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悲観する力 の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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2024/04/14

「考えろ」と言われてどうしたらいいのか分からなくてムッとする私のような人には、218ページから221ページの「悲観の練習をする」を読めば分かるだろう。 ここだけでいいくらい、詰まっている。 子供の頃は悩んで考えて苦しんだ感覚があるけれど、最近は無理矢理「大丈夫だから」と自分に楽...

「考えろ」と言われてどうしたらいいのか分からなくてムッとする私のような人には、218ページから221ページの「悲観の練習をする」を読めば分かるだろう。 ここだけでいいくらい、詰まっている。 子供の頃は悩んで考えて苦しんだ感覚があるけれど、最近は無理矢理「大丈夫だから」と自分に楽観視させることを強制し続けていたことにこの本を読んで気付く。 なんだ、そのままで良かったのか。下手にポジティブにならなくて良かったんだ。 というか根がネガティブで、ありもしないことを妄想しては不安がる子供だったから、そのまま現実場面でも悲観してあれこれ考えていれば、今頃きっと今の生活とはちょっとズレた世界線に生きていたんだろうなあ。惜しいな。

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2023/11/17

面白い人だなと思った。 『作家の仕事にやる気なんか出たことは一度もない。 デビュー以来ずっと嫌々書いている。 小説を書く仕事が楽しいなんてまったく感じていない。』 というのはなんか気が抜けてほっこりしてしまった。 『好きを仕事に』とか煽る最近の風潮が嫌だなと思っていたから、作...

面白い人だなと思った。 『作家の仕事にやる気なんか出たことは一度もない。 デビュー以来ずっと嫌々書いている。 小説を書く仕事が楽しいなんてまったく感じていない。』 というのはなんか気が抜けてほっこりしてしまった。 『好きを仕事に』とか煽る最近の風潮が嫌だなと思っていたから、作者の主張を読んで嬉しくなってしまった。 『絶対に失敗しないと言いきれることが、自信ではない。 やれることは全部やったと言いきれることが、自信である。』 うーむ、納得!

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2023/06/26

「力」より「技術」というべきか。例えば格闘技や武術は、あらゆる攻撃を想定し身体が勝手に反応するまで繰り返し稽古する。まさに「悲観力」。地味である。カッコいい部分だけを見て力任せに手足を振ったり、誰でも簡単にマスターできるマニュアル的な教え方をねだったり、そういう人がきっと本書の「...

「力」より「技術」というべきか。例えば格闘技や武術は、あらゆる攻撃を想定し身体が勝手に反応するまで繰り返し稽古する。まさに「悲観力」。地味である。カッコいい部分だけを見て力任せに手足を振ったり、誰でも簡単にマスターできるマニュアル的な教え方をねだったり、そういう人がきっと本書の「楽観的」な人なんだろう。全方向への対処を施して初めて力か抜ける。なるほど。

Posted byブクログ

2023/04/20

森博嗣さんの本を小説を含めて、初めて読んだ どうも自分とは違うタイプの方の話だったけれど 押し付けないし、違うタイプだったからこそ、勉強になった 読みやすかった

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2024/01/06

物事を悲観的に考えるメリット。そもそも考えるということについて。 おそらく自分はかなり楽観的な性格だが、工学を学んだ身としてはフェールセーフは当然。 意外と悲観的な考えを実践できているかも。 「自信」に関する考えに感銘を受けた。

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2023/02/26

この本で筆者の言う悲観とは単なるネガティブや後向きな人の事ではなくて、もしこういう良くない事が起きたらああしようと予め考えて準備する考え方の事で、この能力は非常に重要だと思う。悲観力のある人と、単なるネガティブな人との間には雲泥の差があるし、常に前者でありたいと思った。

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2022/07/31

父の思考を丁寧に聞いたような時間だった 悲観をする ただマイナス思考をするのではなくて、 考えろ、疑え、先回り、危険予測 それだけが教えだった 毎日飽きることなく必ず言われた 私もきっと悲観的

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2021/12/02

悲観によって、対策を考え、対策を取れるようになることで、安心できる。 悲観しすぎることはない。ストレスが溜まるのは、悲観ではなく、絶望しているからだ。どうやっても対策不能だとなると絶望する。悲観があれば、なんとかなると楽観できる。

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2021/11/19

過去を楽観し、未来を悲観する。悲観はマイナス思考やネガティブとは違う。淡々として冷たいように感じられる森さんの言い回しがいつもながら私には響きます。。内容は抽象的なので具体策は無し。ただ、読み終えたあとにほんの少し優しさと勇気をもらえる気がする。そんな森博嗣ワールドです。。

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2021/11/14

人気作家によるエッセイ。 悲観することは決して悪いことではない。 先々のことを考え悲観的に見ておく方が、将来起こる様々な出来事に対処しやすくなる。 日本では楽観的に考える風潮が蔓延し、楽観視する人が増えていることを危惧している。 この本はコロナ以前に出版されたものなので、悲観論...

人気作家によるエッセイ。 悲観することは決して悪いことではない。 先々のことを考え悲観的に見ておく方が、将来起こる様々な出来事に対処しやすくなる。 日本では楽観的に考える風潮が蔓延し、楽観視する人が増えていることを危惧している。 この本はコロナ以前に出版されたものなので、悲観論が蔓延する現在の状況は想定していない。当時、この状況を想像した人はいなかったと思うし、著者も現在の状況まで考えていたかどうかわからない。因みに自分も著者と同じようにやや悲観的に考える方だ。 将来の最悪の状況を想定しながら生きているが、でも心配性ではない。 そこが著者との違いかも。悲観することと心配性は似て非なるものだと思う。

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