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ルイジンニョ少年 の商品レビュー

3.6

9件のお客様レビュー

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2025/11/28

角野栄子さんの処女作だそう!見ていて、とてもみずみずしい気持ちになれた。そして、ミュージカル『ズボン船長』のジョジョのことが目に浮かんで、とても懐かしい気持ちに…半世紀前の、とても新鮮な物語。角野栄子さんはキキ(魔女の宅急便の)でもあったんだ。

Posted byブクログ

2025/11/23

 本書は1970年に発刊された同タイトルの復刻版(2019年)で、角野栄子さんの作品が好きな方にとって待望の復刻と感じたのは、本書が角野さんのデビュー作であると共に、2018年に児童文学のノーベル賞ともいわれる、『国際アンデルセン賞』の作家賞を受賞された、角野さんの原点がここにあ...

 本書は1970年に発刊された同タイトルの復刻版(2019年)で、角野栄子さんの作品が好きな方にとって待望の復刻と感じたのは、本書が角野さんのデビュー作であると共に、2018年に児童文学のノーベル賞ともいわれる、『国際アンデルセン賞』の作家賞を受賞された、角野さんの原点がここにあるのではないかと思ったからなのだが、それは物語の冒頭でブラジルに向かう船の上にいた女性の名前が、『かどのえいこ』さんということからも分かるように、一部脚色してはあるものの、その殆どは角野さん自身が体験した出来事を物語化したものなのである。  1953年当時、まだ日本は敗戦後の影響を受けた貧しさで自由に海外旅行ができなかった中、移民として、ブラジル、アルゼンチンに行くことは許されていたため、それならば行ってみようと決断した角野さんの好奇心は、『今日はどんなおもしろいことに出会えるかしら?』と思いながらベッドを抜け出したり、『八十歳のときに、パスポートを十年更新』したりと、今でも全く変わりないことには彼女の人生観が垣間見えてくるよう。  そんな角野さんが教えてくれたブラジルという国の魅力というのが、また心に残るものがあって、それは『人の心の中にこそ、その国を本当に感じさせてくれるものがある』と、本書ではそこで生きる人たちの内面にふれていることが、私には国のあり方というものについて、考える機会を与えられたような気がしてならなかった。  物語の中で「かどの」さんが言っていた、『このまちの人たちは、なんとてんでんばらばらなのでしょう』が表しているのは、それぞれの生活スタイルであったり、それぞれに異なる『顔の色』でもあったりするのだが、ブラジルは元々違う国の人だった者が一緒になって暮らしていることもあって、『たくさんある不公平のうち、ひとつだけ、肌の色でわけへだてをするということはない』ことを、角野さんはすごく誇りに感じていて、それは『ごちゃまぜの国』だからこそ、誰もが言葉の壁にぶつかってしまうのは当たり前だと分かっているため、まずはしゃべってみて、それでみんな仲良くなるという過程に、孤独ではない優しい温かみを感じられて、それは「かどの」さんにブラジル語を教えた、本書の主人公「ルイジンニョ」こと、九歳の少年「ルイス・アマラル」の、『サンバはだれにだっておどれるようにできてるんだもの』という言葉や、角野さんの『きびしいしぜんとたたかってきた、むかしのことをけっしてわすれていないのです』からも、ひしひしと伝わってくるものがあった。  そして、そうしたブラジルの魅力を最も表していると感じたのが、ルイジンニョのおばあさんの言葉、『ブラジル人はみんなじぶんの国をふたつはもっているのよ』で、きっと物語の中の「かどの」さんも、実際に行ってみて同じ思いを抱いたであろうことは想像に難くない。  福原幸男さんの絵の中にある、町の灯りを散りばめたような描写にはノスタルジーを感じたものの、そこで体験した角野さんの眼差しには、きっと現代の世の中に於いても変わることのない、大切なものが潜まれているのだろうと感じられた、それは後に多くの児童文学を発表していく、彼女の作家としての土台がここにあるのではないかと言っても決して過言ではないのであろう、今の作品と変わらぬ冒険心に満ちた温かい世界観が魅力的だ。

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2024/10/23

角野栄子さんのデビュー作。 オノマトペが多用されていて、すでに角野さんらしさ全開。 ブラジルの生活が生き生きと伝わってきました。

Posted byブクログ

2024/10/19

ポルトガル語を教えてくれたルイジンニョ少年、 多様な人々との生き生きした交流…。1959年に 自費移民としてブラジルに渡航し、2年間 滞在した経験を、みずみずしい筆致で描く。

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2024/05/31

角野さんのデビュー作ということで復刻されたそう。魔女の文学館で読むことができた。ご自身も書いている通りあまり上手ではなく、ブロガーの先駆け的な文章だが、イキイキとした様子や少年を美化しすぎない文章が面白かった。再び、娘と2人旅を読みたくなった。

Posted byブクログ

2022/06/26

角野栄子さんのデビュー作復刻版。 児童書ですが、私としては、大人の角野栄子ファン向けのような気がします。 あとがきより引用 「世界の国ぐにはどんどんかわっています。きょうあったものが、あしたはもうなくなっているかもしれません。(中略)  こうはやく、いろいろものがかわってしま...

角野栄子さんのデビュー作復刻版。 児童書ですが、私としては、大人の角野栄子ファン向けのような気がします。 あとがきより引用 「世界の国ぐにはどんどんかわっています。きょうあったものが、あしたはもうなくなっているかもしれません。(中略)  こうはやく、いろいろものがかわってしまっては、本を書くのもたいへんです。そこで、わたしは考えました。人の心を書くことがいちばんいいことではないか、人の心の中にこそ、その国をほんとうにかんじさせてくれるものがある、と思ったのです。」 ブラジルから日本に帰ってきたとき、「どうして、こう日本人ばかりなの。」とお母さんに言ったという角野さんの気持ち、よくわかります。 日本でも外国人がそれほど珍しくない時代になりましたが、それでもまだ「いっしょになってくらしている」というようには感じられません。 そんな日本しか知らない子どもたちに、ぜひ、日本の「あたりまえ」と、他の国の「あたりまえ」が違うことに気づいてほしいと思います。

Posted byブクログ

2021/08/30

60年前のブラジル サンパウロの町並み。まだ訪ねたことがないですが、えいこさんにとって 360℃世界が変わるきっかけになった旅 出合いの連続。

Posted byブクログ

2019/08/05

ルイス ジンニョ エル ニーニョ ラ ニーニャ!なるほどね 読みたかったんだよね復刻版が出ててよかった 不思議なサイズの本です 土地のこと民族のこといろいろわかって 物語を楽しむだけじゃない優秀本です! 挿絵もたくさんあって理解の助けになります 時代は違いますが(^_^;)

Posted byブクログ

2019/03/08

著者の2年間のブラジル生活の体験が,ルイジンニョ少年の思い出の中で鮮やかに蘇り,生き生きとしたブラジルの町の物語になっている.

Posted byブクログ