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十字軍物語(二) の商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2024/01/16

11世紀末、第一次十字軍の奮闘により、聖徒イェルサレムが占領され、中東に十字軍国家が成立した。この国家の儚い夢をイスラム世界の英雄サラディンが打ち砕く。

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2023/10/15

面白いよ〜っ 塩野七生は司馬遼太郎並んで色々言われるけどやっぱり面白い! 皮肉にもエルサレムがサラディンによって奪還されるところだった…… サラディンも、ボードワン四世も、イベリンも、かっこよ……まだ戦いながらも相手を完全排除する思想は無いのが切ない。

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2023/10/01

2019/5/4読了 令和になって、最初に読んだ本であった。 十字軍は、聖都エルサレム奪還を目的とした、武力を伴う巡礼という扱いだったとの事。とは言え、200年くらいの十字軍の歴史の中で、エルサレムに近付けもしなかった事(第2次)もあれば、お付きの枢機卿がエルサレム再復のチャンス...

2019/5/4読了 令和になって、最初に読んだ本であった。 十字軍は、聖都エルサレム奪還を目的とした、武力を伴う巡礼という扱いだったとの事。とは言え、200年くらいの十字軍の歴史の中で、エルサレムに近付けもしなかった事(第2次)もあれば、お付きの枢機卿がエルサレム再復のチャンスをブチ壊したり(第5次)、フリードリッヒ2世が外交交渉のみでエルサレム再復した(第6次)のを一切認めず、ルイ9世を送り込んでブチ壊したり(第7次)――そもそも、戦争はロクでもない事だが、神の名を借りて行われると、更にロクでもない事になるのだな、と思わざるを得ない。

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2021/10/15

第一次十字軍よって聖都イェルサレムが解放されたものの、中東の地に点在する「十字軍国家」を維持防衛のために必要な兵力が絶対的に不足してしまっていた。この急場を救うため、フランス王ルイ七世に続く神聖ロ-マ帝国皇帝コンラッド三世らの第二次十字軍の派遣が決定、イェルサレムに到着するも、ダ...

第一次十字軍よって聖都イェルサレムが解放されたものの、中東の地に点在する「十字軍国家」を維持防衛のために必要な兵力が絶対的に不足してしまっていた。この急場を救うため、フランス王ルイ七世に続く神聖ロ-マ帝国皇帝コンラッド三世らの第二次十字軍の派遣が決定、イェルサレムに到着するも、ダマスカス戦で敗退する(1148年)。第二巻では、テンプル騎士団や聖ヨハネ騎士団によるキリスト巡礼者の警護と病傷者の救護、癩王ボードワン四世の活躍と死、イスラム世界の統一をめざすサラディンが登場する危急存亡篇。

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2021/04/17

十字軍物語の第2作目。エルサレムを奪還した十字軍国家だったが、徐々に有能な人材が枯渇していく。一方、イスラム教側には英雄サラディンが登場する。十字軍国家の興亡を独自の視点から描く良作。文化的経済力的な観点からも分析も面白い。

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2021/03/13

これでもかこれでもかと弱体化していく十字軍諸国だが、それでも活躍するヒトが出てきたり、イスラム側の問題もあって、アレ?これエルサレム陥落しなくね?と思わせておいて、280頁以上読ませてから出てくるサラディンがあっという間にエルサレムを・・・

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2020/02/07

「ハッシシを吸う者たち」という意味の暗殺者集団が後の「アサシン」という言葉になったという事実が印象的。

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2019/12/19

『歴史的にも分立傾向の強いイスラム世界を統合するには宗教しかない  と、サラディンは考えたのだろう』 と言うわけだ

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2019/12/05

サラディンという名前だけは知っていた程度。 クルド人だったのか。 もうこの頃から、イスラム原理主義との対立とかあったんだね。

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2019/11/24

 エデッサの陥落の報によりヨーロッパ社会は震撼した。  エデッサ陥落の報を受け、神聖ローマ帝国皇帝とフランス王直々に攻めた第二次十字軍は完全な失敗に終わる。  第一次十字軍のち、イェルサレム王国を中心とする十字軍国家は停滞していた。  慢性的な兵力不足が原因だった。  それでも...

 エデッサの陥落の報によりヨーロッパ社会は震撼した。  エデッサ陥落の報を受け、神聖ローマ帝国皇帝とフランス王直々に攻めた第二次十字軍は完全な失敗に終わる。  第一次十字軍のち、イェルサレム王国を中心とする十字軍国家は停滞していた。  慢性的な兵力不足が原因だった。  それでも王国が保たれていたのは、対するイスラム側にまとまりがなかったからだ。  シーア派とスンニ派に分かれ、部族、領主は領土拡大で敵対しあい、まとまってキリスト側に反撃することがなかったのである。  しかし、ついにイスラム側にも英雄が現れる。  ゼンギ、ヌラディンに続き、イスラム社会をまとめ上げたのは少数部族クルド出身のサラディンだった。  アレッポを拠点に、ダマスカス、さらにカイロまでを手に入れたサラディンは十字軍国家へと反旗を翻した。  対するキリスト側は病を抱える癩王ボードワン四世が善戦するも病に斃れ、以降まともに戦える指導者がいなかったのである。  第一次十字軍から百年後、イェルサレムは再びイスラムのものとなり、元通りになる。  次巻、花の第三次十字軍へ続く。  神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ一世、フランス王フィリップ二世、そしてイギリス王獅子心王リチャード一世と、再びキリスト側に英雄が登場する。

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