まにまに の商品レビュー
ん?んんー? 西加奈子、漁港の肉子ちゃんとか、きいろいゾウを読んで、あー、湿っぽくてねっとりしてて無理〜って思ってたのです。 しかしエッセイは、カラッとしつつ適度に温みもあって、すいすい気持ちよく読める⋯だと⋯?? 大したものです。さすが職業作家。 こいつぁ嬉しい誤算だ。 エ...
ん?んんー? 西加奈子、漁港の肉子ちゃんとか、きいろいゾウを読んで、あー、湿っぽくてねっとりしてて無理〜って思ってたのです。 しかしエッセイは、カラッとしつつ適度に温みもあって、すいすい気持ちよく読める⋯だと⋯?? 大したものです。さすが職業作家。 こいつぁ嬉しい誤算だ。 エッセイでありがちな、文末に「〜なのだけど(それは仕方のないことだけど、とか)。」をいっこも使ってないことでもこの人の筆力が分かる。 関西弁の入れ方も丁度いいし、何かを突き放すでもなく、異常に肩入れすることもなく、なんとも良い塩梅。 内容は、まあ多岐にわたるので読んでのお楽しみで。 この方、私の趣味に合わない作家リストに入れてたけど、あと一冊読んでみようかな、と思いました。
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著者ご自身があとがきで書かれていますが、『まにまに』って本当にいいタイトルですよね。好き。 どれもおもしろく、そして西さんの温かいお人柄がうかがえて胸のあたりがほくほくしてきます。エココンシャスっぽい女性がお手洗いで放尿音をごまかすため水をじゃあっと流し、トイレットペーパーもカ...
著者ご自身があとがきで書かれていますが、『まにまに』って本当にいいタイトルですよね。好き。 どれもおもしろく、そして西さんの温かいお人柄がうかがえて胸のあたりがほくほくしてきます。エココンシャスっぽい女性がお手洗いで放尿音をごまかすため水をじゃあっと流し、トイレットペーパーもカラカラカラーッと思いっきり取り、涼しい顔をして個室から出てきたとき、エコはどうした!とツッコむのではなくて勝手に相手への期待値を上げてしてしまう己を省みる。自分もこうありたい。
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西加奈子さんのエッセイ「まにまに」読了。 2015年に出版された書籍なんですね。雑誌の連載で、日々のこと、音楽のこと、書籍のこと、さまざまな、忌憚のない西加奈子さんの言葉が楽しかった。 音楽のことについては、私と好きな音楽のテイストが全然違うので、へー、という感じだったし、書...
西加奈子さんのエッセイ「まにまに」読了。 2015年に出版された書籍なんですね。雑誌の連載で、日々のこと、音楽のこと、書籍のこと、さまざまな、忌憚のない西加奈子さんの言葉が楽しかった。 音楽のことについては、私と好きな音楽のテイストが全然違うので、へー、という感じだったし、書籍の話は、さすが小説家、なんか、深いっ!(深すぎる…)、と、ちょと斜め読みぽくしてしまったんですが、 前半の日々のことは、めっちゃ面白くて、全ての話に付箋を貼りたいぐらいの気持ちで読みました。 ちゃかし方が絶妙! いやー、面白かったー。
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直木賞受賞作「サラバ!」を読んで非常に感銘を受けた著者のエッセイ本。 楽しみに手に取り読み始めたら、期待を裏切らないリズム感と面白さ。アッと云う間に心地よく読み終えてしまった。 その文章にも滲み出ているように思うのだが、著者はとても関西人でボーイッシュで正直で表現力豊かな才人だと...
直木賞受賞作「サラバ!」を読んで非常に感銘を受けた著者のエッセイ本。 楽しみに手に取り読み始めたら、期待を裏切らないリズム感と面白さ。アッと云う間に心地よく読み終えてしまった。 その文章にも滲み出ているように思うのだが、著者はとても関西人でボーイッシュで正直で表現力豊かな才人だと思う。ただそれが、読み始める前の予感みたいなものとあまりに同じ過ぎて、意外性が無いと云うか、ちょっと物足りなかった...というのは、読者ひとりの身勝手な不満だよなあ、とは分かっちゃいるのだが。 第2章が音楽で、第3章が本。どちらも自分自身の大好きな趣味の分野なので、ノンジャンルの第1章以上に楽しみに読めたのは良かった。さらに興味深かったのは、音楽がテーマの第2章と、本がテーマの第3章を読んで、読者の僕自身の反応が大きく違ったこと。音楽については「著者は著者、オレはオレ」と、別段大きく影響されたり感化されたりは一切無かったのだが、本については、それとは真逆。著者が取り上げた全ての作家と作品を一つ残らずメモに残し「おーっし、オレもいつか必ず読むぞ!」とひとり密かに心でガッツポーズ。我ながらオモロイ反応だった。
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わんぱくで聡明な女性作家の存在に癒された。 人のことを勝手に想像したフィルターを通してみることは危うく、 一元的に物事を見ても危ないし 素直に、歳をとりながら幸せに優しくしなやかに生きたいし 読書という感情体験は人を豊かにしてくれるし、、 そんな風に頼れるお姉さんが隣で何気に話し...
わんぱくで聡明な女性作家の存在に癒された。 人のことを勝手に想像したフィルターを通してみることは危うく、 一元的に物事を見ても危ないし 素直に、歳をとりながら幸せに優しくしなやかに生きたいし 読書という感情体験は人を豊かにしてくれるし、、 そんな風に頼れるお姉さんが隣で何気に話してくれてるようなあたたかさを感じる本だった。 この本全体から西加奈子さんの愛を感じられて好きだ
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最初は面白かったのですが、最後の2章である音楽と本の章はあまり楽しめなかった。西加奈子さん自身のことに興味がないと、最後まで楽しくは読めないと思う。
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11月に行ったクルージングで船内のライブラリーに置いてあった 軽く読めるエッセイで空き時間にちょこちょこ読んでたんだけど、最後まで読めなかったので図書館から借りて読了 西さんのユーモア溢れる文章にクスッとしながら楽しませてもらった が、中盤以降は音楽や本の話で造詣が深く、私の知...
11月に行ったクルージングで船内のライブラリーに置いてあった 軽く読めるエッセイで空き時間にちょこちょこ読んでたんだけど、最後まで読めなかったので図書館から借りて読了 西さんのユーモア溢れる文章にクスッとしながら楽しませてもらった が、中盤以降は音楽や本の話で造詣が深く、私の知識不足もあり、理解の範疇を超えてしまったので流し読みに つまり、中盤までは楽しめました
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くもをさがすから、西さんのエッセイを読みたくなって購入。このころから、自分の身体が誰のものなのかを考え続けていたんだなと感じた。読んだ本や音楽はとても興味深く、何冊もAmazonのリストに保存したし、Spotifyでアーティストをフォローした。また世界が広がる!
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前半1/2 通常エッセイ。西加奈子さんの視点には感心するし、時には声をだして笑っちゃうほどユーモアにも溢れた秀逸なエッセイ。 後半1/4 音楽エッセイ。音楽に興味もなく、知らないアーティスト、知らない曲の話で読み飛ばす。 ラスト1/4本エッセイ。読んだことある本のエッセイもあるが...
前半1/2 通常エッセイ。西加奈子さんの視点には感心するし、時には声をだして笑っちゃうほどユーモアにも溢れた秀逸なエッセイ。 後半1/4 音楽エッセイ。音楽に興味もなく、知らないアーティスト、知らない曲の話で読み飛ばす。 ラスト1/4本エッセイ。読んだことある本のエッセイもあるが、読んだことない本の話は途中から読みたくなってネタバレ避けのため読み飛ばす。 つまり前半は大いに楽しめた。
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