魍魎桜 よろず建物因縁帳 の商品レビュー
よろず建物因縁帳シリーズ、5作目。 ここにきて春菜のサニワの能力が随分と上がってきたな。仙龍の曳き家師としての采配も見事だけれど、サニワの春菜と組んでこそ、というのがより分かるようになってきた。そして彼らを支えるコーイチや教授、生臭坊主など、チームとして安定感があって、皆大好き...
よろず建物因縁帳シリーズ、5作目。 ここにきて春菜のサニワの能力が随分と上がってきたな。仙龍の曳き家師としての采配も見事だけれど、サニワの春菜と組んでこそ、というのがより分かるようになってきた。そして彼らを支えるコーイチや教授、生臭坊主など、チームとして安定感があって、皆大好き。怪異描写はほんとに怖いけど、次はどんな因縁を祓ってくれるのかなとワクワクする方が勝る。 今回は、祟られてしまった方がほんとに何にも悪いことしてなくて、可哀想なのだが、古い時代を遡っての悲恋噺に念の重みを相応に感じたし、最期にもうひと花咲かせた桜の描写が実に見事。スッキリとした終わり方で良かったデス。
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シリーズ第5弾。 祓い時を引き寄せるサニワなる主人公と曳家が樹齢数百年の桜を曳くお話。 今回もおもしろかったです。 桜のもつ神秘的な風景と、そこに1組の恋を絡ませた設定もありがちであるにも関わらず、ただただ読み進めてしまう仕上がりです。 このままシリーズを読み進めて終わって...
シリーズ第5弾。 祓い時を引き寄せるサニワなる主人公と曳家が樹齢数百年の桜を曳くお話。 今回もおもしろかったです。 桜のもつ神秘的な風景と、そこに1組の恋を絡ませた設定もありがちであるにも関わらず、ただただ読み進めてしまう仕上がりです。 このままシリーズを読み進めて終わってしまうのを残念に感じながらも次作を読まずにはいられない・・・おすすめです。
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08月-16。3.5点。 長野の田舎で地滑りが発生。その際に人柱と思われる骸骨が見つかる。春菜は仙龍の依頼を受け、調査に。。 面白かった。人柱の高潔な人物と、その人物への想いの強さ。ラストの奇跡も非常に良かった。 いよいよ仙龍のしがらみへと、舵を切った感じ。次作も楽しみ。
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地滑りした場所から人柱が発見された。 そこは古くからお坊さんが人柱として土地を守ってくれていると言い伝えがある場所。 しかし、それから何故か老婆の幽霊が出る様になる。 その老婆は「お寺に行きたい」と言い背中に乗るのだがその重さが墓石程あると言う。そして老婆を見た人達に次々と不幸が起こる。 そして遂に春菜に死霊がとり憑いてしまった。 老婆はその土地の大姫で僧侶とは恋仲であった。 大姫は代々受け継がれていた人柱として埋められる筈だったがそれを僧侶が代わりにやったのだった。大姫は毎日毎日埋められた場所に死ぬまで通い続けたのだ。 大姫が亡くなるとその亡骸はあまりに重く動かせなくいつしか桜が咲く様になったのだ。 死しても尚、僧侶の側にいたかった。 あまりにも強い想慕。 春菜のサニワとしての力がどんどん強くなっている気がする。てか、仙龍とは結ばれるのかしら?
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夜中に春菜の家にお婆さんがくるのは怖かったなぁ。 でもやっぱり全体的に怖くはなく、怪異の原因がわかってからが、あっさりとし過ぎてしまい残念。とはいえ桜を曳いてるときに花が咲くというのは美しい終わり方だった。
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評価の高い本書から「よろず建物因縁帳」シリーズ初読みしてみました。 ちなみに著者の作品も初読みです。 いやぁ~、ドハマりしちゃいそうです(^^; 曳き屋・仙龍と広告代理店のキャリアウーマンであり、サニワ(審神者)の春菜のW主演作。 昔から地滑りが続いていた猿沢村の地滑り現場から発見されたのは、この地の言い伝えで地滑りを鎮める為に人柱となった坊主の亡骸。 その直後から近隣で目撃されるようになった老婆の霊。 そして老婆を見た村人は次々に急死していく。 曳き屋・仙龍と共に老婆の霊の調査に乗り出した春菜。 言い伝えを聞き、老婆の謎を解き明かそうとする春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪い。 春菜が金縛りにあうシーンでは臨場感がありすぎて恐怖を体験しました。 そして、代々隠温羅流導師は42歳の厄年で命を落とすとの言い伝え通りに仙龍に付き纏う黒き鎖。 ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。 古くから土地の人に魂呼び桜と呼ばれてきた枝垂桜の古木。 ついに仙龍と春菜はその桜が人柱として命を捧げだ坊主を想う娘の亡骸から生まれたことを突き止め、坊主の亡骸を祀る為に建立される御堂の側へ桜を牽くことで彼女の魂を鎮めようと試みる。 密かに仙龍を想う春菜の一途な想いは、死んで霊となっても人柱となった僧を想う老婆の姿と重なる。 おぞましい怨念と純愛が見事に共存した作品。 同シリーズ作品を追いかけることになりそうです。 説明 内容紹介 土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だった――!ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。 魂呼び桜には恋と呪いが宿る。 祓い師・仙龍の死期が迫るなか、彼を想う春菜が下した決断とは――。 ☆☆☆ 土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。 漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。 曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だった――! ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。 内容(「BOOK」データベースより) 土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だった―!ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。 著者について 内藤 了 長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー.。同作からはじまる「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、猟奇的な殺人事件に挑む親しみやすい女刑事の造形がホラー小説ファン以外にも支持を集めヒット作となり、2016年にテレビドラマ化。近著に『BURN 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』(上下巻・角川ホラー文庫)、『夢探偵フロイト -てるてる坊主殺人事件-』(小学館文庫)。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 内藤/了 長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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今までのシリーズで一番好きな話。桜を曳くシーンは文章で読むだけでも鳥肌が立ちましたが、映像化されたらさぞや綺麗で悲しいんだろうなあ…。このシリーズは実写化は難しいと思うんですが、隠温羅流の職人たちの勇姿をぜひこの目で見てみたいといつも思います。
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土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だった――! ひそかに...
土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だった――! ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。
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発掘された人柱と、それに関わる老婆の死霊。今回もまた因縁の深そうな怪異がたっぷりです。魂呼び桜にまつわる伝説はロマンチックなものともいえるけれど、それを恋慕の情ととるか執念ととるかでかなり印象が違ってきます。終盤まではとにかく不気味で怖い。迫りくる仙龍の寿命に対するリミットにもぞ...
発掘された人柱と、それに関わる老婆の死霊。今回もまた因縁の深そうな怪異がたっぷりです。魂呼び桜にまつわる伝説はロマンチックなものともいえるけれど、それを恋慕の情ととるか執念ととるかでかなり印象が違ってきます。終盤まではとにかく不気味で怖い。迫りくる仙龍の寿命に対するリミットにもぞくぞくさせられます。ああして目に見えてしまうのも、怖いし嫌だよなあ。 自らのサニワとしての力と向き合い、仙龍の因縁を断ち切ろうとする春菜の強さと健気さが、読者に安心感を与えてくれる印象です。ひどくつらい立場のはずなのだけれど、彼女の頑張りはとても心強くて。ぜひともあんな因縁は断ち切ってもらいたいものです。 そしてラストのシーンの美しさが圧巻。情景を思い浮かべるだけで鳥肌が立ちそうな心地でした。
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