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記憶の渚にて の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2020/01/11

口汚く謗るそしる 大仰で無意味な 永遠に答えのでない問いに立ち向かう蛮勇を 骨箱 感慨はない もう兄とは忌憚なく話し合えるような間柄ではなくなっていたのだ 名古屋風味噌おでん 八丁味噌 赤茶漬け ねんごろ懇ろに合掌するよう規定で定められているのだろう マニュアルを最初から軽んずる...

口汚く謗るそしる 大仰で無意味な 永遠に答えのでない問いに立ち向かう蛮勇を 骨箱 感慨はない もう兄とは忌憚なく話し合えるような間柄ではなくなっていたのだ 名古屋風味噌おでん 八丁味噌 赤茶漬け ねんごろ懇ろに合掌するよう規定で定められているのだろう マニュアルを最初から軽んずる人間に本当の意味で独創的な者は一人もいなかった気がする 電話機を耳朶じだに押し当てる ひさこ寿子 懐旧談かいきゅうだん 深謀遠慮を巡らした 要らぬ穿鑿せんさくめいたことをせずに有難く押し頂いて即刻掲載という成り行きになったのだろう 粟粒結核ぞくりゅうけっかく 仔細に読み解いていくと 自らの誤謬を悟ったことになる 彼はざんき慙愧に堪えぬとでもいうような重々しい口調で アトピーに著効を示す 共食いするのが厭な奴らは檻から逃げ出す以外に手がないだろう PCの前で呻吟する羽目に陥っているのだった 地下鉄東西線は門前仲町駅で降り 挙措動作を観察していた どこかのりと祝詞にも似た教祖のかみごと神言を全員て唱えているときも 朗誦ろうしょう ふせ臥せっていた 天啓のように閃めくものがあった ここ国分寺の冷え込みは都心よりずっと厳しかった 慙愧に堪えません 東京で荼毘に付され ジャンヌ・ダルクが聴いたという神の声は、てんかん性幻聴だったと思われます。 はくせき白皙の青年テロリスト 謙遜や韜晦とうかい 軽佻浮薄に過ぎる タイ名物のトゥクトゥク(三輪バイク) 他の生物は自分達の生存を時間という視座から見つめたりはしていないだろう すべてが刹那刹那で忘れ去られていくのなら かつての「未来」は平凡な「日常」へと姿を変えざるを得なかったということか まだ諾否の返事は届いていない じっし実姉のように慕い きいと生糸相場で巨額の損失を被り 信濃町の慶應病院に搬送され 雨上がりの曇空くもりぞら 秘匿した 尾道ラーメン 福山市 繁盛ぶり 敢然と拒否した 遺贈 その香りを鼻腔深く吸い込んだ 編纂する過程で この兄弟の相克に開祖は悩み抜き 末期意識清明 長逗留 桜の煎じ汁 うなばら海原 「文藝春秋」の巻頭随筆に スーパー・ナチュラルな現象がしばしば登場してきた オルタナティヴな生を描くという大切な仕事 意味深長

Posted byブクログ

2019/07/06

大好きな作家さんなので、書店で手に取ってすぐ読み始めたのはもう何か月前…? 職場の昼休みや、待ち合わせの時間など細切れで読んでると、だんだん訳が分からなくなってしまって、これはしっかり読まないといけないと、後半は正座して読んでしまったにもかかわらず、消化不良… ここで終わる?と...

大好きな作家さんなので、書店で手に取ってすぐ読み始めたのはもう何か月前…? 職場の昼休みや、待ち合わせの時間など細切れで読んでると、だんだん訳が分からなくなってしまって、これはしっかり読まないといけないと、後半は正座して読んでしまったにもかかわらず、消化不良… ここで終わる?とまだまだ小説の中に身を置きたい自分だけが取り残された感が… 解説にもあるとおり、私も小説の中に入り込んでしまうからか、東也がおいてけぼりの結末にどうしても納得できなくて、白石作品初の星3つ。

Posted byブクログ

2019/02/12

これは、通勤時間に細切れで読む本ではなかった。まず登場人物の関係が複雑で、メモでもしなきゃついていけないほどなのと、じっくり読んで理解したい文章が何箇所かに出てくるのと…。白石ワールド炸裂というか、これまでの作品のなかで最も難解かも。再読するかな。

Posted byブクログ