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世界推理短編傑作集 改題・新版(4) の商品レビュー

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2023/09/24

 法律はそれをまもる人間がいるあいだしか力はない。警察は、それを恐れる人間がいるあいだしか能力は発揮できない。このたったひとりの男は、その二本の手でもって、全社会に、いままでになかったことをさせた。つまり、社会は考え、これほど明白な事実に呆然としたのである。 2019/10/1...

 法律はそれをまもる人間がいるあいだしか力はない。警察は、それを恐れる人間がいるあいだしか能力は発揮できない。このたったひとりの男は、その二本の手でもって、全社会に、いままでになかったことをさせた。つまり、社会は考え、これほど明白な事実に呆然としたのである。 2019/10/18読了 トマス・バーク『オッターモール氏の手』(中村能三 訳)より。本巻は“奇妙な味”の傑作揃いだが、ダンセイニ『二壜のソース』やウォルポール『銀の仮面』などは、イヤミス状態で、個人的には好きにはなれなかった。

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2020/09/26

ミステリアンソロジー。今回は「奇妙な味」という感じの作品が多い印象です。そしてそういう作品がとっても好み。 お気に入りは再読だけれどアーヴィン・S・コップ「信・望・愛」がやはり好き。あまりにシニカルでブラックな読み心地がたまりません。そういえば他で読んだのは恐怖小説集に収録されて...

ミステリアンソロジー。今回は「奇妙な味」という感じの作品が多い印象です。そしてそういう作品がとっても好み。 お気に入りは再読だけれどアーヴィン・S・コップ「信・望・愛」がやはり好き。あまりにシニカルでブラックな読み心地がたまりません。そういえば他で読んだのは恐怖小説集に収録されていたのだったけど。当人たちにしてみればとてつもない恐怖の物語なんですよね、これ。 評判だけ聞いて知っていたトマス・バーク「オッターモール氏の手」、なかなか不気味で良いなあ。なんとなくネタだけ知っていたロード・ダンセイニ「二壜のソース」も、思ったよりもぞくっとさせられる読み心地でした。ダイジェストとかだけで読んだ気になっていてはいけません。そして一番怖いのはドロシー・L・セイヤーズ「疑惑」。じわじわと迫りくるサスペンス、そしてラストでがつんとやられました……。

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2019/05/06

推理だけでなく心理恐怖的な物も多い。 名作揃いなので昔読んでいた話も多く筋は忘れていてもトリックは覚えている話も多かった。

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2019/03/17

『世界短編傑作集』完全リニューアル版第4巻。 ダンセイニ『二壜のソース』、セイヤーズ『疑惑』、クイーン『いかれたお茶会の冒険』、ノックス『密室の行者』etc.と、短編の超有名作がズラリ。どれも良作ばかりで面白いこと間違いなしですが、今回初めて読んだ「信・望・愛」のストーリー性の素...

『世界短編傑作集』完全リニューアル版第4巻。 ダンセイニ『二壜のソース』、セイヤーズ『疑惑』、クイーン『いかれたお茶会の冒険』、ノックス『密室の行者』etc.と、短編の超有名作がズラリ。どれも良作ばかりで面白いこと間違いなしですが、今回初めて読んだ「信・望・愛」のストーリー性の素晴らしさと、ベイリーの『黄色いなめくじ』がある意味ベタな展開かもしれないんですが、そこが好みで良かったですね。

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2019/02/13

第4巻。 本書にはダンセイニ『二壜のソース』が収録されている! ダンセイニといえば幻想小説、ファンタジーでお馴染みだが、『奇妙な味』の代表作とも言えるこの短編には思い入れがある。食べられるものなら食べてみたい、ナムヌモ……。 (しかし私が最初に読んだのはハヤカワなので、「二壜の〝...

第4巻。 本書にはダンセイニ『二壜のソース』が収録されている! ダンセイニといえば幻想小説、ファンタジーでお馴染みだが、『奇妙な味』の代表作とも言えるこの短編には思い入れがある。食べられるものなら食べてみたい、ナムヌモ……。 (しかし私が最初に読んだのはハヤカワなので、「二壜の〝調味料〟」の方が何となく落ち着く) その他、ノックス、ハメット、セイヤーズ、クイーン等々、黄金期探偵小説を象徴するような1冊だった。

Posted byブクログ