散歩するネコ の商品レビュー

群ようこ(著者)

2021/03/21

れんげ荘シリーズ第4弾。表題はぶっちゃんだったのね。傾倒しがちな自分を認めながらも抑えつつ認知症になった母親との距離感にも考えさせられるものがあったなぁ。コナツさんには終始イライラだったし、またもや新たな問題の起こる予感すらあって。自分らしくいきることはどこかでおとしどころを作ることなのだろう。はたからみられて如何よりも自分で納得する生活、巻を重ねるごとに痛感するテーマ。他人事じゃないよね。

2021/03/18

バリバリのキャリアウーマンが、仕事を辞めて毎月10万円で生活するシリーズの4作目。
大きな事件の起こらない、日常生活の中のちょっとした出来事を綴った、穏やかなストーリー。
…だったけど、4作目に入って少しずつ“事件”が起こり始めています。
3冊目のラストで倒れた主人公（キョウコさん）のお母さんが認知症になったり、れんげ荘の（元）住人のコナツさんが生活力のなさを発揮したり。
キョウコさんのお母さんはいわゆる「独親」でキョウコさんとは不仲。そんなキョウコさんの理解者であるお兄さんが素敵だなと思いながら呼んでいました。

2021/01/01

シリーズもいつの間にか四作目ですか。一作目の気軽に読めてた頃が懐かしいなというのが一番の感想かもしれません。一作目のコナツさんはとにかく良いキャラだったなと今でも思います。キョウコとクマガイさんと、時々サイトウくんと、バランスの良い組み合わせだったなと。
前回最後に病院に運ばれたお母さんですが、やはりこういう道をたどってしまうのかぁ。キョウコ的にもお兄さん家族的にも良かったのかもしれませんが、今度はキョウコが戦う相手がいなくなって無気力になっちゃうじゃないかなとか、ご近所猫に異常なほど傾倒してっちゃうんじゃないかなとか心配になります。そんなつまらない生活を送ってほしくはないですね。ただ、キョウコは１ヶ月十万円で暮らすのがテーマで、よくあるような“丁寧な暮らし”をする決まりはないんだよね。ならこういうのもありかもしれないけど、個人的に猫より犬の方が好きなんだよなぁ。
コナツさんに関しては二十代のうちは許されていたことが、三十代になって急に許されなくなるんだなというのを実感させられるような感じで、読んでてちょっときつかったです。でもこの性格はずっと直らないんじゃないかと思います。

2020/10/14

れんげ荘四冊目。母の認知症により、娘と認識されないがその方がお互いに幸せかもしれない、というなんともわびしい状況が描かれる。娘であり、娘の母である自分として、こんな母娘関係は避けたいなあと思ってしまう。今回はコナツさんが頻繁に登場するが、コナツさんに対するイライラや怒りがまた人間らしくて、キョウコに同感してしまう。続きが読みたい！

2020/09/02

シリーズ第4弾。
無職のキョウコは都内の安アパート「れんげ荘」で、相変わらずのひとり暮らし。
前作がキョウコの母親が突然倒れたところで終わり、どうなることかと思ったが、キョウコの生活はあまり変わらず、ほっとした。
「れんげ荘」の住民とのなんでもない会話が面白く、続きもありそうで楽しみ。
(図書館)

2020/03/08

れんげ荘物語シリーズ4作目。ひとりで歳を取ることを考えさせられたり、いまどきなのか若い子の考え方に驚かされたりと、サラッと読めてあっと言う間に終わってしまいました。が、5作目に続くのかと思う結末。

2020/01/08

会社を辞めて働かず古いアパートで節約生活をしている女性とその周りの人たちを描いた小説です。シリーズにもなっている私の好きなお話です。
主人公はもう十分会社でハードに働いたので、残りの人生は働かず貯金を切り崩して暮らしていこうと考えているのですが、まだ老後と言うには早いし、本当にこれでいいのかという迷いもあります。世の中にはいろいろな人がいるし、いろいろな考え方があるということが認められる世の中になればいいなと思います。

2019/12/08

キョウコさんの生き方は羨ましい
だけど、シャカリキに働いたから手に入れられた生活なんだと思うと
苦労したからこそなんだろうな

コナツさんは相も変わらず、ふわふわ
そのふわふわで他人を巻き込まないで頂きたい
でもこれからが気になるなぁ

2019/10/18

このシリーズは全部読んでるけど
どうしても最後の終わり方が中途半端で
毎回｢え??また、ここで終わりかいっ!!｣てなる(笑)

シリーズ続くのかなぁ。
無職のキョーコさんが何かを見つける予感がしないでもない(シルバー人材で)

ま、また新作出たら読もう。

2019/06/16

れんげ荘シリーズ。

お母さんが倒れ、認知症状が発症してしまい、キョウコのことをすっかり忘れてしまった。
キョウコをあんなに縛り付けてたお母さんなのに、あっけないものだなぁ…。

リードをつけて散歩するようになったぶっちゃんに癒される。

お母さんという心のつかえがなくなりつつあるものの、今回はコナツさんに振り回されるキョウコであった…。