リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン:センチュリー の商品レビュー

ケビン・オニール(著者),アラン・ムーア

2019/06/27

分厚い解説には軽く目を通しつつ、ざっと1回読んだ限りでは、前2作よりも時代が現代に近いぶん引用元の知識があり、ザックリとした全体像は掴みやすかった。とはいえ意味がわからなかった部分も多いし、まだ気がついていない小ネタもたくさんあるんだろうなあ。

小ネタで言うと、「エターナル・チャンピオン」関連の人物が出てきたのにはおどろいた。『エルリック・サーガ』とか『エレコーゼ』シリーズとか、中学生のときに読んでたわ。不死になった主人公達が、時代が下るにつれ倦怠感・挫折感に包まれていくのは、イギリスの社会状況を反映した描写なのかもと思った。

しかし、こういう話が成り立つのは、都市の歴史がありサブカルチャーの一大発信地でもあるロンドンならではだなあと思う。次は、解説片手に一コマ一コマ読んでいくことにしよう。