屋上 の商品レビュー
自殺する理由がない男女が次々と飛び降りる屋上は、死んだ盆栽作家と悲劇の大女優の祟りか?暗闇坂や龍臥亭に劣らぬ謎に名探偵・御手洗潔が挑む長編ミステリー。 年に一度は読みたい島田荘司ワールド。本作も不遇の芸術家の運命をきっかけに、たくさんの仕掛け舞台がイリュージョンのように読み手を魅...
自殺する理由がない男女が次々と飛び降りる屋上は、死んだ盆栽作家と悲劇の大女優の祟りか?暗闇坂や龍臥亭に劣らぬ謎に名探偵・御手洗潔が挑む長編ミステリー。 年に一度は読みたい島田荘司ワールド。本作も不遇の芸術家の運命をきっかけに、たくさんの仕掛け舞台がイリュージョンのように読み手を魅了する。
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トリック自体は「そんな馬鹿な」と呟きたくなるような荒唐無稽な内容だが、作品世界の「リアリティの基準」があらかじめ低く設定されているので、不思議と許容できてしまう。ユーモアミステリという評価は間違いではないし、実際思わず吹き出してしまう悪ふざけのようなシチュエーションが連続するが...
トリック自体は「そんな馬鹿な」と呟きたくなるような荒唐無稽な内容だが、作品世界の「リアリティの基準」があらかじめ低く設定されているので、不思議と許容できてしまう。ユーモアミステリという評価は間違いではないし、実際思わず吹き出してしまう悪ふざけのようなシチュエーションが連続するが、その根底には高度成長期以降の「日本」に対する痛烈な批判意識が横たわっており、(この著者特有の)反骨精神にはいささかの衰えもない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
御手洗潔シリーズ長編。 登場人物が関西弁で会話するので、結構ユーモア感があり あとがきにもあるように、ユーモアミステリーと言える感じがする。 推理小説なんだが、謎の部分はちょっとオカルトチックでもあり難解なんだが、謎解きの答えが自分的にはあり得ない感じでガッカリ感があった。
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ミステリーを読みなれていると、半分ほど読めば大体の真相にたどり着く。それでも、散りばめられた伏線を回収し一つの真実が明らかになると、その突飛もない出来事が度重なりたくさんの謎を生んでいたことに驚き、御手洗と同じように哄笑し、ミステリーなのにユーモラスな怪事件に舌を巻いてしまう。さ...
ミステリーを読みなれていると、半分ほど読めば大体の真相にたどり着く。それでも、散りばめられた伏線を回収し一つの真実が明らかになると、その突飛もない出来事が度重なりたくさんの謎を生んでいたことに驚き、御手洗と同じように哄笑し、ミステリーなのにユーモラスな怪事件に舌を巻いてしまう。さすが、島田荘司先生!非常に面白かった!人間、悪いことはできない。
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事件の真相はトリッキーで、色々と疑問が残るところもある。 しかし、500ページを越える作品なのに、一気に読むことができるくらい読みやすかった。
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この前に読んだのが複雑怪奇すぎる小説だったから、これは楽しく読めた。人の死をなんとも思わないようなミステリも面白い。
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久々の御手洗シリーズ。流石の荒唐無稽ぶりだが、これこそがシリーズの醍醐味。 オカルト的シチュエーションでも、合理的な回答が得られる。 連続して、転落死する屋上の謎とは?
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自殺する理由がない男女が、次々と飛び降りる屋上がある。足元には植木鉢の森、周囲には目撃者の窓、頭上には朽ち果てた電飾看板。そしてどんなトリックもない。死んだ盆栽作家と悲劇の大女優の祟りか?霊界への入口に名探偵・御手洗潔は向かう。人智を超えた謎には「読者への挑戦状」が仕掛けられてい...
自殺する理由がない男女が、次々と飛び降りる屋上がある。足元には植木鉢の森、周囲には目撃者の窓、頭上には朽ち果てた電飾看板。そしてどんなトリックもない。死んだ盆栽作家と悲劇の大女優の祟りか?霊界への入口に名探偵・御手洗潔は向かう。人智を超えた謎には「読者への挑戦状」が仕掛けられている!
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