指定管理者制度の実務 の商品レビュー
本書は、自治体法務における原則や考え方を基礎から丁寧に解説しつつ、それを踏まえ、指定管理者制度の運用に際して自治体が抱える課題の解決策を提示している。著者いわく、「指定管理者制度を題材として自治体法務の基礎を学ぶ」ための本である。 なかなか癖のある書きぶりであり、また、何度も同じ...
本書は、自治体法務における原則や考え方を基礎から丁寧に解説しつつ、それを踏まえ、指定管理者制度の運用に際して自治体が抱える課題の解決策を提示している。著者いわく、「指定管理者制度を題材として自治体法務の基礎を学ぶ」ための本である。 なかなか癖のある書きぶりであり、また、何度も同じような内容が繰り返されるのでくどく感じるところはあるが、本書は、自治体職員が指定管理者制度の適正な運用を行うのに資するだけでなく、法的な考え方を身につけるためにも非常に有益なものだと感じた。「指定管理者が行う事業において、「管理者」として行う事業と「利用者」として行う事業は区別すべき」、「指定管理者制度は、法律行為である使用許可を委託できるようにすることを目的としたものであり、委託の方式の一つである」といった本書で述べられていることは、法的な正論ばかりだといえる。
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