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珠玉 の商品レビュー

3.4

22件のお客様レビュー

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    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/11/14

構成が好きなんだな、やがて海へと帰るのサムイボが出たくらい思い出深い本だったけど、珠玉もラストでサムイボでした。同時進行して交わらないけど騎士のキシとカリンと会話が大事だから、リズを長年見つめるキシのなんと的確な事。少女のリズと海辺を歩く歩の2人の姿がしんみりと胸に刺さるってこと...

構成が好きなんだな、やがて海へと帰るのサムイボが出たくらい思い出深い本だったけど、珠玉もラストでサムイボでした。同時進行して交わらないけど騎士のキシとカリンと会話が大事だから、リズを長年見つめるキシのなんと的確な事。少女のリズと海辺を歩く歩の2人の姿がしんみりと胸に刺さるってこと。リズを何も知らない事を知ってが収穫とか上手いこと言うね、歩の成長が嬉しいかな、ラストでお母さん出てくるのもいいね、どんな仕事をしてるのかな、リズの娘で自分でも乗り越えた時期があったのに、娘の歩にさりげない言葉が良いな

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2023/08/14

心に残った言葉 p147.l18~ 「自分のことが好きだったし、自分の顔がリズと比べてどうとか、小学校くらいまで考えたこともなかった。その心を大切にすればよかった。自分をいいって思う内側の声と、お前はだめだって言う外側の声ばかり真面目に聞いていた気がする。その外側の声は、私を当た...

心に残った言葉 p147.l18~ 「自分のことが好きだったし、自分の顔がリズと比べてどうとか、小学校くらいまで考えたこともなかった。その心を大切にすればよかった。自分をいいって思う内側の声と、お前はだめだって言う外側の声ばかり真面目に聞いていた気がする。その外側の声は、私を当たり障りのない人間にすることはあっても、絶対に素敵にはしてくれないの。」 自分の内側の声を信じる。歩のように、特殊な境遇にいなくても、それができない人は多い気がする。自分の声を信じるために、外側もそのままの自分を受け入れられるような環境を作りたい。

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2023/02/13

彩瀬さんの本作は、国民的歌姫だった美しい祖母、真砂リズに似ても似つかず、目立たぬように過ごしてきた歩(あゆむ)の成長物語。 容姿コンプレックスを持ち、仕事も最悪の状況に陥いる歩。 そんな時、売れないモデルのジョージと出会い、少しづつ流れが変化して行く。 物語のアクセントにな...

彩瀬さんの本作は、国民的歌姫だった美しい祖母、真砂リズに似ても似つかず、目立たぬように過ごしてきた歩(あゆむ)の成長物語。 容姿コンプレックスを持ち、仕事も最悪の状況に陥いる歩。 そんな時、売れないモデルのジョージと出会い、少しづつ流れが変化して行く。 物語のアクセントになっているのは天然黒蝶真珠のキシと樹脂パールのカリン。 キシ&カリンを擬人化し描く事で人として大切な事が伝わって来る。 本作も彩瀬さんの独特な世界感の中で紡がれていたが、登場人物に魅力を感じなかった事とファンタジーが苦手な事もあり嵌まれなかった。

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2022/09/21

一人の女性の成長に、真珠が見てきた世代をまたいだいきさつが、さらなる意味を与える、なかなかない仕掛けと構成。

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2022/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

国民的歌姫だった美しい祖母は、自分とは似ても似つかず超えられない存在。 嫌というほどその現実を感じてきた歩は、他人の美貌に辟易しなるべく目立たぬように過ごしていたが、経営するファッションブランドの人気が低迷しデザイナーの相棒にも見限られ、最悪の状況に陥る。 そんな折、仕事を失いかけているモデル・ジョージと出会った。 歩のブランドの建て直しをジョージが強引に手伝うようになり…。 本物の美しさとは、強さとは。 (アマゾンより引用) 真珠目線の話が好きだったかも

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2021/08/01

祖母が有名なアイドル「真砂リズ」であるデザイナーの歩。祖母が有名できれいで伝説の人であるからこそ、自分の平凡な容姿や平凡な才能に劣等感を抱いていた。 そこへ胡散臭いけど憎めないモデルのジョージが現れ、一緒にブランドを手伝ってくれることに。物語の進行をテディベアの目玉になっている真...

祖母が有名なアイドル「真砂リズ」であるデザイナーの歩。祖母が有名できれいで伝説の人であるからこそ、自分の平凡な容姿や平凡な才能に劣等感を抱いていた。 そこへ胡散臭いけど憎めないモデルのジョージが現れ、一緒にブランドを手伝ってくれることに。物語の進行をテディベアの目玉になっている真珠のキシとカリンが語っているのも目新しい。 劣等感や人の目を気にすることは、どんな人にもあることだし、それを乗り越えて自分を見つけていくのも自分自身だと気づかされるお話。うさんくさいジョージがいいやつだと思った。

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2019/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人は誰しも何かしらのコンプレックスに悩まされる生き物だ。 勝手に他人と比較しては落ち込む負のループに、自らはまっていく。 ましてその比較対象が身内であるとそれは一生ついて回り、負のループからなかなか這い上がれない。 往年の国民的歌姫の美しい祖母と比較され、負のループに落とし込まれた歩も、他人からの無責任な心無い言葉にいつも傷付いていた。 祖母への純粋な憧れの気持ちも次第に醜い妬みへと変わっていく。 祖母の幻からなかなか脱することができない。 けれど能力でも仕事でもいい。 これだけは、という自信が持てたなら、もう大丈夫。 自分を安物の偽造品と卑下していた歩も、本物の珠玉になれそうだ。 自分の価値観を広げ一皮むけた女性は強くて美しい。

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2019/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美しい歌姫として名声を博した祖母を偶像崇拝し、似ても似つかぬ平凡な自分を貶め続ける歩。 既にこの世にない憧れの歌姫から愛されるためだけに日々を費やす人格を、周囲は呆れ捨てていく。 人は生まれたときから比較される。同性の兄弟姉妹がいたら猶更です。 見た目、利発さ、素直さを常に比較されれば卑屈にもなります。 そんな中で自分自身の誇れる部分に気付くために、どんな形であれ珠玉が必要なのかもしれません。 ただのビー玉でもおはじきでも、見守ってくれる宝物の存在をもう一度確かめてみたくなりました。カリンみたいな子を。

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2019/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

彩瀬まる新刊と期待して予約待ちしてみたが…うーん。どうしたんだろう乗り切れず。 文章は上手く、時折うなりたくなるような名文描写にも出会うのだが、物語自体に入り込めない。昭和乱動期の芸能界という舞台も去ることながら、悪女系アイドルの素顔みたいなテーマに乗りきれず。山口百恵?中森明菜?もっと古い人なんだろうか?その芸能人がどうもくっきり見えてこないのだ。 それにもまして、真珠2粒の擬人化描写は余計じゃないか?ジュブナイルにしては大人すぎるし、大人が読むには稚拙な描写…もうちょっとなんとかならなかったのかなぁ。 主人公の服飾デザイナーの覚醒はエエテーマだと思うだけに残念。

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2019/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アパレルの仕事をしている身としたらこんなにスタッフがいなくてブランドなんてやれないという現実離れが最後まで気になってしまったけど 自分と祖母の過去と向き合うことで能力を発揮できるようになる過程はとても面白かった。 子供時代に大切にしていた宝物達の目線で過去を見せてゆく手法はとても新鮮だった。 宝物がこうやって見守ってくれてるのかな? さて、私の宝ものってなんだったかなぁ……

Posted byブクログ