プロレス界vs.別冊宝島 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2003年から今に至るまで続いている 別冊宝島のプロレス暴露本。すれっからしのプロレスフ ァンなら思わず手に取ってしまうムックなのだが、この 単行本はそれらの総集編。単に抜粋・編集しただけでは なく、解説を付加した上で独立した作品に仕上がってい る。 このシリーズのターゲットは、前半が圧倒的に新日本プ ロレス、後半はその殆どがプロレスリング・ノア。おそ らくココに書かれている事はおおよそ「本当のこと」だ が、団体運営側としては触れて欲しくない事だらけなハ ズ。そんな中で新日は劇的なV字回復を見せたのだが、 ノアに関しては思わず目を覆いたくなるような凋落ぶり。 そうなった原因の大きな部分が宝島の暴露本にあったよ うな気がする。 新日本を心の拠り所としながらも、いつもしっかりした 試合を展開するかつてのノアもちゃんとチェックしてい た僕は、本来このシリーズに悪意を感じて然るべきなの だが、何故だかそこまでの否定感は無い。長年プロレス ファンをやっていると、「知らなくても良いこと」を知 ってしまった時の対応が出来るようになったらしく、こ の手の本を読んでもハナで笑う程度で、心が傷つくこと はなくなった。逆に、自分にちょっと面白いプロレス裏 知識が付いていくことを喜ばしくさえ思った。 でも、もう要らないかな、別冊宝島の情報は(^^;)。 最近はムックを購入することも無くなったし、裏事情を 知りたい、という欲求もほぼ無くなった。おそらく宝島 もその辺りはビシビシ感じており、だからこそ新機軸で ある「●●の真実」シリーズを中心に持ってきている気 が。 読むならそっちだな、やっぱり。 取り敢えず暴露ネタの集大成としては、立派な作品だと 思う。 ・・・二度と読み返すことは無いと思うけど(^^;)。
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