自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編 の商品レビュー
おりしも能登地震への派遣で機動力を見せる自衛隊だが、本分は軍隊だ。 ただ、真正面からぶつかるだけが力ではない。緻密な観察、怜悧な分析、静かな実行が兵士の生存を促進するのだ。 本書はSCOUTと言われる戦闘技量の訓練を導入する陸上自衛隊第40連隊の様子が描かれている。いろ...
おりしも能登地震への派遣で機動力を見せる自衛隊だが、本分は軍隊だ。 ただ、真正面からぶつかるだけが力ではない。緻密な観察、怜悧な分析、静かな実行が兵士の生存を促進するのだ。 本書はSCOUTと言われる戦闘技量の訓練を導入する陸上自衛隊第40連隊の様子が描かれている。いろいろな方面で備えないといけないのは理解できるが、平時の業務として訓練に取組み、有事の際には実際にことにあたる。職業としてどんな覚悟があるんだろうな。そんなところもこのシリーズで読み解ければ良いのになと思う
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自衛隊の中でも特に隠密性の高い、スカウトの訓練とその技術。 写真で見ても、自然と一体化して擬態した彼らがどこにいるのかが解らない。 実戦で遭遇したら、まず勝ち目はないだろう。
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借りたもの。 ミリオタ的なハウツー本ではない。(多少、そのノウハウの紹介があるが) 自衛隊に足りなかったものが何なのか、部隊を指揮する著者がその獲得のために外部から指導者・S氏を招くところから始まる。 それらを獲得する隊員たちやS氏からスキルだけでなく思想が文章化されている。 ...
借りたもの。 ミリオタ的なハウツー本ではない。(多少、そのノウハウの紹介があるが) 自衛隊に足りなかったものが何なのか、部隊を指揮する著者がその獲得のために外部から指導者・S氏を招くところから始まる。 それらを獲得する隊員たちやS氏からスキルだけでなく思想が文章化されている。 日々の訓練は大切だが、それは果たして実践に役に立つのか…… また、同じ訓練の繰り返しで、次第に“慣れ”が生じてしまい、指揮も下がる…… 諸々を克服するために始まった、新たなスキル獲得を目指す日々のルポルタージュ。 伊藤祐靖『国のために死ねるか』( https://booklog.jp/item/1/4166610694 )『自衛隊失格』( https://booklog.jp/item/1/4103519916 )その後、自衛隊にもこういった問題意識と改善が試みられている、と思いながら私は読んだ。 読んでいて思ったのは、どういった有事を想定しているか、という事。 これは森林での偵察等を前提にした前線のスキル。 少なくとも市街戦ではない。勿論、民間人が巻き込まれないようにするのだから、海山に囲まれた日本ではこうしたノウハウが必要でもあると思う。 ストーキング、トラッキング、サバイバル、そしてマーシャルアーツ(実践的な近接格闘)。 ストーキング、トラッキングの章では、まるでヨーガにも通じるような、気配の消し方、自然と一体となる方法などが見受けられた。 丁度読んだ、伊藤武『ヴェールを脱いだインド武術―甦る根本経典『ダヌルヴェーダ』』( https://booklog.jp/item/1/486103017X )にも通じるような話があった。 上記だけではなく、「郷に入っては郷に従え」のような――ベースラインと呼ばれる、その環境の普通になじむこと――価値観は、偵察・潜入・サバイバルにはとても重要なこどだった。 自然という過酷な環境になじむスキルもさることながら、有事ともなれば生死をかけた極限状態。 それを読んで想像するだけでも、ただただ圧倒されてしまう。 武とも無縁な生活を送っている私には、「不安定な状態をいかに無くすか」「先入観を捨てろ」「常識を疑え」という考え方が日々の生活に活かせる概念だろうか……改めて勉強になる。 それがなかなか実践することが難しいことを改めて感じさせた。 ここに書いてあることは、実際に体験し、日々鍛えて体得しないと身につかないノウハウ。 本を読んでも意味がない。 ただ、その理念を共有できる。
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正直判らんわ。 ネイティブアメリカンの技術を身につけて、自然に溶け込む技術を身につける。 それは判ったが、他が何もこの本からは伝わってこなかった。 肝心のインストラクターS氏が何もんか全く説明されてないからかも知れん。具体的な技術への言及もほとんどないし。
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