ミス・マープルと13の謎 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ミス・マープルシリーズの初登場作品である短編集。 収録作品はなんと13編。 〈火曜の夜〉クラブ アシュタルテの祠 消えた金塊 鋪道の血痕 動機対機会 聖ペテロの指の跡 青いゼラニウム コンパニオンの女 四人の容疑者 クリスマスの悲劇 死のハーブ バンガローの事件 水死した娘 古典的ミステリーだが軽妙で読みやすく意外性も含まれお勧めしやすい作品ばかりである。 とはいえ、クリスティファンであればなんとなく、見覚えのある筋立てのものもあり、それもまた面白さにつながるだろう。
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安楽椅子探偵の代表格であるミス・マープルの13の事件を扱った短編集。『火曜クラブ』という集まりで語り手が語った不思議な事件や出来事をミス・マープルが話を聞いただけで真相を的中するのがすごかったし、最後の『水死した娘』で序盤から犯人を当てて「さすがエルキュール・ポアロと肩を並べる...
安楽椅子探偵の代表格であるミス・マープルの13の事件を扱った短編集。『火曜クラブ』という集まりで語り手が語った不思議な事件や出来事をミス・マープルが話を聞いただけで真相を的中するのがすごかったし、最後の『水死した娘』で序盤から犯人を当てて「さすがエルキュール・ポアロと肩を並べる名探偵だ。」と感心した。長編作品も読んでみたい。
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「愚かなひとたちは世のなかにたくさんいます。愚かだからこそ、なにをしても、すぐにばれてしまう。ところが、愚かでないひとたちだって、世のなかにはけっこういるわけで、そういうひとたちが確固とした道徳観念をそなえていないかぎり、いったいなにをしでかすか、思えばみぶるいがしてくるはずです...
「愚かなひとたちは世のなかにたくさんいます。愚かだからこそ、なにをしても、すぐにばれてしまう。ところが、愚かでないひとたちだって、世のなかにはけっこういるわけで、そういうひとたちが確固とした道徳観念をそなえていないかぎり、いったいなにをしでかすか、思えばみぶるいがしてくるはずですよ」 2021/12/13読了 『スタイルズ荘の怪事件』がポワロ初登場作なら、本作がミス・マープルの実質的初登場作。「こういう人は、こんなことをするだろう(しないだろう)」という思い込みの盲点をしばしば突いてくるクリスティだが、思えばその2大探偵も「らしくない」ことでは共通している。ポワロは、大戦で英国に亡命してきた妙なベルギー人、そしてミス・マープルは地元の村から殆ど出たこともない婆ちゃんである。人は見かけに依らないことがあり、見た目で侮ってかかるなど以ての外――-というメッセージが込められている訳ではないだろうけど。
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ミス・マープルシリーズは初めて読んだけど、やっぱりアガサ・クリスティーはいいなあ、と思った。トリック云々よりも人間観察による推理がメインなのが良い。特に「バンガローの事件」や「水死した娘」が好きかな。 ミス・マープルを含めた数人が集まって、色々な事件を推理するのだけど、このメンバ...
ミス・マープルシリーズは初めて読んだけど、やっぱりアガサ・クリスティーはいいなあ、と思った。トリック云々よりも人間観察による推理がメインなのが良い。特に「バンガローの事件」や「水死した娘」が好きかな。 ミス・マープルを含めた数人が集まって、色々な事件を推理するのだけど、このメンバーたちのキャラが立っているのもいい。バントリー夫人やヘンリー・クリザリング卿は他の話にも出てくるようなので、マープルシリーズも読んでいこうと思う。
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ミス・マープル、垣間見える人間性から謎を解いていくのが好き。トリックよりも人間の愚かさやままならなさみたいなところを突いてくるの、アガサ・クリスティだな〜
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ミス・マープルが最も輝いているのはこの短編集です。真相を知っている昔の怪事件を語り、推理を楽しむ火曜クラブ。ミスマープルは見事な推理で解決する。そして最高傑作は「火曜クラブ」。コジーなミステリのミスマープルの魅力は短編にこそある
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ミスマープルとは アガサクリスティが生み出した名探偵はポアロとミスマープルの2人で、ミスマープルは「ジェーン・マープル」という名前である。未婚の女性だったのでミスマープルというわけです。 イギリスの田舎生まれという設定で、チェシャー州のマープル・ホールという実在した建物から彼...
ミスマープルとは アガサクリスティが生み出した名探偵はポアロとミスマープルの2人で、ミスマープルは「ジェーン・マープル」という名前である。未婚の女性だったのでミスマープルというわけです。 イギリスの田舎生まれという設定で、チェシャー州のマープル・ホールという実在した建物から彼女の名前を作 ったとか。幼い頃はドイツ人の家庭教師をして、16歳でフィレンツェの寄宿学校に入るなどの少女時代もある が、最初から老女という「経験豊かな」人間で、観察力のある人物という設定で登場する。 1人暮らしであるが、甥で作家のレイモンドがやってきて心配してくれたり、近所付き合いもしっかりしてい た。趣味は編み物とクロスワードパズル、バードウォッチング。 アガサクリスティは「もし私に千里眼があったなら、最初から少女を探偵として登場させ、私と一緒に成長する 探偵を作ればよかった」と語っている。それくらい長きにわたってアガサクリスティの人気シリーズとして連載 する
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ミス・マープル作品を初めて読みました。 やっとです。 ミス・マープルの少し皮肉で軽妙な語り口はとても楽しいです。 そしてどの人物も魅力的で会話がお洒落。 まだまだクリスティ女史の小説を新鮮な気持ちで読むことができます。 幸せですよね。
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基本ポアロ派なもので ミス・マープルの、特に短編集は未読でした。 そして今回チャレンジして やっぱりポアロ派から変わりそうにない(笑) なんだろう、自慢しぃの小男より 謙遜遠回しのおばあちゃんの方がイライラした。 どうもそこがネックのようです。 謎解きの部分は、後ろにいくに従...
基本ポアロ派なもので ミス・マープルの、特に短編集は未読でした。 そして今回チャレンジして やっぱりポアロ派から変わりそうにない(笑) なんだろう、自慢しぃの小男より 謙遜遠回しのおばあちゃんの方がイライラした。 どうもそこがネックのようです。 謎解きの部分は、後ろにいくに従って だんだんおもしろくなってきたんですが。 『コンパニオンの女』とか 『四人の容疑者』とかね。
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マープル短篇集 何年前かはわからないがハヤカワの「火曜クラブ」バージョンで読んだことがあると思う。そのせいか前半はなんとなく犯人がわかった。後半のバントリー夫妻のお屋敷が舞台のものが面白かった。でも、まあ、長篇の方が好きかな。創元推進文庫を選んだのは「新訳でリニューアル」のキャッ...
マープル短篇集 何年前かはわからないがハヤカワの「火曜クラブ」バージョンで読んだことがあると思う。そのせいか前半はなんとなく犯人がわかった。後半のバントリー夫妻のお屋敷が舞台のものが面白かった。でも、まあ、長篇の方が好きかな。創元推進文庫を選んだのは「新訳でリニューアル」のキャッチコピー(2019初版)をみたからだが、購入してみたら訳者が1931年生まれでビックリした。ハヤカワ版の訳者は1923年生まれ。どちらもご存命のようだ。
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