傑作はまだ の商品レビュー
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「元どおりになるものなど一つもない。しかし、それは決して不幸なことではない。だろう?」 すごく読みやすくて面白い。 設定については初めから最後までこんなこと有り得ないとしか思えないんだけど、有り得ない中での展開がまた有り得ない。それでも何故かとても嬉しいというか幸せな気持ちに...
「元どおりになるものなど一つもない。しかし、それは決して不幸なことではない。だろう?」 すごく読みやすくて面白い。 設定については初めから最後までこんなこと有り得ないとしか思えないんだけど、有り得ない中での展開がまた有り得ない。それでも何故かとても嬉しいというか幸せな気持ちになれる瀬尾まいこさんマジック満載の一冊でした。
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ある日作家の自分の元に、突然、会ったこともなかった息子が会いに来る。 そこからはじまる物語。 なんて事ない日常だけれど、その日常こそが愛おしいと思えるような作品。 主人公の考え方がゆるやかに変わっていくのが美しい。 瀬尾先生独特の、行間を読ませるやわらかい文章がすてき。
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人間の繋がりはそう簡単に切れるものではないし、その繋がりが人生を豊かにする。人との関わりは必要不可欠。 顔を向き合わせたことがない"息子"のおかげで、1人のおじさんが成長していく姿。涙 自分もまだまだこれからだ〜と元気づけられる。 からあげくんとかりんとうが...
人間の繋がりはそう簡単に切れるものではないし、その繋がりが人生を豊かにする。人との関わりは必要不可欠。 顔を向き合わせたことがない"息子"のおかげで、1人のおじさんが成長していく姿。涙 自分もまだまだこれからだ〜と元気づけられる。 からあげくんとかりんとうが食べたくなる....! 心温まる素敵な物語、出会えて良かった。
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読み始めはぶっ飛んだ設定だなって思っていたけれど、読み進めて行くうちにハマってしまうのが瀬尾まいこ作品。 妻のやってきたことを知った部分では思わず涙が溢れてきました。 タイトルは『君を知る日』の方が良かったのでは…と思うのは私だけかな?
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こんな状況はありえないよなぁ、と思いつつも、ほっこり読んでしまう。著者らしい、ある意味ファンタジーだ。
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瀬尾さんの魅せる優しい世界。 今回も包み込んでもらいました。 なんだかツッコミどころ満載な設定ばかりなのに、なぜか納得させられてしまいます。 本質的に人間は1人では生きていくことはできないので、コミュニケーションを諦めてはいけないなと思いました。 智くんの性格ができすぎなくら...
瀬尾さんの魅せる優しい世界。 今回も包み込んでもらいました。 なんだかツッコミどころ満載な設定ばかりなのに、なぜか納得させられてしまいます。 本質的に人間は1人では生きていくことはできないので、コミュニケーションを諦めてはいけないなと思いました。 智くんの性格ができすぎなくらい飄々と軽やかで、そのリズムに乗せられて読み終えました。 If we open our world, there are many new things and encounter. We shouldn't give up on having relationships with others.
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最初はこんな感じかと軽く読んでたが、美月がしていたことに気付きそこから号泣。ハピエンでなにより。これぞ瀬尾まいこという作品だった。
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主人公の加賀野正吉は、そこそこ売れてる小説家 50歳独身、一人暮らし ある日突然ひとりの青年が訪ねてきた 「永原智です。はじめまして」 それは一度も会ったことのない息子だった 編集者以外の人と接することもなく、ほぼ引きこもり生活を送っている加賀野は、驚くほど世間知らずだ。...
主人公の加賀野正吉は、そこそこ売れてる小説家 50歳独身、一人暮らし ある日突然ひとりの青年が訪ねてきた 「永原智です。はじめまして」 それは一度も会ったことのない息子だった 編集者以外の人と接することもなく、ほぼ引きこもり生活を送っている加賀野は、驚くほど世間知らずだ。 よくこんな生活で、人の心を動かす小説が書けるものだと感心してしまう。 それに対して息子の智は、コミュニケーション能力が抜群だ。 あっという間に相手の懐に入り、どんどん仲良くなってしまう。 羨ましいなぁ… 私もこんな能力が欲しい。 まぁ、こんな二人が同居生活を送ることになるのだが… 明るく社交的な智の影響で、加賀野は少しずつ社会と関りを持ち、人間らしくなっていく。 不器用ながらも新しいことに挑戦していく姿は微笑ましい。 例えば、智の為にお土産を買う場面で。 「カフェオレ大福。和と洋が融合された画期的な菓子だ。これはすごいものを見付けた。俺はわくわくして帰り道を急いだ」 だって(笑) 思わず吹き出しちゃった。 かわいい^_^ 加賀野は偏屈な変わり者と思いきや、意外に素直で、智の教えに耳を傾けるのね。 その様子にほっこりするんだなぁ。 智が加賀野の前に現れた本当の理由とは? そして智の母親・美月の生き方、加賀野の両親との関係など、ラストは驚きの連続。 この作品は200ページ程の易しい文章で、元気が欲しいときに読み返したくなる心温まる一冊です。
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小品ながらなかなかよかった。 ある日突然やってきた息子、そのおかしな共同生活。 特に大きな事件が起きるわけではなく、モラトリアムのような日々が読んでいて心地いい。このまま進んでいくのかと思いきやクライマックスでの感情の振り幅には瀬尾の巧みさに「なるほど」と唸った。
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