娘について の商品レビュー
「普通」とは。お母さんの「普通」に分かるところもあるけれど、あまり共感出来なかったかな。*なにかを知るというのは、なんて不安なことなんだろう。それでも訊かなければ。そうするしかない。問いかけて、また問いかけて、疲れ果てるまで問い続けられる人でなきゃならない。娘は私の子どもだから。
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『娘が母を殺すには?』で、唯一母親殺しに成功している作品なのではと評されていたので、読んでみた。 なるほどなぁ。確かにある意味そうなのかもなぁ。難しいなぁ。 視点は変わるけど、娘も母も、相手は違えど既存のシステムに自分の正義を大切にして立ち向かっていく姿勢がそっくりで、こういうと...
『娘が母を殺すには?』で、唯一母親殺しに成功している作品なのではと評されていたので、読んでみた。 なるほどなぁ。確かにある意味そうなのかもなぁ。難しいなぁ。 視点は変わるけど、娘も母も、相手は違えど既存のシステムに自分の正義を大切にして立ち向かっていく姿勢がそっくりで、こういうところも母と娘の関係をよく表しているなぁと思ってしまった。
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同性愛者の娘を受け入れられず、苦悩する母親の一人称で語られる物語。老人ホームで介護者として働く母。娘を理解できない苦しみや苛立ち、老いていく自身の不安を、介護を担当する老婆の姿と重ね合わせる。多様性を理解しているつもりでも、実の子どもが当事者だったら、簡単には受け入れるのは難しい...
同性愛者の娘を受け入れられず、苦悩する母親の一人称で語られる物語。老人ホームで介護者として働く母。娘を理解できない苦しみや苛立ち、老いていく自身の不安を、介護を担当する老婆の姿と重ね合わせる。多様性を理解しているつもりでも、実の子どもが当事者だったら、簡単には受け入れるのは難しいのが親心だろう。家族が後ろに繋がっていかない孤独や不安。自分の不寛容にどれだけ立ち向かえるのか。 辛く重い内容ではあるのだけど、一気に読ませてしまう力があった。
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一人が足りプラス翻訳ものの文章が少し読みにくかったけど 大体同世代の主人公、ここまで激しくないけど 私とおんなじだ。 子どもに真っ当に、普通に生きてほしくて イライラ、ヤキモキ。 でも子供の人生は子供のもの。
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始めから最後まで母親の独白と言う形で、同性愛者の娘に対する苦悩や、老いていく自分への不安など暗く陰鬱な内容が綴られていく。 わー、、すごく暗い本だなーと読み始めてすぐにひるんでしまったが、読み進めて行くうちに微かな希望も感じられた。 本中の「私」が独白している、、とにかく今は寝な...
始めから最後まで母親の独白と言う形で、同性愛者の娘に対する苦悩や、老いていく自分への不安など暗く陰鬱な内容が綴られていく。 わー、、すごく暗い本だなーと読み始めてすぐにひるんでしまったが、読み進めて行くうちに微かな希望も感じられた。 本中の「私」が独白している、、とにかく今は寝ないと。眠れば、私を待ち受けている人生をいくらかでも受け入れられる元気が湧いてくるはずだ。考えるべきは漠然とした明日じゃない。目の前にある今なのだ。。と
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心の機微が細やかに描写されている。肝心なところも、書かないことで、書かれている。著者は「娘」の年齢なのに、あえて母親の視点で書いたのは凄いし、意味があった。
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女性と暮らす娘に失望しながら、老人ホームで介護の仕事をする私。年をとって先行きの見えない中でたくさんの諦めを一つずつ積み重ねていく私、娘についてと言うより娘を思う母についての物語である。 塩田雅紀氏の絵が素敵でした。
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読んでていくつも泣ける場面があった。この社会の目を背けたい部分を、リアルに淡々と描いている。まるでドキュメンタリー作品のように。 主人公は、老人ホームで働く60歳過ぎの女性。夫には先立たれ、一人娘がいる。その娘は大学の非常勤講師をしているものの、レズビアンで、周りから偏見を受けて...
読んでていくつも泣ける場面があった。この社会の目を背けたい部分を、リアルに淡々と描いている。まるでドキュメンタリー作品のように。 主人公は、老人ホームで働く60歳過ぎの女性。夫には先立たれ、一人娘がいる。その娘は大学の非常勤講師をしているものの、レズビアンで、周りから偏見を受けており、母親である主人公はそれを受け入れられずにいる。また、老人ホームで彼女がお世話しているのは、華麗な経歴を持つも独身で身寄りのない認知症の女性。ひどい扱いを受けるその老人を、自分の将来と重ね合わせて、なんとかしようとし、ついには驚くべき行動にでる。その姿は、彼女が受け入れられずにいた娘が、社会から偏見や差別を受ける弱者とされる人たちの、人間としての当然の権利を主張して戦う姿と通じるものがあった。 この作品が扱う、老人やマイノリティの尊厳や権利。多様性が謳われる今も根強く残る差別や偏見。誰もがいつかは老人になるし、ある部分でマイノリティに属している可能性はある。同じ社会に生きる私たちの誰もが無関係ではない。暗いテーマではあるが、皆が考えなくてはいけないことだと思う。
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こだまさんのつぶやきをみて読みました。 「わたし」の世界がずっとどんよりしていて情景が目に浮かぶようでした。 もっと韓国の小説を読んでみたくなりました。
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自分の為に泥沼の様に嘆いて居たのに、段々と娘の側から物事を見る「私」の変化の書き方にとても唸った。 凄い文章、訳だと思った。 皆が自分の中心から次第に俯瞰していき、登場人物も読者も最後は互いを遠くから確認し合った読後感。
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