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科学と非科学 の商品レビュー

3.4

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

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2024/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

科学と非科学、全体からの分離など、科学に限らず、学問や人生の本質に重なる話が多かったように思う。 自然科学系には苦手意識があったが、非常に楽しく読むことができた。

Posted byブクログ

2023/02/05

科学の世界に身を置いてきた自分にとっては少し期待外れ。具体的な話とすごく抽象的な話が入り混じっていて何が言いたいのかがわかりにくいところや、なんだかメッセージが浅く感じられるところが多数。もう少しはっきりと結論を述べてほしい。

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2023/02/25

勝手にトンデモ科学と科学の違いが書かれているのかなと思い手に取りましたが、実際は科学者目線の少々哲学的なエッセイ。それがわかると楽しく読める。読了後、ネットで調べたらサイエンスエッセイと紹介されていた。後書きにきちんと記載があったが、こちらの心持ちの関係で序盤にも入れてもらえたら...

勝手にトンデモ科学と科学の違いが書かれているのかなと思い手に取りましたが、実際は科学者目線の少々哲学的なエッセイ。それがわかると楽しく読める。読了後、ネットで調べたらサイエンスエッセイと紹介されていた。後書きにきちんと記載があったが、こちらの心持ちの関係で序盤にも入れてもらえたらありがたい。 科学は意外と曖昧で、実験結果と現実が違うことを「茶々が入る」と説明するところ、面白かった。

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2021/10/24

面白い所もある。 本書を読んで、この読後感はなんだろうかと考えていたが、非常に似たモノを思いついた。ブログである。 それぞれの項はそれなりに興味のひく内容から、退屈で斜め読みした部分もあった。しかしそれらの内容はタイトルとは連携してはいるが、最終的に筆者の伝えたい事が全体として真...

面白い所もある。 本書を読んで、この読後感はなんだろうかと考えていたが、非常に似たモノを思いついた。ブログである。 それぞれの項はそれなりに興味のひく内容から、退屈で斜め読みした部分もあった。しかしそれらの内容はタイトルとは連携してはいるが、最終的に筆者の伝えたい事が全体として真を捉えているかというとそんな事はない。 冒頭の項ではある程度のまとまった形となっていたが、途中からは編集者も読んでいないのかもしれない。 より深い推敲を加えた筆者の本が読みたい。

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2021/10/14

よくも悪くもよくある理系科学者による科学エッセイ。サクサク読める。科学の不確実性とか作動中の科学的な話はよいのだけれども終盤で独自のオカルティックな運命論とか決断主義に走るのがなんとも。これではファナティックな反ワクチン論とかをも擁護しうるととられかねないのでは。

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2021/12/07

エピローグが響く。 科学的とか非科学的とかそんな簡単な話ではないようだ。 自分は非科学は信じない非合理だ!って決めつけてる節はあった。 非科学的な言動が嫌いなのは揺るがないが、非科学的なものを大事にしても良いとも思った。 科学者のエッセイもっと読んでみた

Posted byブクログ

2020/01/01

▼新しい概念とは ■一人の夢から生まれたものが、社会に認められて、科学理論の体系の一部となったもの ■新しい概念は、今の常識という前提では想定しないものが多い だからこそ、正しさだけでなく分かりやすさが重要

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2019/12/03

filerの紹介で興味持ち購入。 後半、大学の研究に柔軟性が無くなることが、科学的な発想に影響を与えるという問題提起が一理あると思う一方、終盤の話など若干科学から外れるところもあり、何とも不思議な印象を残して読み終えた。あとがきでエッセイ的な本を書く…ということが書いてあり、ちょ...

filerの紹介で興味持ち購入。 後半、大学の研究に柔軟性が無くなることが、科学的な発想に影響を与えるという問題提起が一理あると思う一方、終盤の話など若干科学から外れるところもあり、何とも不思議な印象を残して読み終えた。あとがきでエッセイ的な本を書く…ということが書いてあり、ちょっと納得した。 本書の内容からはズレるかもしれないが、原発への考えの具体的なところをもう少し聞きたいと思った。

Posted byブクログ

2020/01/19

・科学は科学的でも、それを使う人間によって非科学となる。 ・人間は「有限」の試行回数で、世界を理解するために生み出した知恵が「科学的」と呼ばれている手法。その網からもれてしまうリスクが常に存在する。 ・自分の分野について何でも知っているという顔をする専門家は信用するに足らない。ど...

・科学は科学的でも、それを使う人間によって非科学となる。 ・人間は「有限」の試行回数で、世界を理解するために生み出した知恵が「科学的」と呼ばれている手法。その網からもれてしまうリスクが常に存在する。 ・自分の分野について何でも知っているという顔をする専門家は信用するに足らない。どこまでが分かっていて、どこからかは分かっていないことなのか、きちんと説明できるのが本当の専門家。

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2019/10/16

世界は科学的に説明できる部分もあるし、科学ではまだ説明できない部分もある。科学で説明できる範囲は限定されるし、それまで非科学的とみなされていた事象を科学的に説明できるようになった部分もある。 分子生物学者である著者は、科学と非科学の境界は絶えず、行きつ戻りつするのだと言う。それ...

世界は科学的に説明できる部分もあるし、科学ではまだ説明できない部分もある。科学で説明できる範囲は限定されるし、それまで非科学的とみなされていた事象を科学的に説明できるようになった部分もある。 分子生物学者である著者は、科学と非科学の境界は絶えず、行きつ戻りつするのだと言う。それは、科学的知見は常に検証、修正が行われ、より確からしい理論へと改善されていくと言うことだ。しかし、それが即ち、科学は日々アップデートされ、世界をより正確に説明するようになってきているかと言うと、そう単純でもない。 「科学的」だとか「非科学的」だという表現は一般的に使われている。いわゆる「科学的」とされるものは客観的に再現性が確認されていることだとされるが、「科学的」な厳密さを求めると、その再現は簡単ではない。木から落ちるリンゴで有名な万有引力の法則ですら、厳密には真空状態という非日常的な条件が必要になる。 「科学的」とされるものごとには再現性が求められるが、「科学的」であろうとするほど、様々な制約条件が必要になり、その再現は困難になる。「科学的」確からしさの限界に直面し、やがて確率論(数多の実験を繰り返した結果、「科学的」に再現した確率)に落ち着くことになる。 著者はこの「科学的」な確率論への違和感を訴える。 本書での例はこうだ。大病の宣告を受けた患者が手術の選択を医師から求められたとする。その際、手術成功の確率が伝えられたとしよう。しかし、その確率はその宣告を受けた本人の手術自体が成功する確率ではなく、これまで様々な条件下でその手術を受けてきた様々な特性(性別、年齢、身長、体重、病歴などの差異)を持った人たちの成功件数と失敗件数とから算出された確率でしかないのだ。その確率を「科学的」だと言われても、自身の手術という一回性の前では空々しさすら覚えるのではないか。 だからと言って、「非科学」の側に振れる訳にもいかない。「科学的」とされることに対して、安易に「正しい」というレッテルを張るのではなく、下記の引用のように、目の前の現象が自身にとってどのような意味を持つのか、「科学」と「非科学」のグラデーション上で根気よく考え続ける態度が重要になってくる。 「「科学こそが最も新しく、最も攻撃的で、最も教条的な宗教制度」というポール・カール・ファイヤアーベントの言は示唆に富んでいる。そして何より妄信的な権威主義と、自らの理性でこの世界の姿を明らかにしようとする科学は、その精神性において実はまったく正反対のものである。科学を支える理性主義の根底にあるのは、物事を先入観なくあるがままに見て、自らの理性でその意味や仕組みについて考えることである。それは何かに頼って安易に「正解」を得ることとは、根本的に真逆の行為だ。」 本書は2018年1-12月に講談社のPR誌「本」に連載されていたエッセイを再構成、加筆・修正されたものだけあって、日常の言葉で科学について語られていて門外漢でも読み進めることができる

Posted byブクログ