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書物の破壊の世界史 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/10/02

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01432889

Posted byブクログ

2019/11/30

過去に行けるのなら、アレクサンドリアの大図書館に行ってみたい。およそ5,000年前の文字の発明により、人類は頭の中で考えていることを取り出して保存し、より多くの人に伝えることが可能になった。そして、それは書物の破壊の歴史の始まりでもあった。本書は書物破壊の愚行を延々と綴ったものだ...

過去に行けるのなら、アレクサンドリアの大図書館に行ってみたい。およそ5,000年前の文字の発明により、人類は頭の中で考えていることを取り出して保存し、より多くの人に伝えることが可能になった。そして、それは書物の破壊の歴史の始まりでもあった。本書は書物破壊の愚行を延々と綴ったものだ。日本の応仁の乱の戦禍にまで触れる徹底振りに驚かされる。本書を読むと、今、ギリシャ時代の古典を読めていることの奇跡と、その一方で失われて読めなくなってしまった書物に思いが行く。 折しも日本のニュースでは、政治家主導で公文書が"遅滞なく速やかに"破棄されているという。愚行は今も繰り返されている。

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2019/10/23

【書物の破壊の世界史】 まとまらなかった〜。 当事者に興味がない書物が風化して消えていく一方で、議論を巻き起こしてしまうような書物も、積極的な破壊の対象に。いずれにせよ当事者からすれば価値がないものだけど、価値って時代とともに変わる訳で。 多種多様な史実の裏にある書物の破壊につい...

【書物の破壊の世界史】 まとまらなかった〜。 当事者に興味がない書物が風化して消えていく一方で、議論を巻き起こしてしまうような書物も、積極的な破壊の対象に。いずれにせよ当事者からすれば価値がないものだけど、価値って時代とともに変わる訳で。 多種多様な史実の裏にある書物の破壊について、その背景と結果がつぶさに語られてる。いろんな歴史があって面白い。 #読書 #歴史 #本 #紀伊國屋書店

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2019/06/02

破壊と紛失を免れない性質上、書物の破壊の歴史はそのまま書の歴史でもある。 力を持ち焼きたがるバカの数は、力無く聡明な者より数も力も圧倒的である。書は焼かれるものとして冗長性を高く保つことが肝要なのだろう。

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2019/05/31

書物の『破壊』に特化した歴史書。 著者が述べているように、確かに図書館や愛書家の歴史をテーマにした本は数多ある。しかし、失われた書物にフォーカスしたものは驚くほど少ない。それが人為的に破壊されたものであれば、尚更だ。 形あるものはいつか失われる。全編に渡って諸行無常を強く感じる1...

書物の『破壊』に特化した歴史書。 著者が述べているように、確かに図書館や愛書家の歴史をテーマにした本は数多ある。しかし、失われた書物にフォーカスしたものは驚くほど少ない。それが人為的に破壊されたものであれば、尚更だ。 形あるものはいつか失われる。全編に渡って諸行無常を強く感じる1冊だった。

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2019/05/04

古代シュメール文明から現代の中東の紛争まで、いかに書物は 破壊され、失われてきたか。その原因と時代背景、歴史を辿る。 第1部 旧世界 第2部 東ローマ帝国の時代から一九世紀まで 第3部 二〇世紀と二一世紀初頭 各部に章有り。膨大な原注、参考文献、人名索引有り。 全体で700ページ...

古代シュメール文明から現代の中東の紛争まで、いかに書物は 破壊され、失われてきたか。その原因と時代背景、歴史を辿る。 第1部 旧世界 第2部 東ローマ帝国の時代から一九世紀まで 第3部 二〇世紀と二一世紀初頭 各部に章有り。膨大な原注、参考文献、人名索引有り。 全体で700ページを超える。 圧倒される本の厚さに躊躇しましたが、読み始めたら面白い! 歴史背景と共に図書館の盛衰、書物が滅びに至る過程が、 分かり易く、読み易い。翻訳も上質だと思いました。 歴史、地域の幅広い範囲を扱っているのも良い。 書物の破壊の原因の内、60%が故意、残り40%は自然災害、事故、 天敵(虫やネズミ等)、文化の変化、書写材の劣化だという。 40%の原因についても丁寧に記述されているし、 電子書籍登場による問題についても言及されています。 そして、60%の故意による破壊は2006年まで・・・イラク戦争での 破壊まで辿っています。その壮絶なこと! 粘土板、パピルス、羊皮紙、紙・・・記録や創作、教示等のために 生み出された素材は、便利であると同時に、脆いものでもある。 だからこそ、ヒトによって火に、水に、放り込まれる故意の恐怖。 征服や弾圧の過程、思想や民族(例えその根源が同じであろうとも) 等が要因である、自然災害以上の破壊は、喪失という絶望を伴う。 ヒトの叡知で生まれた書物は、ヒトの手で死に至らしめされる。 そう、破壊も救済も、全ては扱うヒト次第ということ。 ちなみに日本は、応仁の乱・関東大震災・第二次世界大戦での 記述がありました。

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2019/04/15

旧世界から現代までの書物の破壊の歴史を書いた図書。書物とその背景の歴史も書かれるのでかなり読みやすく、面白い。面白いけど人類があまりにも書物や図書館を破壊したことがわかり、落胆する。戦争や民族の否定などで書物の破壊が今でも行われているのは意識しておきたい。

Posted byブクログ