14歳からの哲学入門 の商品レビュー
ニヒリズムとは この世界にこれがしたい!こういう風になりたい!という目指すべき価値が見出せなかったら俺たちが行き着く先はの人生はせいぜい生存のための作業を仕方なくやり続けながら、ひたすら暇を潰して生きる。ぐらいのものであろう。ニーチェはそういう類の人間を末人と呼んだ。彼が生きてい...
ニヒリズムとは この世界にこれがしたい!こういう風になりたい!という目指すべき価値が見出せなかったら俺たちが行き着く先はの人生はせいぜい生存のための作業を仕方なくやり続けながら、ひたすら暇を潰して生きる。ぐらいのものであろう。ニーチェはそういう類の人間を末人と呼んだ。彼が生きていた20世紀から200年ほどに渡り、こう言った末人がどんどん増え続けていくと考えたのである。 ごく一部の人々が代わりにその当たり前に反逆してくれる。天邪鬼なやつ。みんなはXだっていうけどよ、俺はそうは思わないね。別にyでもいいんじゃね?新概念、彼らは集団の中に存在しなかった新しい価値観Yを創造する。古い価値観は時代とのズレがどんどん大きくなっていくわけで、いつかはそのズレが致命的な問題として明らかになる日がやってくる、その時になってやっと人は気づく。 Xの問題が明らかになる前からYを考えてた●ってすげえ。こうしてはみ出し者は英雄となり、彼が唱えた常識はずれの新価値観は次の世代の常識となる。旧世代の価値観を疑い、新しい価値観を生み出すこと、それこそが哲学するということだと本書、著者は強く訴えたい。 ニーチェは若くして文献学の教授となるほどの優秀な男であった。地道にやっていけばよかったものを彼は古代の文献から現代の忘れた精神を読み取り熱いことを論文で書いてしまう、そして大学を辞めて無職へと転落する。要はやっちゃったわけだ。社会から追放され無職となる。 100年後の僕たちはさらに200年先の人類のことを考えようではないか、だから学ぼう先人の哲学を学ぼう。 もっとイヂワルに言えばこうなるだろう。お前らは、次々と生み出される有りもしない見せかけの記号ゴールに踊らされて、社会校庭という小さな枠の中を死ぬまで走り回ってるだけなんだよ。そしてそれは永遠に続き、お前らはもうそこから抜け出せないんだよ。 デリダ、人間は好む好まないに関わらず、何らかのシステム、社会、価値観や分別の体系の中にとらわれている。人間はそのシステムが提供する範囲の中でしか思考も行動も欲望もできない。 新しい時代の新しい哲学、僕たちが考えるべきテーマとは、ズバリ働かない社会を作るにはどうすれば良いかである。要するにだるいし面倒臭いからもう働くの社会に貢献するの辞めちゃわね?って話である。 えーもうそんなストレスとか拘束時間とかうんざりだよー。いっそ、もう働くの辞めて社会成立させるの辞めちゃおうよ。それに多少辛くたって、生きていくために働くのは当たり前、みんなが頑張って働いているからこそ、僕たちの衣食住の提供が保証されているんじゃないか。いやいや本当にそうだろうか? 仮にそれが世界から消えたとしよう。それで何か困ったことが起きるのだろうか? 現代においてこのボードリヤールの言葉にピタリと当てはまる若者たちがいる。ニートだ。社会システムに組み込まれることを一切拒否する現代のサムライである。働きたくないでござる、絶対に働きたくないでござる。 グーチョキパーを延々と出し続けないもの、食うべからずだろう! グーチョキパーを延々と出し続けないんだったら、山奥にでも行って暮らしてろ みんながみんな面倒臭いって行ってグーチョキパーを出すの辞めちゃったら俺たちの社会が成り立たないだろう 歴史に名を残した哲学者たちのようにもっと稚拙で極端なことを積極的に言い放っても良いのではないだろうか。以外に子供じみた発想から論を展開させており、結局普通の人との違いは、その子供じみたことをどれだけ真剣に主張したかの熱量の差だけである。
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飲茶さんの最強の哲学…が全く理解追いつかずで こちらの本から再挑戦 大きな枠組みから学べて大変わかりやすかった 途中、難しそうな言葉にあった時に 要するに…と語り口調で示してくれて 理解が進みました。 逆に14歳でこんなにわかる人いることが すごい!と思うくらいでした笑 ま...
飲茶さんの最強の哲学…が全く理解追いつかずで こちらの本から再挑戦 大きな枠組みから学べて大変わかりやすかった 途中、難しそうな言葉にあった時に 要するに…と語り口調で示してくれて 理解が進みました。 逆に14歳でこんなにわかる人いることが すごい!と思うくらいでした笑 また哲学者は前説をぶっ潰し合う考えを 出すのか〜ということも 新たな発見で面白かったです
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各哲学者の考え方を、時代の変遷やその時代背景とともにより分かりやすい言葉でまとまっている。 ケインズを引き合いに出しつつ、これからの世の中で現れそうな資本主義社会の変化に合わせた哲学へについての視点も最後にあって面白い。
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実存主義 本質ではなく、実際に存在するものを見つめる 人間の本質をいくら求めても、それとは違う生き方をしたり、実際に生きている私たちの全てに当てはまる分けて訳では無い りんごは丸い→丸くないりんごもある キルケゴール この世は有限の時間で理想を追い求めてしまう(たどりつけない...
実存主義 本質ではなく、実際に存在するものを見つめる 人間の本質をいくら求めても、それとは違う生き方をしたり、実際に生きている私たちの全てに当てはまる分けて訳では無い りんごは丸い→丸くないりんごもある キルケゴール この世は有限の時間で理想を追い求めてしまう(たどりつけない)絶望に罹患したまま死ぬ だからこそ可能性を持ち続けることが重要 可能性の最たるものは神への信仰である 寿命カウンターが見えている世界で絶望せずにいられるだろうか、自らを脱却したい気持ちは絶望を生む サルトル この世に意味のあるものは存在せず、すべての本質といわれるものはあとからシールのようにつけられたもの この世のものはただの原子のかたまり(というか区別のない物質群)であるから、意味はない だからこそ意味のない世界に意味をつくりだすのが人間の営み アンガージュマン→社会に積極的に参加する 構造主義 フロイト すごい人なのに幼児の性の話をついついからめてしまう 抑圧された欲望が無意識下に存在し、その無意識に操られ行動しているだけ、自ら意味をつくりだしているわけではない 無意識という概念の提唱 レヴィストロース 世界に埋め込まれた構造が存在する、全く関わりのない部族が同じルールを持っていたり、世界にジャンケンのようなゲームがあったりと 人間はその構造に導かれるようにして、考えたり、モノを作ったりしているだけではないか? そしてそれは人間が自由意志を持って何かを選択しているわけではないとも言える、構造に操作されている ウィトゲンシュタイン 前期 言葉=思考かつ 言葉はこの世に存在する事実と1対1で存在している(写像理論) 事実を描写するためだけのもの 事実と対応していない、善、道徳、神とは何かに対する文章は言語の仕組みを理解していない人間の無意味な文章でしかない 語りえないものについては、沈黙しなくてはならない 後期 言語は文脈によって意味が変わる 水!といっても水そのものを指し示す場合もあれば、水が飲みたい、水が邪魔、等その状況によって意味が変わる そのためいくら言語でなにかを追い求めても、それはあるルールではそう、という域にしか辿り着かない 言語とは無根拠なルールにしたがって交わされるゲームのようなもの 言語ゲーム 野球で三振したらアウトなことに根拠はない、たまたまそういうルールに落ち着いただけ 言語もそのような無根拠なルールにしたがって交わされるゲームでしかない そのため仮に一つの答えが導かれたとしても、それが言語で記述されている以上、それをどのルールで、どのゲームで解釈するかによって意味が変化してしまう(ボールはバットで打つのが答えだとたどり着いても、別のサッカーというルールの中ではそれは否定される) だから普遍的な真理にはいつまでもたどりつけない 哲学はただの言語ゲーム 構造主義は複数の構造を比較してその共通点を抜き出すことで真理に近づこうとするが その抜き出し方は結局人それぞれで、正しい規則性は見つけられない 13579□ ヴィトゲンシュタインのパラドックス ポスト構造主義 デリダ 結局受け取り手の解釈次第なんだから、様々な解釈しようぜ、構築にとらわれず色々ずらしながら多角的に考えようぜ ボードリヤール 資本主義社会が完成されているので、これ以降新たな社会改革は訪れません! モノをどんどん便利にしていって、人々の購買意欲を刺激して経済を回すフェーズから 形のない記号、欲望を刺激するイメージ(新商品、ブランド、割引)で経済を、まわすフェーズにはいり しかもそれが上手くいっているので今後はずっとこの形です
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史上最強の哲学入門を読んでから哲学に興味を持ち、また飲茶氏の語り口が非常に面白く本書も購入しました。本書はニーチェ・デカルト・カントなど著名な哲学者の紹介と共に、時代と共に移り行く哲学の流れを解説しています。 本書を読み、好きになった哲学者がキルケゴールです。厳格すぎる父親と過...
史上最強の哲学入門を読んでから哲学に興味を持ち、また飲茶氏の語り口が非常に面白く本書も購入しました。本書はニーチェ・デカルト・カントなど著名な哲学者の紹介と共に、時代と共に移り行く哲学の流れを解説しています。 本書を読み、好きになった哲学者がキルケゴールです。厳格すぎる父親と過ごした幼少期の暗い過去、最愛の人との婚約破棄、それでも「絶望」とともに生涯哲学の道を歩んでいく。しかし、事を成し遂げることは叶わず最期を迎えてしまうのですが、その後に起きた奇跡までの流れが非常に心を打たれました。
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■評価 ★★★★☆ ■感想 ◯飲茶さんの哲学入門は非常にわかりやすい。単に知識を詰め込むのではなく、キャラクタライズされているので哲学者が遠い無機質なものではなく、近くて物を考えているちょっと変わった人になっているのが面白い。 ◯全てではないが哲学の系譜を目次で表してくれている...
■評価 ★★★★☆ ■感想 ◯飲茶さんの哲学入門は非常にわかりやすい。単に知識を詰め込むのではなく、キャラクタライズされているので哲学者が遠い無機質なものではなく、近くて物を考えているちょっと変わった人になっているのが面白い。 ◯全てではないが哲学の系譜を目次で表してくれているため、網羅性はなくてもストーリーとして吸収しやすかった。 ◯哲学を志す者もしくは考える職業に就いているものは、ごちゃごちゃ言う前にいいから、まずさっさとカントを読めというメッセージがあったように、カントを読もうと思った。100分で名著が良さそう。
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色んな哲学本を読む前に読んでおきたかった本。まず哲学者の名前を覚えるより先に哲学史を学んだ方がめっちゃわかりやすい。哲学の歴史は喧嘩の歴史。そして今私たちが哲学的に考えなくてはいけないことは?私も今日から14歳。
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星が何個か本当はつけられない。 読み始めてから、読み終わるまで三,四年かかったと思う。 何回か繰り返して読めたらいいな、と思うけどその労力を思うとなかなか。私には難しい。 14歳とついているが、14歳に適しているという意味では全くありません。 哲学っていいな、もっと知りたいな、と...
星が何個か本当はつけられない。 読み始めてから、読み終わるまで三,四年かかったと思う。 何回か繰り返して読めたらいいな、と思うけどその労力を思うとなかなか。私には難しい。 14歳とついているが、14歳に適しているという意味では全くありません。 哲学っていいな、もっと知りたいな、と思いました。
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1 どんな本? 14歳向けの哲学の入門書では無い。「14歳見 たいな事を偉大な哲学者達も言ってるよ。違う のは熱量だけだよ。」と説明する本。中々骨太 な本。14歳は読めないと思う本。 2 なんで読んだの? (1) 飲茶さんの本で読んで無い最後の本だから ...
1 どんな本? 14歳向けの哲学の入門書では無い。「14歳見 たいな事を偉大な哲学者達も言ってるよ。違う のは熱量だけだよ。」と説明する本。中々骨太 な本。14歳は読めないと思う本。 2 なんで読んだの? (1) 飲茶さんの本で読んで無い最後の本だから (2) 哲学に対する理解を深めたい。 (3) 哲学とは何かを説明できる状態 3 構 成 全6章357頁構成 「 14歳を題材にした哲学書が世に溢れているの は何故だろう?」から始まり、「ポスト構造主 義の次の哲学を僕達は考え無くてはならないの では無いだろうか?」と終わる。 哲学の歴史に沿った構成でとても分かりやすい。 4 著者の問題提起 歴史に残る哲学者は14歳と同じレベルで哲学 って本当は簡単な学問 5 命題に至った理由 14歳の哲学と言う本の影響 6 著者の解 普通の人と偉大な哲学者の差は内容では無く、 熱量だけ。 7 重要な語句・文 (1) 合理主義 (2) 実存主義 (3) 構造主義 (4) ポスト構造主義 (5) ニヒリズム (6) 記号消費社会 (7) 脱構築 8 感 想 流石飲茶さんめちゃくちゃ面白かった。 刺さったのは記号消費社会正にその通りで私 自身その為に働いている。 深く知りたい事はケインズ。なんぼ程頭良いの? 人に勧めるなら記号消費社会。皆記号の為に 生きてる。 図で様々な哲学理論が分かりやすかった。 タイトルとは全然違う骨太な入門書でした。 9 TODO (1) 飲茶さんの次の著作の購入 (2) 飲茶さん以外も読んでみる。(哲学を) 10 問 い 哲学とは? 11 答 え 人類が根底に抱える問題の解答の追求
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14歳からの〜とありますが、内容がかなりしっかり書かれており読み応えがありました。哲学の流派?の変遷を、代表的な哲学者を紹介しながら説明しているため、入門書としておすすめです!
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