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ミッテランの帽子 の商品レビュー

3.8

55件のお客様レビュー

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2024/12/22

ミッテランが忘れた帽子の持主の移り変り。財務部ダニエル/秘書ファニー/調香師ピエール/裕福なベルナール。悩める人達が帽子に導かれ運命を切開く。不調で惨めな調香師の奇跡の復活が印象的。読後幸福感。

Posted byブクログ

2024/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1980年代のパリが舞台。ミッテラン大統領がブラッスリーに置き忘れた帽子を手にした人の人生が良い方向に変わっていく。帽子の持ち主が次々代わる経緯が面白く、テンポ良く進むストーリーにどんどん引き込まれていった。エピローグで明かされる裏話にはびっくり。訳者あとがきまで読むと、歴史的背景などが良くわかる。 「赤いモレスキンの女」と同じくらい面白くて、私にとっては再読間違いなしの作品。

Posted byブクログ

2024/11/05

調香師ピエールに帽子が渡るところまでは、ありがちだけどドラマチックな展開でワクワクした。 その分、後半の政治思想に関する感覚は、馴染みがないこともあってよく分からなかった。 ダニエルのミッテランや帽子に対する執着は、ちょっと異様な気もするが、 大統領が話していたように、1つの帽...

調香師ピエールに帽子が渡るところまでは、ありがちだけどドラマチックな展開でワクワクした。 その分、後半の政治思想に関する感覚は、馴染みがないこともあってよく分からなかった。 ダニエルのミッテランや帽子に対する執着は、ちょっと異様な気もするが、 大統領が話していたように、1つの帽子が旅をし色んな人であったと考えると素敵だなと思った。

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2024/09/01

大統領のフランソワ・ミッテランが、お店に置き忘れた帽子を再び手にするまでのお話。 帽子は、会計士のダニエル・メルシエ、不倫相手との関係を断ち切ることができないファニー・マルカン、心療内科に通い悶々とした日々を過ごす元天才調香師ピエール・アスラン、代々続く名家のベルナール・ラヴァリ...

大統領のフランソワ・ミッテランが、お店に置き忘れた帽子を再び手にするまでのお話。 帽子は、会計士のダニエル・メルシエ、不倫相手との関係を断ち切ることができないファニー・マルカン、心療内科に通い悶々とした日々を過ごす元天才調香師ピエール・アスラン、代々続く名家のベルナール・ラヴァリエールの4人にそれぞれ、良い変化をもたらしていく。 その帽子を持つだけで人生の正解がわかったかのように、考えや行動が変わっていき、結果、全てが良い方向へ向かうという、まさに魔法の帽子で、ファンタジーなお話だった。 フランスについてあまり知らないので、なんとなくでその時代のフランスを見ていたが、もし詳しく知っていたら、物語の情景を想像することができ、もっと世界観を楽しめるように感じた。 ダニエル・メルシエは帽子によって人生がうまくいったかもしれないが、帽子に取り憑かれた行動の描写が多く見受けられ、個人的にはその少し異常に感じる行動の方が気になってしまい、物語の主軸を楽しむことができなかった。

Posted byブクログ

2024/07/01

【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB27527486

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2024/06/20

現実とおとぎの世界が混ざり合っているのがおもしろい。持ち主を虜にするミッテラン帽子、私も手にしてみたい。あとパリのブラッスリーで牡蠣とサーモンを食べたくなった。

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2024/03/06

「その帽子を手にした日から、冴えない人生は美しく輝きはじめる。」 元フランス大統領フランソワ・ミッテランが置き忘れた帽子をきっかけに、くすぶっていた4人の人生が大きく変化していきます。 1人1人にどのように帽子が渡っていくのか、そして何をきっかけに離れてしまうのかもこの本の見...

「その帽子を手にした日から、冴えない人生は美しく輝きはじめる。」 元フランス大統領フランソワ・ミッテランが置き忘れた帽子をきっかけに、くすぶっていた4人の人生が大きく変化していきます。 1人1人にどのように帽子が渡っていくのか、そして何をきっかけに離れてしまうのかもこの本の見どころの一つです! あまりフランス文学は読んできていませんが、この本はトップクラスに気に入りました。 本編を読んだなら、是非訳者あとがきのところまで読んでほしいです!

Posted byブクログ

2024/02/27

1980年代パリ。冴えない会計士ダニエルは、予約なしで訪れたブラッスリーで大統領フランソワ・ミッテランの隣の席に案内される。 ミッテランが置き忘れた帽子から始まる四つの物語。 一人目のダニエルはちょいとどうなの?的な行動が目に余るけど(リアルな人間らしさはある)二人目以降はフィ...

1980年代パリ。冴えない会計士ダニエルは、予約なしで訪れたブラッスリーで大統領フランソワ・ミッテランの隣の席に案内される。 ミッテランが置き忘れた帽子から始まる四つの物語。 一人目のダニエルはちょいとどうなの?的な行動が目に余るけど(リアルな人間らしさはある)二人目以降はフィクション感があって楽しい。私は三人目の調香師の話が好き。四人目になると一気に政治色が出るけど、それもまた良し。 何より、実在する大統領がこんなかたちでフィクションに登場するのが→ 楽しい。日本にはない感覚な気がする(日本の大臣を物語に脇役としておしゃれに登場させる国内作品、私は読んだことないけどあるのかな?) 政治が日常にある好例ではないかと。 それにしても、著者はミッテラン大統領が好きなんだろうなぁ。良き。

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2024/01/30

https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/essays/tanoshimi/book7.html

Posted byブクログ

2024/01/09

帽子という魔法をいい意味で言い訳にして、登場人物たちが一歩踏み出してゆく。でも、帽子は意思を持たないため、変わるきっかけは誰にでも眠っていることを教えてくれる。

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