天冥の標 Ⅹ(PART3) の商品レビュー
全巻読了。 ワクワクしてさっと読めてしまう巻もあれば、かなり目が滑るところもあり意外と時間がかかった。 世界における根源的な力学(生命、物理)と社会という上部構造(コミュニティ、階級、アイデンティティ等)というこの世を支配するこの二つの力から有機的な物語を紡ぎたいという試みは非...
全巻読了。 ワクワクしてさっと読めてしまう巻もあれば、かなり目が滑るところもあり意外と時間がかかった。 世界における根源的な力学(生命、物理)と社会という上部構造(コミュニティ、階級、アイデンティティ等)というこの世を支配するこの二つの力から有機的な物語を紡ぎたいという試みは非常に意欲的なものだったが、個人的には少し前者の力が強かった。しかし17冊読ませるくらいの何らかのパワーがあったのも事実。 小川一水という作家には人間描写とか哲学的なところに関して時流のヒューマニズム以上のものを読み取ることができなかった。例えば6巻など社会的闘争がテーマだが、抑圧する側/される側、連帯と裏切り、構造的矛盾の爆発……という図式それ自体は普遍的だし書き方も下手ではないが、そこに私の人間観が更新されるような何かを感じず…(それでも最終巻の構成は良かった。) しかしながら、2巻や7巻の災害や振ってくる困難に対処するパニックムービーのようなお話や、5巻のこの小説の中で最大限にSF的な想像力が発揮されたお話などが面白くそういうとこに強みを発揮する人のように感じた。 それと同じ括りと捉えても良いだろうか、生態系や疫病、宇宙的な物理、生存本能、そのような世界や生き物における根源的な描写も高く評価したい。 あと最終巻のタイトルが良い。鳥肌が立つくらい良い。中身よりこの言葉がすべてではないかと思うほど。
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全10巻17冊、大変長い旅路でありました。1冊目を読んで2冊目を読んで、どこに連れて行かれるのか、どうつながっていくのかさっぱりわからないまま読み耽りようやく読了。概ね筋の通った面白い話でありました。最後はやっぱり会話劇のようになるのだなぁとつくづく思った。ドンパチばっかりで大長...
全10巻17冊、大変長い旅路でありました。1冊目を読んで2冊目を読んで、どこに連れて行かれるのか、どうつながっていくのかさっぱりわからないまま読み耽りようやく読了。概ね筋の通った面白い話でありました。最後はやっぱり会話劇のようになるのだなぁとつくづく思った。ドンパチばっかりで大長編は纏まらないよなぁ、と。長すぎて簡単に人に勧められない作品リスト入りする作品。
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残りページが減ってきているのに展開、展開の嵐でした それぞれの種族の思いややりたい事をぶち上げて1つの共同体として生き抜く様を読めて、すごい壮大な気分に浸ることが出来ました SF用語も固めで読んでてオタク心をくすぐられました アクリラとイサリのシーンは……胸が締まる思いで一杯になりました やっぱり生き抜くと言うことは相手を滅ぼす事になってて、それが味方側や大事な人にも適応される絶対的な法則なんだと思いました
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PL 2025.3.5-2025.3.6 10巻17冊読了。 最後は太陽系を離れ多くの異星種族たちと共に闘う、などという壮大すぎるスケールの物語だった。とは言え、作者が伝えたかったことは、人は醜いし、争うものだけど、愛すべきものだと言うことなのかな。さまざまな切り口があって、いろ...
PL 2025.3.5-2025.3.6 10巻17冊読了。 最後は太陽系を離れ多くの異星種族たちと共に闘う、などという壮大すぎるスケールの物語だった。とは言え、作者が伝えたかったことは、人は醜いし、争うものだけど、愛すべきものだと言うことなのかな。さまざまな切り口があって、いろいろ考えさせられる作品だった。
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800年にわたる大叙事詩も完結。 終わりよければすべて良し、とはいかないけれど……登場する全ての生き物たちが、待ち受ける運命に全力で抗っている様を読み身体に力が入り、その結末にそっと息を吐きました。 ノルルスカインはミスチフと一緒に永久の眠りに就いたのかしら。。 新星爆発(超新星爆発ではなかったみたい。それでもでかい)を、たくさんの犠牲を払って乗り越えたセレスは太陽系に帰ることにしたのかな。 ラスト、ヴァンディの子孫に会ったのは、イサリとカドムの子…?そしてその後ろにいる金髪、君はダダーのアクリラかな??ノルルスカインも人型で接触してきたことあったし。。 こんなにすったもんだしたけど、後年、他の地点から見たらよくある新星爆発としか観測できない、というのも良かったです。 脈々と続いていく歴史の1ページでしかない。でも、それが尊いです。 最終章が2019年なのも良かった。この時点からちゃんと、800年後にまた仲良くなれることを信じてた人たちがいたんだな。しかもオバちゃんから千茅への手紙っぽい(;_;) 諦めなければ、取り返せないことはない。きっと。 『おめでとう。もう、やめていいのです。あなたは。ーーーこの苦しい旅路に飽きて、さらに先の光景を見たいのでなければ』 2024年9月29日から小惑星が地球の重力圏に入って、2ヶ月ほど地球の衛星になるそう。 肉眼では見えないそうですがワクワクします。 セレスを引っ張ってきた後の地球も、月とセレスと衛星が2個になるのかなぁ。浪漫です。
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ついに読了。長い道程だった。 あまりの長さに、収まるところに美しく収まったかどうかに意識を向けることはできない。 このシリーズを通して鍵となる事柄は、差別・進化・感染症・宇宙・闘争・人心・性愛と多岐にわたる。 物語が物語として楽しく綺麗に収まることも大事だけど、それ以上に時代も相まって読み手に何かしら考える余地があるところが素晴らしい作品だと思う。 時代が変わり自身が変わればまた違った読み口になりそうな気がする。忘れたころにまた読みたい。
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大河ドラマ的に壮大な(すぎる)SF叙事詩 ●純粋知性体 「違うね。僕がやっていたのは、何をしないかを決めることだ」 ー ダダーのノルルスカイン ● 愛欲こそは、自と他を溶かし合う営みこそは、短く儚く焼け死ぬ者にも、無明の混迷に彷徨う者にも、等しく達成の境地をもたらす福音なのだ。
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最後は青葉か。やはり冥王斑で始まり、冥王斑で終わる物語なんだ。10年間にわたって書かれた全10巻17冊のSF大河小説、いや銀河小説というべきか。読み終えるのに約1年かかった。もう満漢全席でお腹いっぱいですよ。 この作品は、そのスケールやら世界観から<デューン>や<銀河帝国興...
最後は青葉か。やはり冥王斑で始まり、冥王斑で終わる物語なんだ。10年間にわたって書かれた全10巻17冊のSF大河小説、いや銀河小説というべきか。読み終えるのに約1年かかった。もう満漢全席でお腹いっぱいですよ。 この作品は、そのスケールやら世界観から<デューン>や<銀河帝国興亡史>に匹敵するのではないかな。ただ、読み終えるには根性というか根気がいるな(笑)。あと図書館の蔵書に入れてほしい。全冊入っているところが少ないんですよ。
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お、おわった…。SF苦手なわたしがここまで読んだのがすごい。また落ち着いたら書く とりあえず正月休み中に読み終わるという目標を達成できてよかった。 キャラクターがほんとに魅力的。
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ついに終わった…! 長い長い旅路で、想像できる範囲をとうに越え読むのに時間がかかってしまったけど、終わりました… ヒトもヒトでないものも、また生をつなぐことできたんだね… このⅩ巻PART1~3は、月へと新天地を求める晩年の千茅から始まり、千茅へ励ましの手紙を送ろうとする青年の青葉で終わるというのが、なんて粋なことしてくれるんだ!と拍手喝采を送りたい。 そして全巻通して、人類の可能性と、宇宙という未知の世界と、そこに住む地球外生命体の営みとが目の前に提示されて、今まで自分の持っていた価値観がふっとんだ。大人になって行動範囲も物事の捉え方も随分広がったと思っていたけど、この物語の前では井の中の蛙でしかなかった。 また、最近は物語に触れることに慣れてしまい、小説を読んだりドラマを見たりしても気持ちが昂ることがあまりなくなって寂しかったけど、まだこんな動悸がするほどわくわくして夢中になれる世界があるんだ!と嬉しかった。 新たな価値を与えてくれたという点で間違いなく人生ベスト3に入る作品。私が死んだときは17冊全部棺桶に入れてほしい。
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