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蠕動で渉れ、汚泥の川を の商品レビュー

3.6

15件のお客様レビュー

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2020/12/19

自分がいい奴でも悪い奴でも 自分からは逃げられない。 日記が続かない理由は、破くから。 嫌な思い出は全部破って捨てる。 記憶に重石を置いて、忘れるまで置いておく。 腐った記憶がドロドロになってやっと燃やせる。

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2019/11/23

『苦役列車』以来、西村作品二作目。『苦役〜』より前の17歳の貫多が主人公。この頃からもう既に貫多でしたw どうしようもないこの感じがとても良いです。アキコさん?だったか、噂の彼女が出てくる作品が読みたいですね(^^ まあ、この調子だとあまり変わらなそうですが…彼は。

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2019/04/29

17歳の自分勝手な青年の話。気分を害す思考が多く、読んでいて不快に思う。クズな主人公を読みたい方はぜひ!

Posted byブクログ

2019/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ざっくりと言えば、17歳の貫太が洋食屋でアルバイトを始め、住み込みになり希望を抱くが、辞める、というだけの話。 終盤に至って気づくが、そういえば彼はまだ文学に開眼していないのだ。 探偵小説などを読んではいるが、田中英光の名前が出てこないあたり、そうらしい。 著者には「小説にすがりつきたい夜もある」という芯を食ったエッセイ集があるが、 少年貫太は「すがりつきたい気持ち」だけがあって「何にすがりつけばいいのか」がわかっていないのだ。まだ。 すがりつきたいものがわかっているだけ幸せともいえる。 それにしても書いているものは同じ。 とはいえ長いぶん、溜まりに溜まった鬱憤を晴らそうとする終盤の畳みかけるような罵詈雑言は、しびれるくらい面白い。

Posted byブクログ

2019/01/26

こんな青春も、存在する―。17歳。中卒。日雇い。人品、性格に難あり。しかし北町貫多は今日も生きる―。無気力、無目的に流浪の日々を送っていた貫多は、下町の洋食屋に住み込みで働き始めた。案外の居心地の良さに、このまま料理人の道を目指す思いも芽生えるが、やがて持ち前の無軌道な性格から、...

こんな青春も、存在する―。17歳。中卒。日雇い。人品、性格に難あり。しかし北町貫多は今日も生きる―。無気力、無目的に流浪の日々を送っていた貫多は、下町の洋食屋に住み込みで働き始めた。案外の居心地の良さに、このまま料理人の道を目指す思いも芽生えるが、やがて持ち前の無軌道な性格から、自らその希望を潰す行為に奔りだす―。善だの悪だのを超越した、負の青春の肖像。渾身の長篇私小説! 痛い、痛すぎる。でも読んでしまう。

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