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魍魎桜 よろず建物因縁帳 の商品レビュー

4.2

16件のお客様レビュー

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2020/01/01

よろず建物因縁帳シリーズ 第5弾。 最初に向かった先は普通のお宅だったが、そこでサニワ?を 発揮して、女の敵をケチョンケチョンにしてやった。 メインの話は、地滑り現場で八百年程前から語られている 伝承通りに人柱が埋まっていたのだが、同時に老婆の霊も 目撃されるようになり、調査を依...

よろず建物因縁帳シリーズ 第5弾。 最初に向かった先は普通のお宅だったが、そこでサニワ?を 発揮して、女の敵をケチョンケチョンにしてやった。 メインの話は、地滑り現場で八百年程前から語られている 伝承通りに人柱が埋まっていたのだが、同時に老婆の霊も 目撃されるようになり、調査を依頼された仙龍達。 樹齢800年を越える枝垂桜に秘められた真実が明らかになる。 今回は2回ほど泣きました。憑き御寮に出てきた庭師も 登場して、いい仕事してました。 隠温羅流導師を継ぐ者は、他界する前夜に 決まった現象が起こるという。 仙龍の寿命を思わず逆算してしまい 呪われた宿命から早く救ってくれと春菜に願う今日この頃。

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2019/09/24

好きなシリーズの最新作。 因縁がらみの建物を移す曳き家の仙龍と春奈が活躍する。 「主人公が嫌い」って意見もあるが、私には理解できない。フツウにまっすぐで好感のもてる主人公だと思うのだが考えすぎでは……? 読書なんて感じ方は人それぞれだし、キャラの好みも千差万別でいいとは思うが、私...

好きなシリーズの最新作。 因縁がらみの建物を移す曳き家の仙龍と春奈が活躍する。 「主人公が嫌い」って意見もあるが、私には理解できない。フツウにまっすぐで好感のもてる主人公だと思うのだが考えすぎでは……? 読書なんて感じ方は人それぞれだし、キャラの好みも千差万別でいいとは思うが、私は春奈に好感を持っている。 今作では重役の浮気に本気で怒る所や自然におばあちゃんの手を握る所(+「わんこ」発言)、過去に遡れば一作目の赤子に関係する哀しい真相に感情を乱すところなど、勝ち気で強気、仕事以外では不器用でやや融通が利かないが、そんな青臭いところも含めて応援したくなる。 仙龍との微妙な距離感や恋愛面でのもどかしすぎる進展ぶり、小林教授やコーイチ、和尚など魅力的な周囲の人物との掛け合いも楽しい。 いちいち登場人物にイライラしながら読むのも不毛だし(どこで切るかは自由)、キャラクターに愛着持ってシリーズを追っかける方がストレスフリーでずっと楽しい。 今回は地滑りで発見された人柱の遺骨と樹齢八百年の枝垂れ桜にまつわる悲恋。 終盤であきらかになる真相はあっさりめだが、それまでの過程が面白い。ホラー描写もさほどグロくはないが、そこに絡む人間関係がテンポよく描写される。 一人称「僕」のおっとり穏やかな小林教授やわんこ属性のムードメーカー・コーイチなど、脇を固めるキャラの朗らかさが恐怖を中和してくれるので、キャラクター小説としても安定の読み応え。仙龍は相変わらず寡黙男前カッコイイ。 特にラストの桜が咲く場面は映像的に美しく胸に迫る。 祟られた人たちは災難だったけど、数百年地すべりから集落を守り続けてきた実績を加味すれば……でも偶然掘り出しただけで祟られるのは気の毒だなあ……。

Posted byブクログ

2019/06/14

シリーズ5作目。恐ろしいほど桜が美しい、という思いはしたことがあるので、このように魍魎と組み合わさったときの恐怖はどれほどのものかと思います。今回は地滑りにより漆喰の繭に包まれたミイラ化した人柱が発見されることから始まり、その後老婆の死霊が人々を憑き殺す事件に発展します。仙龍の4...

シリーズ5作目。恐ろしいほど桜が美しい、という思いはしたことがあるので、このように魍魎と組み合わさったときの恐怖はどれほどのものかと思います。今回は地滑りにより漆喰の繭に包まれたミイラ化した人柱が発見されることから始まり、その後老婆の死霊が人々を憑き殺す事件に発展します。仙龍の42歳という期限も気になりながら魂呼び桜の哀しい物語に没頭しました。曳きのシーンは本当に圧巻で、目の前に広がる光景を想像して涙が出そうでした。今回何度か春菜に見えた足元のものはなんだったのでしょう。まだまだ目が離せません。

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2019/05/12

ホラーにしては優しく安心して読めるシリーズ。キャラ設定が秀逸。ストーリーとは関係ないが毎回かな?美味しそうなお菓子が出てくるので検索してしまう。翁飴。買うぜ。

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2019/04/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

2019/4/16 やはり素晴らしかった。 スタートはゆっくり目で今回は冷静に読めるかな?とか思ってたのに実は春菜が危ないってなった辺りからグングン引っ張られ、クライマックスでは私は通勤電車にいなかった。 桜と僧侶と大姫を呆然と見ていた。桜吹雪の中、奇跡に感動していた。 びっくりした。文字を読んでいる感覚が全くなかった。 高砂からのほんの3ページほどだけど、本の中に入れたみたいだった。驚いた。 それにしても仙龍、ツンが過ぎるよ。 もうちょっと心配して動揺してよ。かっこいいけどさぁ。 コーイチに春菜が危ないって聞かされた時のやり取りも見たかったよ。 じらすよね~内藤さん。 春菜を連れて行ったことを後悔してるかな?とか想像を逞しくしてしまったわ。 仙龍もコーイチもちょっとしたしぐさがかっこいいんだわ。 かばう位置に立つとか振り返って春菜の安全を確認してから行動開始とか。 細かいところがニクイ!好き!

Posted byブクログ

2019/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何度も言っていることですが、今いちばん楽しみにしているシリーズです。 シリーズ開始当初から読者の間で好かれていない様子の春菜ちゃん、私は大好き。可愛げのないところが可愛いんだもん。美人でファッショナブルで、ズケズケした物言い、いろいろと上から目線で、好きな人にもつい強気に出てしまう。憎めません。 そんな彼女が今回はいきなりガールズトークを喜んでいる。そんなの春菜じゃねぇ!と思ったら最初だけでした(笑)。ほっ。 地滑りが起きたせいで発掘されたのはミイラ化した人柱。それを移送したら現れるようになった老婆の幽霊。 このシリーズお得意の悲恋は今回もたまらなく切ない。これまでで最も怖くなかった気はするけれど、でも夜中に目が覚めて、ババアに乗りかかられていたらめちゃくちゃ怖いか。 何でも曳きますねぇ、仙龍さん。42歳で亡くならない可能性も出てきたから嬉しい。あきらめの悪いサニワ春菜、仙龍を死なせんといて。

Posted byブクログ