるよ…と何だか変な気分。
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感染爆発が始まった原因不明の新型ウイルス「バベル」に、人間が立ち向かう術はあるのか? 日本政府はある対策を講じる決断をするが…。 近未来の日本を襲った緊迫のバイオクライシス・ノベル! これを2013年あたりに書いてたのか〜!すごいな!! 面白かったし、今このコロナ禍に読めてよ...
感染爆発が始まった原因不明の新型ウイルス「バベル」に、人間が立ち向かう術はあるのか? 日本政府はある対策を講じる決断をするが…。 近未来の日本を襲った緊迫のバイオクライシス・ノベル! これを2013年あたりに書いてたのか〜!すごいな!! 面白かったし、今このコロナ禍に読めてよかった!!
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